【長文駄文】DGMのスポイラー見てた（２）
2013年4月15日 Magic; the Gathering【分割カード】
インベイジョン生まれ、次元の混乱以来の分割カード。今回は全てのカードに「融合」というキーワード能力が付加された。要は分割カード版「双呪」である。
《Armed》は若干の修正が加わった代わりに重くなった《突撃のストロボ》。《Dangerous》は1ターン限定《寄せ餌》。合わせると、適当なマナクリにブロックを集中させて、その間にどでかい二段攻撃を叩き込める6マナのスペルとなる。6マナの二段攻撃といえば《サングライトのうねり》じゃなかろうか。あちらより確実性はあるとはいえ、打点が用意できないとそこまでの破壊力が出ないというのが一長一短か。
《Beck》は2マナになった《垣間見る自然》（ドローはmay）。ただし、今回は「唱える」ではなく「戦場に出る」が条件。《出産の殻》で何か出しても1ドロー。キッチンや《絡み根の霊》をサクると2ドロー。まかり間違って《錯乱した隠遁者》なんて出したら5ドロー。ちなみに、相手の戦場に出てもドロー可能なので、《狩り立てられたトロール》でも5ドロー。なんか詐欺っぽい。
《Call》のほうはトークン生成。わらわら沸くが、6マナで1/1を4体は少し力不足。リミテッドなら最後の一押しにはなるかもしれないが、これで押し込めるようなら他のカードを使ったほうがいいんじゃなかろうか。
なお、今回のメカニズム「融合」によって、「双呪」っぽいことも可能。その場合は8マナでトークンが4体出て4ドロー。・・・うん、重い。基本的には《垣間見る自然》としてしか使われないだろうなぁ。モダンでは《垣間見る自然》が禁止されているだけに、親和エルフあたりが復権する可能性もあるのだろうか。
ちょっと弱くなった《不可思の一瞥》と、速攻が付く《墓場からの復活》。前者は《精神刻み》とどっこいどっこいな性能なのでさておくとして、後者は「速攻を持たせ、ターン終了時にいなくならないリアニメイト呪文」としては初出。今は《ビヒモス》全盛期なので他のスペルで十分だが、「こいつが速攻さえ持っていれば！」とお嘆きのリアニフリークには欠かせない。
実はこの呪文、ある可能性が生まれている。《エムラクール》など、「墓地に落ちたときにライブラリーに戻るクリーチャー」を釣れる可能性があるのだ。詳しくはCRの更新待ちだが、融合で唱えたAとBの間に状況起因処理や誘発がはさまれなければ、《Breaking》解決後《Entering》を解決するまでの間に状況起因処理は挟まれないはず。スタンダードで言えば《セラのアバター》や《世界棘のワーム》を釣ることも可能。でってぃう！
《送還》＋《悪魔の布告》。単純かつシンプルな味付けになっている。序盤は時間稼ぎや頭数減らしに使いつつ、後半は5マナでキャストして2体除去したりアドバンテージを取ったりできる。リミテッドでは《肉貪り》同様確定除去ではないので使いづらい面はあるが、軽量バウンスは貴重。特に相手に触りづらいアゾリウス・シミックあたりは確保必須だろう。
なんでも「活用」と、投げ飛ばさない《投げ飛ばし》。前者はやや重いが、後者は割と軽く、留めの一撃にも除去にも使える便利な能力。ただ環境に《ドムリ・ラーデ》や《闘技》があるので、ソーサリーのこれの出番はなかなかなさそう。《野生の抵抗》を置いておけば一気に+6/+6＋活用が見込めるので、場合によってはワンショットキルも可能かもしれない。リミテでは《Blood》側が汎用除去として強力だし、一撃死も狙えるのでラクドスなら取ってよし。結局《一族の誇示》のが強いんだけどね。
融合しても弱いカードNo.1はこいつに捧げてやる！ なんせ、他に何もなければ6マナ3ドローだからな。《都の進化》以下ってどういうことだ！ ということで、合わせ技でこそ輝く。たとえば《Give》のほうであれば《死体屋の脅威》と一緒に使ったり、《円環の賢者》《練達の生術士》に使ってあげるとグー。《Take》のほうも、前述のようなクリーチャーや《高まる残虐性》と一緒に使うことで《スフィンクスの啓示》もびっくりのドローエンジンに。融合でのキャストより個別キャストのほうが輝くっていうのも不思議。
3マナになった《血の署名》と、ソーサリーになって1マナ安くなった《突然の衝撃》。融合で相手に撃つと現在の手札枚数+4点のダメージ。うーん、フィニッシュブロウとしては及第点以下だろうか。序盤はちょっと弱い《予言》として運用しながら、相手が《スフィンクスの啓示》を撃った返しなどで本体に叩き込んでみると大ダメージが狙えるかも。リミテッドでは貴重なアドバンテージ源だが、ライフルーズがどこまで響くだろうか。ラクドスよりはディミーア・オルゾフ向け。
史上初、あの憎き「《スラーグ牙》を1枚で完璧に除去できるカード」のお目見えである。(3)(U)(R)とマナコストも点数で見れば同じ。トリコ使いには吉報になり得るかもしれない。要は《羊術》（近いところだと《蛙変化》(M12)なんかも）＋《ショック》だが、単体の性能で見ると1マナずつ重くなっている。しかし、それらを1枚で完結させたことで、《羊術》系特有の「他のカードを組み合わせないと意味をなさない」ということがなくなった。もちろん、《Turn》だけ使ってブロックする、などのコンバットトリックとしても優秀だし、本体にも撃てるインスタント火力というだけでも価値があるが、アド損を見事に昇華した、よいデザインの一枚となった。べた褒めしてるけど、まぁ結局重いので、構築だとどの程度使われるかな……。
懐かしいかな《外殻貫通》(PLS)。いや別に当時そんなに使われなかったんですけどね。というわけで、《粉砕》《啓蒙》が分割カードで登場。特筆すべきは《外殻貫通》と違ってインスタントだという点。トリコロール系のデッキがサイドボードに置くには丁度いい一品。
《議事会の招集》＋《集い》。分割カードのはしり・インベイジョンには《暴行＋強打》っていうカードがあって、それも4マナで3/3トークンが出ていたけど、この時代に同じマナコストで同じものを出されてもなぁ……、と思っていたが、右側の《Well》、お前おかしい。1マナで何点ゲインする気だ。ナヤブリッツに軽く放り込んでみたって、8～10点は確実だろう。《未練ある魂》との相性もかなりいい。最序盤からキャストするカードじゃないけど、片手間で10点回復されたらたまったもんじゃない。
これでスポイラーの半分（78/166）だってよ……ハハッ！
インベイジョン生まれ、次元の混乱以来の分割カード。今回は全てのカードに「融合」というキーワード能力が付加された。要は分割カード版「双呪」である。
Armed // Dangerous (1)(R)//(3)(G) アンコモン
ソーサリー // ソーサリー
クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで+1/+1の修正と二段攻撃を得る。
//
クリーチャー1体を対象とする。全てのクリーチャーは可能ならこれをブロックする。
融合
《Armed》は若干の修正が加わった代わりに重くなった《突撃のストロボ》。《Dangerous》は1ターン限定《寄せ餌》。合わせると、適当なマナクリにブロックを集中させて、その間にどでかい二段攻撃を叩き込める6マナのスペルとなる。6マナの二段攻撃といえば《サングライトのうねり》じゃなかろうか。あちらより確実性はあるとはいえ、打点が用意できないとそこまでの破壊力が出ないというのが一長一短か。
Beck // Call (G)(U)//(4)(W)(U) レア
ソーサリー // ソーサリー このターン、クリーチャーが1体戦場に出るたび、あなたはカードを1枚引いてもよい。
//
飛行を持つ白の1/1の鳥・クリーチャー・トークンを4体戦場に出す。
融合
《Beck》は2マナになった《垣間見る自然》（ドローはmay）。ただし、今回は「唱える」ではなく「戦場に出る」が条件。《出産の殻》で何か出しても1ドロー。キッチンや《絡み根の霊》をサクると2ドロー。まかり間違って《錯乱した隠遁者》なんて出したら5ドロー。ちなみに、相手の戦場に出てもドロー可能なので、《狩り立てられたトロール》でも5ドロー。なんか詐欺っぽい。
《Call》のほうはトークン生成。わらわら沸くが、6マナで1/1を4体は少し力不足。リミテッドなら最後の一押しにはなるかもしれないが、これで押し込めるようなら他のカードを使ったほうがいいんじゃなかろうか。
なお、今回のメカニズム「融合」によって、「双呪」っぽいことも可能。その場合は8マナでトークンが4体出て4ドロー。・・・うん、重い。基本的には《垣間見る自然》としてしか使われないだろうなぁ。モダンでは《垣間見る自然》が禁止されているだけに、親和エルフあたりが復権する可能性もあるのだろうか。
Breaking // Entering (U)(B)//(4)(B)(R) レア
ソーサリー // ソーサリー
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは、自分のライブラリーの一番上から7枚のカードを自分の墓地に置く。
//
いずれかの墓地にあるクリーチャー・カード1枚を対象とし、それをあなたのコントロール下で戦場に出す。そのクリーチャーはターン終了時まで速攻を得る。
融合
ちょっと弱くなった《不可思の一瞥》と、速攻が付く《墓場からの復活》。前者は《精神刻み》とどっこいどっこいな性能なのでさておくとして、後者は「速攻を持たせ、ターン終了時にいなくならないリアニメイト呪文」としては初出。今は《ビヒモス》全盛期なので他のスペルで十分だが、「こいつが速攻さえ持っていれば！」とお嘆きのリアニフリークには欠かせない。
実はこの呪文、ある可能性が生まれている。《エムラクール》など、「墓地に落ちたときにライブラリーに戻るクリーチャー」を釣れる可能性があるのだ。詳しくはCRの更新待ちだが、融合で唱えたAとBの間に状況起因処理や誘発がはさまれなければ、《Breaking》解決後《Entering》を解決するまでの間に状況起因処理は挟まれないはず。スタンダードで言えば《セラのアバター》や《世界棘のワーム》を釣ることも可能。でってぃう！
Far // Away (1)(U)//(2)(B) アンコモン
インスタント // インスタント
クリーチャー1体を対象とし、それをオーナーの手札に戻す。
//
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは、クリーチャー1体を生け贄に捧げる。
融合
《送還》＋《悪魔の布告》。単純かつシンプルな味付けになっている。序盤は時間稼ぎや頭数減らしに使いつつ、後半は5マナでキャストして2体除去したりアドバンテージを取ったりできる。リミテッドでは《肉貪り》同様確定除去ではないので使いづらい面はあるが、軽量バウンスは貴重。特に相手に触りづらいアゾリウス・シミックあたりは確保必須だろう。
Flesh // Blood (3)(B)(G)//(R)(G) レア
Sorcery // Sorcery いずれかの墓地にあるクリーチャー・カード1枚を対象とし、それを追放する。クリーチャー1体を対象とし、その上に+1/+1カウンターをX個置く。Xはこの方法で追放したカードのパワーに等しい。
//
あなたがコントロールするクリーチャー1体と、プレイヤー1人かクリーチャー1体を対象とする。前者は後者に、前者のパワーに等しいダメージを与える。
融合
なんでも「活用」と、投げ飛ばさない《投げ飛ばし》。前者はやや重いが、後者は割と軽く、留めの一撃にも除去にも使える便利な能力。ただ環境に《ドムリ・ラーデ》や《闘技》があるので、ソーサリーのこれの出番はなかなかなさそう。《野生の抵抗》を置いておけば一気に+6/+6＋活用が見込めるので、場合によってはワンショットキルも可能かもしれない。リミテでは《Blood》側が汎用除去として強力だし、一撃死も狙えるのでラクドスなら取ってよし。結局《一族の誇示》のが強いんだけどね。
Give // Take (2)(G)//(2)(U) アンコモン
ソーサリー // ソーサリー
クリーチャー1体を対象とし、その上に+1/+1カウンターを3個置く。
//
あなたがコントロールするクリーチャー1体を対象とし、その上に置かれている+1/+1カウンターをすべて取り除く。この方法で取り除いたカウンター1個につき、カードを1枚引く。
融合
融合しても弱いカードNo.1はこいつに捧げてやる！ なんせ、他に何もなければ6マナ3ドローだからな。《都の進化》以下ってどういうことだ！ ということで、合わせ技でこそ輝く。たとえば《Give》のほうであれば《死体屋の脅威》と一緒に使ったり、《円環の賢者》《練達の生術士》に使ってあげるとグー。《Take》のほうも、前述のようなクリーチャーや《高まる残虐性》と一緒に使うことで《スフィンクスの啓示》もびっくりのドローエンジンに。融合でのキャストより個別キャストのほうが輝くっていうのも不思議。
Toil // Trouble (2)(B)//(2)(R) アンコモン
ソーサリー // ソーサリー
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはカードを2枚引き、2点のライフを失う。
//
プレイヤー1人を対象とする。～はそれに、そのプレイヤーの手札に等しい数のダメージを与える。
融合
3マナになった《血の署名》と、ソーサリーになって1マナ安くなった《突然の衝撃》。融合で相手に撃つと現在の手札枚数+4点のダメージ。うーん、フィニッシュブロウとしては及第点以下だろうか。序盤はちょっと弱い《予言》として運用しながら、相手が《スフィンクスの啓示》を撃った返しなどで本体に叩き込んでみると大ダメージが狙えるかも。リミテッドでは貴重なアドバンテージ源だが、ライフルーズがどこまで響くだろうか。ラクドスよりはディミーア・オルゾフ向け。
Turn // Burn (2)(U)//(1)(R) アンコモン
インスタント // インスタント
クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで、能力をすべて失うとともに、赤の0/1の奇魔になる。
//
クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。～はそれに2点のダメージを与える。
融合
史上初、あの憎き「《スラーグ牙》を1枚で完璧に除去できるカード」のお目見えである。(3)(U)(R)とマナコストも点数で見れば同じ。トリコ使いには吉報になり得るかもしれない。要は《羊術》（近いところだと《蛙変化》(M12)なんかも）＋《ショック》だが、単体の性能で見ると1マナずつ重くなっている。しかし、それらを1枚で完結させたことで、《羊術》系特有の「他のカードを組み合わせないと意味をなさない」ということがなくなった。もちろん、《Turn》だけ使ってブロックする、などのコンバットトリックとしても優秀だし、本体にも撃てるインスタント火力というだけでも価値があるが、アド損を見事に昇華した、よいデザインの一枚となった。べた褒めしてるけど、まぁ結局重いので、構築だとどの程度使われるかな……。
Wear // Tear (1)(R)//(W) アンコモン
インスタント // インスタント
アーティファクト1つを対象とし、それを破壊する。
//
エンチャント1つを対象とし、それを破壊する。
融合
懐かしいかな《外殻貫通》(PLS)。いや別に当時そんなに使われなかったんですけどね。というわけで、《粉砕》《啓蒙》が分割カードで登場。特筆すべきは《外殻貫通》と違ってインスタントだという点。トリコロール系のデッキがサイドボードに置くには丁度いい一品。
Alive // Well (3)(G)//(W)
ソーサリー // ソーサリー
緑である3/3のケンタウルス・クリーチャー・トークンを1個戦場に出す。
//
あなたがコントロールするクリーチャー1体につき、2点のライフを得る。
融合
《議事会の招集》＋《集い》。分割カードのはしり・インベイジョンには《暴行＋強打》っていうカードがあって、それも4マナで3/3トークンが出ていたけど、この時代に同じマナコストで同じものを出されてもなぁ……、と思っていたが、右側の《Well》、お前おかしい。1マナで何点ゲインする気だ。ナヤブリッツに軽く放り込んでみたって、8～10点は確実だろう。《未練ある魂》との相性もかなりいい。最序盤からキャストするカードじゃないけど、片手間で10点回復されたらたまったもんじゃない。
これでスポイラーの半分（78/166）だってよ……ハハッ！
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