Dragon’s Mazeのプレビューが始まってますね。
とりあえず、片っ端からレビューしてみます。
長文注意。

【再録】
土地20種(ギルド門&ショックランド各10枚)
 リミテッドでは「ギルド門が確実に拾える」というのがかなり大きい。全体のプール次第ですが、DGM・GTC・RtR環境のドラフトでは「とりあえず取っとけ」な流れになりそう。


化膿/Putrefy (1)(B)(G) アンコモン(RAV)
インスタント
アーティファクト1個かクリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。それは再生できない。

まともなインスタント除去だけど・・・だけど・・・3マナじゃねーんだよちくしょー! とりあえずジャンドコンが喜んで積むかもしれない。メインから《魔女封じの宝珠》対策が無駄なく積めるってのはいいね。


【新規:サイクル】

Azorius Cluestone (3) コモン
アーティファクト
(T):あなたのマナプールに(W)か(U)を加える。
(W)(U),(T),~を生贄に捧げる:カードを1枚引く。

Cluestoneサイクルが各ギルド分計10個収録される。内容としては「魔鍵」同様のマナ生成能力と、ギルドに対応する2色のマナを支払って1ドロー。いぶし銀としての活躍が期待できる。「魔鍵」と大きく違うのはレアリティ。ギルド門と違い手に入るかどうかは運次第な面もあるが、早めの確保がデッキの安定性を大きく左右する、かもしれない。

Sunspire Gatekeepers (3)(W) コモン
クリーチャー-人間・兵士
~が場に出たとき、もしあなたが門を2つ以上コントロールしている場合、白の警戒を持つ2/2の騎士・クリーチャー・トークンを1個戦場に出す。
2/4

「Gatekeepers(門番)」サイクルが各単色にコモンとして収録されている。「門を2つコントロールしている」とき限定でEtB能力が機能する。
・白:騎士トークンを場に出す
・青:1枚ドローしてもよい
・黒:クリーチャー1体-2/-2
・赤:《反逆の行動》
・緑:7点ライフゲイン
どの能力もコモンにしては破格の能力。どの能力も終盤でも腐らないあたりが強力。また、素で2/4というサイズはRtR基本サイズといわれる3/3をがっちりキャッチする丁度いいサイズ。リミテッドの基軸となる面白いカード。


【新規:土地】

迷路の終わり/Maze’s End  神話レア
土地
~はタップ状態で戦場に出る.
(T):あなたのマナプールに(1)を加える。
(3),(T),~をあなたの手札に戻す:あなたのライブラリーの中から門カードを1枚探し、それをタップ状態で戦場に出す。その後あなたのライブラリーを切りなおす。あなたが違う名前の門を10個以上コントロールしている場合、あなたはこのゲームに勝利する。

「迷路を終わらせたい? じゃあドラ○ンボール10個集めてきて」という亀仙人より無茶苦茶な勝利条件カード。当然、土地では初(《暗黒の深部》は勝利条件と言えなくもないが)。《合同勝利》っぽさがすごいけど、土地は割られづらいのでやりようによってはゆっくり達成可能か。可能であれば《都の進化》などの加速要素を織り交ぜて早めに達成したい。


【白】

Renounce the Guilds (1)(W)
インスタント  レア
各プレイヤーは多色のパーマネントを1つ、生贄に捧げる。

往年の「ピット・サイクル」を支えた《縁切り/Renounce》に名前が似ているが効果は《小悪疫》に近いという白らしからぬカード。多色パーマネントはトーナメントシーンでも入らないデッキがほとんどないぐらいには活躍しているため、大体において何かしらの生贄を強要できるだろう。布告系特有の「じゃあ弱いのからサクりますね^^」という欠点はあるものの、相手のパーマネントをうまくコントロールして狙い撃ちしたい。これで悪名高い《ファルケンラスの貴種》に対抗できるか?「じゃあ《カルテルの貴種》サクっときますね」あっ、はい(察し


【青】


【黒】

Blood Scrivener (1)(B) レア
クリーチャー-ゾンビ・ウィザード あなたの手札にカードがない間にカードを1枚引く場合、代わりにカードを2枚引き、1点のライフを失う。
2/1

手札がなくて困窮していると「兄ちゃん、血ぃよこせや」と勝手に集ってきて、右手を差し出すことでカードを2枚引かせてくれる、場当たり的だけどすごくヤ○ザに見えるオルゾフチックなゾンビ。暴勇みたいなデザインといえばラクドスっぽくもある。2マナのゾンビは《ロッテスのトロール》ぐらいしか実用的なものがなかったため、《戦墓の隊長》を出す手前の露払いとしていい位置につけるかもしれない。しかし、手札を使い切ってるってことは割と中盤以降の話だろうし、手札レスでこいつが立ってたら除去が飛んでくるだろうしで、安定したドローエンジンとはとてもいえないだろう。リミテッドでは序盤も終盤も役に立ちそうなナイスカード。


【赤】

Possibility Storm (3)(R)(R) レア
エンチャント
プレイヤーが手札から呪文を唱えるたび、そのプレイヤーはその呪文を追放し、ライブラリーの一番上のカードを、追放したカードと同じカード・タイプを持つカードが追放されるまで追放する。そのプレイヤーはそのカードを、マナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。その後、~により追放されたカードをライブラリーの一番下に無作為の順番で置く。

赤のカオスエンチャント枠。今回は、「呪文を他の呪文に変えちゃうよ」という効果。例えば、スタンダードのナヤ・ブリッツであれば、「《前線の衛生兵》を出したと思ったら《ボロスの精鋭》でした、残念!」みたいなことになる。同じカードタイプを持つカードが1種類しかなかったら同じスペルになってしまうんだけど、逆に言えば2種類あれば、いつかもう一種類になる、ということ。つまり、デッキに《無限への突入》1枚と《ギタクシア派の調査》4枚のソーサリー5枚だけを入れておけば、ライブラリーにある間は《ギタクシア派の調査》がいつか《無限への突入》へ変わるのである。「だからなんだ」と思った方、正解なので、そういう人は素直にSnTつかっておけばいいと思うよ。ジョニー向け。


【緑】

Renegade Krasis (1)(G)(G) レア
クリーチャー-ビースト・ミュータント
進化
~が進化したとき、あなたがコントロールする+1/+1カウンターが乗っている他の各クリーチャーの上に、+1/+1カウンターを1個置く。
3/2

「裏切りの混成体」ってまたすげー名前だな。ということでまたシミックが妙なものを作りました。素のスペックは3マナ3/2進化と並だが、こいつが進化すると「お前らも改造してやんよ^^」と言わんばかりに自軍の見込みがありそうなやつを軒並み改造し始めるという親孝行(?)な機能が搭載されている。ちなみに進化持ちだけじゃなく解鎖・活用でもカウンターは乗るし、《力の共有》あたりでカウンターが乗ったクリーチャーも強化されるので、こいつをうまく進化させて全体強化を狙いたい。


【多色:アゾリウス】

Council of the Absolute (2)(W)(U) 神話レア
クリーチャー-人間・アドバイザー
~が戦場に出るに際し、土地でもクリーチャーでもないカード名を1つ指定する。
あなたの対戦相手は、選ばれたカードを唱えられない。
あなたが唱える、選ばれたカードのマナ・コストは(2)少なくなる。
2/4

隣組の影響か、アゾリウスもジャイアニズムに目覚め始めた。クリーチャーが指定できない《翻弄する魔道士》風の能力だが、なんとキャスト制限は相手だけ。それだけでなく、こちらが唱えるときはマナコストの割引付き。コントロール対決で《スフィンクスの啓示》と言っておくだけで断然有利になりそう。どちらかといえば構築向きだけど、一応4マナ2/4と最低限のスペックはあるので、リミテッドでも使える。相手のボムや除去が見えたらとりあえずそのカードの名前を言っておけば外しはしないし、最悪自分のスペルを宣言しておくという使い方も可。


Deputy of Acquittals (W)(U) コモン
クリーチャー - 人間・ウィザード 瞬速
~が戦場に出たとき、あなたのコントロールする他のクリーチャー1体を対象とする。あなたはそれをオーナーの手札に戻してもよい。
2/2

ちょっと小さい《修復》的なアレ。前半は相打ち要員として、後半は他のEtB能力を使いまわしたり、昔の《サッフィー》みたいに全除去から任意の一体を守ったりできる。相方次第。リミテだと相性よさそうなのが「進化」なんだけど、悲しいけど、こいつってアゾリウスなのよね。構築だと《修復》が落ちてから本気出す、かも。


Lavinia of the Tenth (3)(W)(U) レア
伝説のクリーチャー-人間・兵士
プロテクション(赤)
~が場に出たとき、あなたの各対戦相手がコントロールする、点数で見たマナ・コストが4マナ以下のパーマネントを留置する。
4/4

アゾリウスのギルドチャンピオンは権力者。そもそも厳格法制のギルドのチャンピオンなんだから政治臭が強いのは当たり前か。で、彼の権力の体現方法はわりかし原始的で、自分より弱い(=マナコストの低い)奴らに対して「お前らとりあえずちょっと黙っとけや」と言わんばかりの威圧感を発して、すくみあがらせるのだ。クリーチャーはアタックにいけないし、《ドムリ・ラーデ》や《思考を築く者、ジェイス》なんかも黙る。魔鍵からもマナが出ない。ちなみに、赤のプロテクション自体は《ヴァルショクの難民》(NPH)以来、青か白のクリーチャーということであれば、あの赤使いの天敵《コーの火歩き》(WWK)以来3年ぶりの登場。プロテクション(赤)のクリーチャーということで価値が出るかも。もちろん、《雷口のヘルカイト》には何もしないので、そこんとこよろしく。


Render Silent (W)(U)(U)
インスタント レア
呪文1つを対象とし、それを打ち消す。その呪文のコントローラーはこのターン、呪文を唱えられない。

昔《対抗呪文》+《治癒の軟膏》で《吸収》が出来たが、今回は《対抗呪文》+《沈黙》という合わせ業を使ってきた。「お前何やってんの? それ没収。あと廊下に立ってろ」というアゾリウスの風紀委員的なフレーバーが出ていてすごく面白い。普通に使うとただの色拘束の強い《取り消し》なので、1ターンに複数回以上動くコンボデッキなどに当てたり、相手の脅威を打ち消しつつEoTの《スフィンクスの掲示》を確実に通す、というような用途で使いたい。ちなみに、打ち消されない呪文を対象にとっても《沈黙》効果は働くので、《魂の洞窟》から《炎樹族の使者》が出てきても打つ意味はあるぞ。素直に次の呪文を消せ!と言ってはいけない。


【多色:ディミーア】

Mirko Vosk, Mind Drinker (3)(U)(B) レア
伝説のクリーチャー-吸血鬼
飛行
~がプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、そのプレイヤーは自分のライブラリーの一番上から、土地カードが4枚公開されるまでカードを公開し続ける。その後、それらのカードを自分の墓地に置く。
2/4

ディミーアのチャンピオンを決める方法といえば! 何より! ライブラリー破壊だろ! という知的集団(笑)のディミーアのチャンピオンは、当然ライブラリー破壊に長けた奴が相応しい。「研磨」型のライブラリー破壊を行うが、なんと通常の4倍である。レビル将軍も尻尾巻いて逃げ出すレベル。通常のリミテッド・デッキであればたぶん3~4回殴ればライブラリーは空になるので、通せても2回まで。2/4というサイズも討ち取りにくく非常にいやらしい。《破壊的な逸脱者》とコンビが組めれば鬼に金棒。ライブラリーアウト、今度こそ来るで。


【多色:ラクドス】

Exava, Rakdos Blood Witch (2)(B)(R) レア
伝説のクリーチャー-人間・クレリック
先制攻撃、速攻
解鎖
あなたのコントロールする+1/+1カウンターの乗ったクリーチャーは速攻を持つ。
3/3

ラクドスはかくあるべきだぜヒャッハー!的なイケイケクリーチャーが登場。4マナ3/3にキーワード能力が3つという、ラクドスにしてはかなり優秀なスペック。とりあえず単体でも《スラーグ牙》を一方的に屠って殴りに行けるし、解鎖すれば《強打者》すら一方。さらに、このギャングスタは部下を一緒に乗り込ませるため、自軍の+1/+1カウンター持ちに速攻を付与する。解鎖持ちはもちろん、進化持ちや活用とも相性がいい。クリーチャーの主戦力が3/3や2/4だとすると、解鎖で乗り込めばまず負けないんじゃなかろうか。《サファイアのドレイク》と両方そろえたらテンパイ。


Master of Cruelties (3)(B)(R)
クリーチャー - デーモン 神話レア
先制攻撃、接死
~は単独でしか攻撃できない。
~がプレイヤー1人に攻撃しブロックされないたび、そのプレイヤーのライフの総量は1になる。Master of Crueltiesはこの戦闘で戦闘ダメージを割り振らない。
1/4

史上初、パワー1のデーモン(カウンターが乗る《血塗られしもの、死祭》と特性定義能力でパワーが変化する《初めて苦しんだもの、影麻呂》は除く)。5マナで出てくるにしては若干頼りないステータスだが、殴られた場合、ブロックしたらそいつが死ぬ、ブロックしなきゃ俺が死ぬ。ライフが1になれば《火柱》でも「強請」でも終わり。うん、黒い。先制・接死は《裏切り者グリッサ》で証明済の無敵っぷりなので、リミテではいい壁になりそう。・・・壁?


Showstopper (1)(B)(R) アンコモン
インスタント
ターン終了時まで、あなたのコントロールするクリーチャーは「このクリーチャーが死亡したとき、対戦相手のコントロールするクリーチャー1体を対象とする。 これはそのクリーチャーに2点のダメージを与える。」を得る。

「奴には黒の結晶を仕込んでおいた……」とバーン様チックな気分になれるインスタント。クリーチャーに《死亡》《目眩》相当のPIG能力を与える。パワー3だったらタフネス5と相打ちが取れるわけで、リソース消費を省みず速攻で畳み掛けるラクドスには非常にマッチしたカード。当然サクリ台とも相性がよく、《墓所這い》+ハスクのコンボに加えてみるのも面白い。しかし、ラクドスのクリーチャーって昔から自爆テロが好きだよなぁ。


Sire of Insanity (3)(B)(R) レア
クリーチャー - デーモン
各終了ステップの開始時に、各プレイヤーは手札を捨てる。
6/4

ラクドスのヒャッハーっぷりはやばい。何せ、こいつが出た途端に手札をすべて放棄。一昔前だったら「はいはい暴勇暴勇」で済んでいたところだが、今回は何故か対戦相手も巻き添えにする迷惑極まりないクリーチャー。マナレシオは《リックス・マーディの落とし子》解鎖と同じ5マナ6/4と非常に優秀だが、能力はメリットにもデメリットにもなりうる。コントロールデッキには劇的に刺さること請け合い。早いこと手札を使い切って〆に出してしまおう。《ロクソドンの強打者》をばら撒かれてラクドス涙目、が見える。出すときはあの台詞を。「仕切り直しや、刃クン!」


【多色:グルール】

Ruric Thar, the Unbowed (4)(R)(G)
伝説のクリーチャー - オーガ・戦士 レア
警戒・到達
~は各ターンに可能ならば攻撃する。
いずれかのプレイヤーがクリーチャーではない呪文を唱えたとき、Ruric Tharはそのプレイヤーに6点のダメージを与える。
6/6

グルールのチャンピオンはクリーチャースキー。クリーチャーじゃない呪文に反応して「オレ、すぺる、ワカラナイ」と言いながら八つ当たりをしてくる。そのダメージが半端ではなく、3回八つ当たりされたら人が死ぬ。こいつをスペルで除去しようとしても最低6点な上、警戒・到達を持っている6/6なため、早々に複数ブロックで墓地送りにしないと死が見える。コントロールは打ち消し必須だし、ビートダウンからしても厄介極まりない存在。問題は現在の環境が高速環境・クリーチャー環境なので、6点飛びそうな機会があまりなさそうなことか。グルールっぽくて個人的にはとても好み。《静穏の天使》? あっ、はい(震え声)


Zhur-Taa Ancient (3)(R)(G) レア
クリーチャー - ビースト
プレイヤーがマナを引き出す目的で土地をタップするたび、そのプレイヤーは自分のマナ・プールにその土地が生み出した好きなタイプのマナ1点を加える。
7/5

あーむずかしいことわかんねっすわ、もうマナレシオとか適当でいいよね、そんな感じの適当なクリーチャー(失礼)。5マナ7/5という破格のスペックに《ほとばしる魔力》(というか《春の鼓動》)が内蔵されているよくわからないクリーチャー。通常であればマナの恩恵を受けられるのは対戦相手からなので、ある意味デメリット能力としてデザインされていると思われる。ただし、生き残ってしまえば話は別で、土地6枚から《破滅のワーム》2枚がこんにちわ、とかもあり得る。構築だと高速ビート相手に入れる選択肢としては悪くないかもしれないが、こういうカードが活躍する機会ってなかなかないんだよなぁ。


【多色:セレズニア】

Advent of the Wurm (1)(G)(G)(W)
インスタント レア
トランプルを持つ緑の5/5のワーム(Wurm)・ クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。

《ロクソドンの強打者》が攻撃に行ったらワームにち○こ掘られて死んだでござる。そんな状況を演出できるナイスカード。インスタントで5/5トランプルはなかなか強力、ただし《送還》で死ぬ。《スラーグ牙》《修復の天使》が落ちたら本気出しそう。もしくは前のめりなアグロが《ガヴォニー》構えたフリして全除去食らった返しにこれを出すとオシャレ。バウンスの少ないRtR~DGMリミテではたぶんバケモン。


Voice of Resurgence (W)(G) 神話レア
クリーチャー - エレメンタル
対戦相手があなたのターン中に呪文を唱えるか~が死亡するたび、「このクリーチャーのパワーおよびタフネスは、それぞれあなたがコントロールするクリーチャーの総数に等しい。」を持つ、緑であり白であるエレメンタル・クリーチャー・トークンを1個戦場に出す。
2/2

はいはいまた「カウンター死ね^^」ですね分かります。《瞬唱の魔道士》《修復の天使》を擁するWUR FLASHへのアンチカードとしてデザインされているような感じ。瞬唱出して1体、フラッシュバックでまた1体。戦闘でこいつが死んだりするとさらに1体。おや、クロックが9点に増えている。このネズミ算式デザインは、RtRのドラフトをクソゲーにした《群れネズミ》と同様。能動的には増やせないが、相手の行動はかなり制限できるため、戦闘を有利に運べるはず。2マナ2/2と最低限の性能は兼ね備えているため、2マナ域が薄いセレズニアに新候補が生まれたのは悪いことではないのでは。


Trostani’s Summoner (5)(G)(W) アンコモン
クリーチャー - エルフ・シャーマン
~が戦場に出たとき、2/2の警戒を持つ白の騎士・クリーチャー・トークンと、3/3の緑のケンタウルス・クリーチャー・トークンと、4/4のトランプルを持つ緑のサイ・クリーチャー・トークンを1体ずつ戦場に出す。
1/1

トロスターニさんの下で修行をした召喚士さんは、護衛をたくさん呼び寄せる術を学びました。彼らは座学中心なので体は鍛えておらず、7マナの癖に1/1です。しかしお友達は騎士・ケンタウルス・サイと3匹並びます。ちなみにそれぞれ《歴戦の騎兵》(9ED)、《ネシアンの狩猟者》(TSP)、《暴走するサイ》(M12)相当と考えると2+3+5=10マナ相当のクリーチャーが出てくる計算になり、かなりお得です。何らかの方法で明滅すれば、もう一度出てくるので信じられない強さです。実際《狩猟者の協定》が結構使われたことを考えると、彼にも出番があるのではないでしょうか。セレズニアすごいですね。(以上、全文棒読みで)


【多色:オルゾフ】

Obzedat’s Aid (3)(W)(B) レア
ソーサリー
あなたの墓地にあるパーマネント・カード1枚を対象とし、それを戦場に戻す。

「磯野ー、《全知》釣ろうぜ!」というわけで、シンプルなリアニメイト呪文ながら、とんでもないことが書いてあるカード。今回はクリーチャーじゃなくてもいいらしい。ちなみに、スタンダード環境で最も重いカード非クリーチャー・パーマネント・カードは当然《全知》の10マナ。時点が某ニコル様の8マナ。7マナはどこぞの天使の記念碑など5種類。当然《全知》が筆頭候補だろう。さすがオブゼ兄貴はやること為すこと違うぜ。


Sin Collector (1)(W)(B)
クリーチャー - 人間・クレリック アンコモン
~が戦場に出たとき、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは、自分の手札を公開する。あなたはその中からインスタント・カードかソーサリー・カードを1枚選び、そのカードを追放する。
2/1

ライフも手札も強請るのがオルゾフ流。この間は《ヴィスコーパの徴罪司祭》という「金やるから罪を認めーや」というかなりヤ○ザなハンデスをしたが、今回は金すらかけずに手札を削ごうという路線。しかも追放。さすがに極道は違う。その代わりカタギの人間に手を出したら駄目なのか、対象は限定されていて、インスタントかソーサリーのみ。リミテッドや現在のスタンじゃメイン投入は厳しいか。一応、奇跡誘発にスタックで明滅なりなんなりすれば、奇跡スペルそのものを追放できたりする。狙ってまでやることじゃないけどね。


Teysa, Envoy of Ghosts (5)(W)(B)
伝説のクリーチャー - 人間・アドバイザー
警戒、プロテクション(クリーチャー)
クリーチャーがあなたにダメージを与えるたび、そのクリーチャーを破壊する。その後、白であり黒である1/1の飛行を持つスピリット・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。
4/4

おっかしーなー、テイサさんイラストは公開されたんだけどなー、カード能力がまだなんだよなー。これ? ハハッ、オブゼダート兄貴ですら5マナだってのに、テイサさんが7マナもかかるわけないじゃん。7マナっていったら《静穏の天使》出るんだぜ? ねぇ? 確かにプロテクション(クリーチャー)ってアンチ静穏だけどさ、その代わり《ミジウム》とかで簡単に落ちるんだぜ? ……テイサさんまだかなー(白目


【多色:ゴルガリ】

Rot Farm Skeleton (2)(B)(G) アンコモン
クリーチャー-植物・スケルトン
~はブロックできない。
(2)(B)(G),あなたのライブラリーの一番上から4枚を自分の墓地に置く: あなたの墓地にある~を戦場に戻す。この能力はあなたがソーサリーをプレイできるときのみ起動できる。
4/1

シミックだけじゃなく、ゴルガリも変な生物を開発する技術では負けていない。まず、植物とスケルトンの合いの子。どう考えても地中に埋めて育ててます。死んでからだいぶ時間が経っているせいかタフネスは1だしブロックできないしで貧弱な子になってしまった。しかしその分復活もしやすくなり、墓地からも同じコストで復活できる。ついでにライブラリーをちょっとかじっていくので、第二第三のこいつを呼んでくることも可能。部族シナジーがないので、復活能力を生かして、パワー4のチャンプアタッカーとして採用するのがいいだろう。リミテッドでは(先制持ちがいなければ)そこそこの仕事はできそう。


Varolz, the Scar-Striped (1)(B)(G) レア
伝説のクリーチャー - トロール・戦士
あなたの墓地にある各クリーチャー・カードは活用を持つ。その活用コストはそのカードのマナ・コストに等しい。
他のクリーチャー1体を生贄に捧げる:~を再生する。
2/2

ゴルガリのチャンピオン。ギルドマスターは腐ったゾンビだけど、彼はそんな中にあってれっきとした(?)トロールの戦士である。ただし他人の死体は大好き。全てのクリーチャー・カードに活用を持たせるという新機軸の死体いじりが趣味で、彼にかかれば《絡み根の霊》とか《幽霊議員オブゼダート》とか、実態のなさそうな奴らでも活用可能。どうやってんだ。ちなみに死体を作るのも大好きで、クリーチャーを盾にして自分は生き残るという生存術もちゃっかり身に着けている。ちなみに、スタンダードなら《苛立たしい子悪魔》、モダンなら《死の影》が勝手に墓地に行ってマナレシオも高いので活用候補筆頭。特に《死の影》は簡単に人が死ぬレベル。狙ってみると面白いかも。


【多色:シミック】

Bred for the Hunt (1)(G)(U) アンコモン
エンチャント
あなたがコントロールする+1/+1カウンターが乗ったクリーチャー1体がいずれかのプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、あなたはカードを1枚引いてもよい。

今回のシミックはアド厨確定だろう、というようなエンチャント。+1/+1カウンターが乗ったクリーチャーはみんな《巻物泥棒》能力が付与される。メルカディアン・マスクスの《沿岸の海賊行為》に比べると効果範囲は不確かなものの、1マナ軽くなった。このエンチャントを貼っただけだと当然何もしないので、ドロー確定の盤面などを狙ってうまく設置したい。《神出鬼没の混成体》との相性は最高で、どちらもアンコモンだし揃ったらめくるめくアドの世界。シミック本気出してきたな。


Progenitor Mimic (4)(U)(G)
クリーチャー - 多相の戦士
あなたは、~が戦場に出るに際し、「あなたのアップキープの開始時に、このクリーチャーがトークンでない場合、これのコピーであるトークンを戦場に出す。」を持つことを除き、戦場に出ているいずれかのクリーチャーのコピーとして戦場に出ることを選んでもよい。
0/0

シミックのミミック(挨拶)。昔はミミックサイクルなんてのもあったけど、今回はそれとは全く関係なさそう。いわゆるクローン系なんだけど、出した後にアップキープを迎えたら増殖するというとんでも能力を保持。たとえば《静穏の天使》になってしまえば、アップキープごとに天使が増えるというものすごい状態に。6マナと歴代クローンの中でもかなり重い部類だが、場の一番の脅威に対処できる可能性が高いので、マナカーブのトップにおいておくには悪い選択肢じゃない。特にギルドチャンピオン・ギルドマスターと伝説のクリーチャーが跋扈するRtR~DGM環境では、対消滅で使う用途も十分にあり得るぞ。


Vorel of the Hull Clade (1)(G)(U)
伝説のクリーチャー - 人間・マーフォーク レア
(G)(U),(T):アーティファクト1個かクリーチャー1体か土地1枚を対象とする。その上に置かれているカウンター1つにつき、それと同じ種類のカウンターを追加で1個置く。
1/4

シミックのギルドチャンピオン。なのに人間・マーフォークというクォーターハーフみたいで全うな種族。「進化」やらで置かれたカウンターを倍にしてくれる、「増殖」みたいな起動型能力を持っている。こいつ自身にはなんの戦闘力もないため、支援専用と割り切ろう。タフネス偏重なので「進化」は誘発しやすいし。ちなみにクリーチャー化した《ギデオン》なら忠誠度カウンターが一気に増えるので、一気に奥義を決められるかも。


Plasm Capture (U)(U)(G)(G) レア
インスタント
呪文1つを対象とし、それを打ち消す。あなたの次の戦闘前メイン・フェイズの開始時に、あなたのマナ・プールに好きな色の組み合わせのマナX点を加える。Xはその呪文の点数で見たマナ・コストの点数である。

あの悪名高い《Mana Drain》が帰ってきた。マナコストは2倍、色拘束も激しいが、本家に唯一勝っている点が「好きな色の組み合わせのマナ」というところ。《全知》を打ち消せば《大祖始》が出るとかそういう感じ。うん、どうでもいいね。このスペルが打てるってことは4~5マナは出ている状態だろうから、次のターンには9~10マナを目指したいところ。それって……やっぱり《全知》か!


【多色:イゼット】

Goblin Test Pilot (1)(U)(R) アンコモン
クリーチャー-ゴブリン・ウィザード
飛行
(T): 無作為に選ばれたクリーチャーかプレイヤー1体を対象とする。~はそれに2点のダメージを与える。
0/2

マローことMark Rosewaterデザインのmjkcクリーチャー。ストーリー上はグルールのチャンピオンであるルーリク・サーを迷路から導いた働き者だったりするんだが、カード化すると狙いの定まらないただの頭が悪い奴に大変身。ターゲットは無作為に選ぶので、当然自軍にもコントローラーにも飛ぶし、最悪こいつ自体にも飛んでそのまま落ちていくという素敵使用。ミサイル撃ったら自分に跳ね返ってくるとかマジ間抜け。イゼット団には《イゼットの静電術士》という一級品のクリーチャーがいるためノーチャンス。ダメージ効率は破格なので、運任せでガンガン起動して運ゲーを体現しよう!・・・ムリダナ


ラル・ザレック/Ral Zarek (2)(U)(R) 神話レア
プレインズウォーカー - ラル 
+1:対象のパーマネント1つをタップし、他の対象のパーマネント1つをアンタップする。
-2:クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。ラル・ザレックはそれに3点のダメージを与える。
-7:コインを5枚投げる。表が出た枚数1枚につき、追加のターンを1ターン行う。
4

ちくビーム!でおなじみのラル・ザレックさんが待望のカード化。ちくビーム!
プラス能力はパーマネントのタップとアンタップ。タップに関しては、アンタップ制限なんかはないので相手の土地を横にしてカウンターの邪魔をしたり、クリーチャーを寝かせてブロッカーを排除したりという地味な使い方しかない。特筆すべきはアンタップのほうで、出したばかりの《迷路の終わり》《空虚への扉》なんかを即起動できる。クリーチャーを擬似警戒にしたり、土地を起こしてマナ加速するなど、用途は幅広い。
小マイナスはちくビーム! つまり《稲妻》(いや、今風に言うと《灼熱の槍》なのか)。とりあえず打ち損はないので、メインで使っていく能力になりそう。ただしこの環境はタフネス4が多いので気をつけられたし。
大マイナスは不確定な《時間のねじれ》。期待値で2.5ターンの追加が得られる。2ターン以上得られれば大分好き勝手できると思うので、よっぽどのことがない限り勝ちは揺るがないだろう。固定値じゃなくてハズレもあるのがイゼットっぽくていい。ちなみに、《クラークの親指》が出ていると期待値3.75ターン追加。でっていう。
タップ、ダメージ、フィニッシュと、《復讐のアジャニ》に近いカードデザインになっているが、総じて《アジャニ》のほうが強力。現在モダンでも大暴れ中のカードなので、比較するのもかわいそうだけど。4マナのPWとしては《思考を築く者、ジェイス》という分かりやすい防御向けPWもいるので、アグロなデッキで使ってこそ真価を発揮するんじゃないかと。さあ、みんなでちくビーム!


Melek, Izzet Paragon (4)(R)(U)
伝説のクリーチャー - 奇魔・ウィザード レア
あなたのライブラリーの一番上のカードを公開したままプレイする。
あなたのライブラリーの一番上がインスタント・カードかソーサリー・カードである場合、あなたはそれを唱えてもよい。
あなたがあなたのライブラリーからインスタント呪文かソーサリー呪文を唱えた場合、それをコピーする。あなたはそれの新たな対象を選んでもよい。
2/4

イゼットのギルドチャンピオン。奇魔。奇魔がチャンピオン。いままでも「フロストバーン」とか「ドラコジーニアス」とか中二病遊びしてたから調子に乗ったんだなぁ。インスタント・ソーサリー限定の《束の間の開口》(ただしマナは支払う)が常在しており、それを唱えるとコピーも生まれるおまけ付き。本人も重いし、何か派手なスペルをコピーして相手を驚かせてやろう。《火想者の予見》とかね! ・・・ちなみに、イゼットのキーワード能力は「超過」。いくらなんでも仲悪すぎじゃなイカ?


【多色:ボロス】

Tajic, Blade of the Legion (2)(W)(R)
伝説のクリーチャー - 人間・兵士
~は破壊されない。
大隊 - ターン終了時まで+5/+5の修正を受ける。
2/2

ボロスのチャンピオン。「迷路を一人で走っているように見えるが、その実は軍の仲間の皆の力を受け取って戦っているのだ(キリッ(フレーバーテキスト意訳)」とか言っちゃう、最近のさめた子供らからは白い目で見られそうな感じのアレ。ひょっとしたら豆腐メンタルかもしれない彼だが、ボディは強靭。まず、「破壊されない」というダークスティール由来の能力を保持。壁として仲間を守ってくれるぞ。そして、攻めに転じるときが本領。一人で走ると2点だけど、軍の仲間がいれば7/7という巨大サイズに変身。仲間がいれば勇気100倍!とかいうどこかの顔がパンでできたヒーローのような図々しさである。実際死にづらいのはかなりの魅力だし、ギルドマスターの《戦導者オレリア》とはこの上ない相性。「破壊されない」クリーチャーの厄介さは《ファルケンラスの貴種》が実証済だし、構築でも採用理由になりうるぞ。リミテでも当然……あっ、《刺し傷》……。




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