testingさんのFMQが更新されたので、解答を作ってみます。
いつもの通り、自分なりの解答であって正答ではないので、あしからず。
ご自身で回答したい場合は見ちゃダメですよ。
では早速。
A:×。
誘発型能力の発生源が赤なのであって、誘発型能力それ自体に色は定義されません。
ちなみに、能力自体に色がないからといって、《士気溢れる徴集兵》のEtB能力ではプロテクション(赤)やプロテクション(人間)を持つパーマネントを対象にとることはできません。プロテクションの定義を見れば明らかです。
「~能力の発生源からの」能力の対象にならないので、発生源が赤である《士気溢れる徴集兵》のEtB能力はプロテクションにひっかかってしまいます。
A:結論から言えば、できる。
このやり取りで起こっていることをゆっくりみてみましょう。
1)《裂け目の突破》の遅延誘発型能力が解決され、《エムラクール》が墓地に置かれる。
2)《エムラクール》が墓地に置かれたときの誘発型能力が誘発する。
3)墓地の《エムラクール》を対象に《外科的摘出》が唱えられる。
4)《外科的摘出》を解決。《エムラクール》が墓地から追放される。
5)2の能力が誘発するかどうかをチェックする(=領域変更誘発)。
不死や頑強等と違い、《エムラクール》が墓地に置かれたときの誘発型能力は墓地のカードを対象をとっているわけではありません。したがって、《エムラクール》を見つけられなかったからといって誘発がなくなるわけではありません。
6)上記の誘発型能力がスタックに乗り、解決。墓地をライブラリーに加え、切りなおす。
# 余談ですが、最近《グリセルブランド》さんにお株を奪われっぱなしの《大祖始》さんでは、同じことができません(そもそも、《大祖始》の最後の一文は誘発型能力ではなく置換効果を生成する常在型能力なので、そもそも《外科的摘出》で対象に取るタイミングがありません)。
A:12/12になる。
「コピー可能な値」に関するルーリングは下記の通りです。
「組になっている/いない」こともコピー可能な値ではありませんので、《無限反射》が場に出たことによってこの2体が「組になっている」ことは変わりません。また、クリーチャーが新しく場に出るわけではなく組も解消されないので、結魂能力は誘発しません。
それを踏まえた上で、《無限反射》の効果で《野性の狩りの達人》が《ウルフィーの銀心》のコピーになると、組になっている場合の常在型能力による修正が加えられます。
よって、《無限反射》がコピーを作った後は《ウルフィーの銀心》2体が組になっているので、それぞれの《銀心》に+4/+4修正が2回適用され、12/12になります。
# リミテッドでも起こりうる現象ですね。
# そういえばなんで《高原の狩りの達人》じゃなくて《野性の狩りの達人》なんだろうか・・・。
間違い等のご指摘、ご意見等あればコメント欄にお寄せください。
いつもの通り、自分なりの解答であって正答ではないので、あしからず。
ご自身で回答したい場合は見ちゃダメですよ。
では早速。
問1
かたならしっぽい○×。
「《士気溢れる徴集兵/Zealous Conscripts》の誘発型能力の色は赤である。」
○か×か?
A:×。
誘発型能力の発生源が赤なのであって、誘発型能力それ自体に色は定義されません。
ちなみに、能力自体に色がないからといって、《士気溢れる徴集兵》のEtB能力ではプロテクション(赤)やプロテクション(人間)を持つパーマネントを対象にとることはできません。プロテクションの定義を見れば明らかです。
702.15b プロテクションを持つパーマネントやプレイヤーは、記述された性質を持つ呪文の対象にならず、記述された性質を持つ能力の発生源からの能力の対象にもならない。
「~能力の発生源からの」能力の対象にならないので、発生源が赤である《士気溢れる徴集兵》のEtB能力はプロテクションにひっかかってしまいます。
問2
Aのターン、Aは《裂け目の突破/Through the Breach》を唱えて、
《引き裂かれし永劫、エムラクール》を出して攻撃した。
Aのターン終了時に、《引き裂かれし永劫、エムラクール》は生け贄に捧げられて墓地に置かれた。
A「墓地のカードをライブラリーに加えてシャッフルしてもいい?」
B「いや、その前に《外科的摘出/Surgical Extraction》を《引き裂かれし永劫、エムラクール》に打つよ。」
この《外科的摘出/Surgical Extraction》は解決され、《引き裂かれし永劫、エムラクール》は全て追放された。
さて、Aは「墓地のカードをライブラリーに加えて切り直す」ことはできるだろうか?
A:結論から言えば、できる。
このやり取りで起こっていることをゆっくりみてみましょう。
1)《裂け目の突破》の遅延誘発型能力が解決され、《エムラクール》が墓地に置かれる。
2)《エムラクール》が墓地に置かれたときの誘発型能力が誘発する。
3)墓地の《エムラクール》を対象に《外科的摘出》が唱えられる。
4)《外科的摘出》を解決。《エムラクール》が墓地から追放される。
5)2の能力が誘発するかどうかをチェックする(=領域変更誘発)。
不死や頑強等と違い、《エムラクール》が墓地に置かれたときの誘発型能力は墓地のカードを対象をとっているわけではありません。したがって、《エムラクール》を見つけられなかったからといって誘発がなくなるわけではありません。
6)上記の誘発型能力がスタックに乗り、解決。墓地をライブラリーに加え、切りなおす。
# 余談ですが、最近《グリセルブランド》さんにお株を奪われっぱなしの《大祖始》さんでは、同じことができません(そもそも、《大祖始》の最後の一文は誘発型能力ではなく置換効果を生成する常在型能力なので、そもそも《外科的摘出》で対象に取るタイミングがありません)。
問3
あるプレイヤーのコントロールしている、《ウルフィーの銀心/Wolfir Silverheart》と《野生の狩りの達人》が組になっている。
このプレイヤーは《無限反射/Infinite Reflection》を唱え、それを《ウルフィーの銀心》につけた。
さて、このつけられた《ウルフィーの銀心》のP/Tはいくつになるか?
A:12/12になる。
「コピー可能な値」に関するルーリングは下記の通りです。
706.2 オブジェクトをコピーする場合、そのコピーは、元のオブジェクトの特性のコピー可能な値を得る。さらに、スタックにあるオブジェクトの場合、唱えられた、あるいは起動された時に行なわれた選択(モード、対象、Xの値、キッカーされているかどうか、複数の対象にどのように影響を与えるか、など)もコピーする。オブジェクトの「コピー可能な値」とは、オブジェクトに記載されている値(カード名、マナ・コスト、色指標、カード・タイプ、サブタイプ、特殊タイプ、エキスパンション・シンボル、ルール文章、パワー、タフネス、忠誠度)に、コピー 効果、「戦場に出るに際し/as ... enters the battlefield」「表になるに際し/as ... is turned face up」の能力による特性への影響、呪文やパーマネントを裏向きにする能力の影響を加味したものである。それ以外の(タイプや文章を変更するようなものも含む)効果、位相、カウンターはコピーされない。
「組になっている/いない」こともコピー可能な値ではありませんので、《無限反射》が場に出たことによってこの2体が「組になっている」ことは変わりません。また、クリーチャーが新しく場に出るわけではなく組も解消されないので、結魂能力は誘発しません。
それを踏まえた上で、《無限反射》の効果で《野性の狩りの達人》が《ウルフィーの銀心》のコピーになると、組になっている場合の常在型能力による修正が加えられます。
よって、《無限反射》がコピーを作った後は《ウルフィーの銀心》2体が組になっているので、それぞれの《銀心》に+4/+4修正が2回適用され、12/12になります。
# リミテッドでも起こりうる現象ですね。
# そういえばなんで《高原の狩りの達人》じゃなくて《野性の狩りの達人》なんだろうか・・・。
間違い等のご指摘、ご意見等あればコメント欄にお寄せください。
コメント