スタン考察その7(歴代スタンのメタを振り返ってみる)
 ここ数年のメタゲームとトップメタ支配率を振り返ってみようと思います。
 支配率は画像で。
 計算には晴れる屋のデッキデータベースから簡易的に「環境通期で登録された件数/デッキ総件数」で算出しました(つまり手抜き)。

 以下簡単なコメント。

【ZEN-SOM期】
 Caw-blade一強。FMNで3戦連続Cawとか普通。他R/G Valakut、Mono Red、あとローグ。環境でいえばかなり腐ってたと思うけど、Caw自体のプレイング幅が大きかったので、MtG楽しかった気がする(ちなみに自分は資産がなくてCaw組めなかった)。
 もう一度いうけど、Caw以外のデッキを選択する理由があんまりなかった。環境としてはかなり腐ってたのでは。

【SOM-ISD期】
 Delver全盛期。FMNで3戦連続Delverとか普通。他はR/G Ramp(Kessig Wolf Ramp)とU/B Zombieなどがあったけど、W/U Midrangeのようなメタデッキまで蔓延る始末だったので、実質Delver一強状態。ちなみにPod全盛期。
 まぁDelver強かったね、という思い出しかないと思う。

【ISD-RTR期】
 《漁る軟泥》が刷られるまではAbzan ReanimatorとJundの激しい首位争い。結局Reanimatorが強かった。軟泥後はJundの天下。
 様々なカードのカードパワーが高く、Tier2以下やその他のローグデッキにも等しくチャンスがあった。一番バランスのとれていた環境だったかもしれない。個人的にも好きな時期。

【RTR-THS期】
 Mono-black Devotion一強。環境初期の覇者はMono-Blue Devotionだったけど。後半はR/W Burn、後期にはNaya Blitzなども出現したけど、Black Devotionの支配率は揺るがず。《変わり谷》が強すぎて、それを生かせるデッキにしか人権がなかった。
 《思考囲い》→《群れネズミ》で環境の8割のデッキが死ぬため、自分の中では一番のクソ環境。

【THS-KTK期】
 Abzan Aggro一強時代。Mardu MidrangeやJeskai Tempo、Esper Dragonsなども活躍したが、最終的には「アブザンが板」と言われるほどの大Abzan時代。Abzan MidrangeやAbzan Controlなど、とにかくドランカラーのデッキしかなかった時期でもある。
 大正義《思考囲い》《包囲サイ》もさることながら、《アブザンの魔除け》というカードの汎用性のおかげで攻防に強かったのが印象的。あと《羊毛鬣のライオン》強すぎ。

【KTK-BFZ期】
 大Abzan時代は続く。環境末期になって4C Rallyが一強となり一気にトップメタへ。AbzanとRally以外にはDark Jeskai、Mardu Greenなどの多色デッキが跋扈。フェッチ&バトランのマナベースで3色も4色も大差ない環境に。
 《反射魔道士》後の4C Rallyは手のつけられない強さに。この辺からMtGの試合時間が長くなる事案が発生。

【DTK-SOI期】
 今回比較の8期で一番トップメタが多かった時期、つまりBant Companyとかいう環境の害悪が生まれた時代。追加で刷られたカード(《呪文捕らえ》、《森の代言者》など)がことごとくこのデッキに入ってしまい、驚異の支配率を誇った。半年でよかったね・・・

【現在】
 環境初期の最強デッキ、W/U Flashが禁止を経て衰退、禁止を乗り越えたVehicleと、構成を変えたB/G、そして新戦力のCopy Catと続く。こうしてみると、前回の禁止もあって、(比較的)バランスが取れた良い環境だということが分かる。




(個人的な感想)
 前回のBANを受けて、過敏になっている人が多いから、今回のノーチェンジについても賛否両論なんだと思います。
 個人的には、メタが変わらないなら考えることが少なくて嬉しいなぁ、ぐらいの印象。ぶっちゃけどちらでもよかったです。簡単な無限コンボは容認してはいけないと思う一方で、緊張感のあるゲームが楽しめる良い環境だとも思っています。

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