第3回UC杯は、13名の参加で行われました。スイスドロー4回戦+シングルエリミネーション2回戦の結果、ミヨシヒデアキさんが優勝に輝きました。おめでとうございます!
成績上位者デッキリストは下記の通りです。
警戒されていた赤単スライが下馬評通りの強さを見せ、優勝しました。全体除去耐性を強めるため、英雄的+授与で弾切れを起こしにくくしつつ、《巻き添え被害》も有効に使えるようにしてあります。他の赤単とは一線を画した、工夫された構築が光ります。
このデッキを組んだ過程や印象をインタビューしてみました。
――ご参加ありがとうございます。そして、優勝おめでとうございます。
「ありがとうございます。今日は《僧院の速槍》を禁止にするためにガチデッキを持ってきました」
――やっぱり駄目ですか、《速槍》。
「カードパワーがおかしいと思うんですよね。1マナのクリーチャーの性能じゃないし、こいつのせいでこのデッキも4キルが見えるので」
――赤単もいろいろパターンがありますけど、《ニクス生まれのお調子者》まで使うんですね。《稲妻の一撃》すら重い、と。
「普通の構築だと《悲哀まみれ》《胆汁病》でシャットアウトされてしまうんですけど、英雄的+授与ならタフネス3~4の用意もできるし、全体除去後のクリーチャーも確保できます。同系にも強いです」
――サイドに《炎語りの意志》が取られていますが、アーティファクト対策ですか?
「これもタフ3以上を用意するための手段の一つですね。環境に《悲哀まみれ》がある以上、鍵はタフネス3以上を確保することだと思います」
――メタ読みの勝利ですね。ありがとうございました。
準優勝は、前環境を支配した、黒単信心系のコントロールです。フィニッシャーに《押し潰すヒル》《アスフォデルの灰色商人》のほか、信心稼ぎ兼フィニッシャーの《苛性タール》まで採用しています。《縁切られた先祖》の固さを利用して、除去を無駄打ちしなくてもいい構成にしています。とはいえ土地やスペルが詰まると苦しいので、《血の署名》は4枚採用しています。
決勝は引きがかみ合わず負けてしまいましたが、トップメタの赤単を強烈にメタりつつ、凡百のビートダウンを踏み潰すことができる、見事な構築です。
優勝者と同じく赤単ですが、《鋳造所通りの住人》+《軍族童の突発》が採用されています。《軍族童》は消耗戦に強く、これによる中盤以降の押し込みもできます。また、同系や青白英雄的を見越して《灼熱の血》がフル投入されており、さながら《焼尽の猛火》のように機能します。
サイドボードは《モーギスの軍用犬》で粘り強く戦えるようにしてあるほか、最後の押し込みで《反逆の行動》も押さえてあります。
ひそかに警戒されていた《アーティファクトの魂込め》デッキの登場です。いわゆる「ハサミバーン」タイプですが、火力と相性のよい《アルタクの求血者》を採用して、継続的なクロックを上げています。サイド後はアーティファクトと《魂込め》を全抜きして、相手の置物破壊を回避するボーディング戦略をとるようです。
ヨシダさんは「運命再編」からの復帰組ながら、早々にこの大会で入賞しました。これからの活躍が期待されます。
終わってみれば「赤系アグロ大勝利」なメタゲームでした。
次のUC杯ではメタがどう動くのでしょうか。注目です。
ご参加いただいた皆さん、会場&賞品ご提供いただいた一刻館宇都宮店様、ありがとうございました。
そして今回はWebでもいろいろな方がデッキリストを考えてくれました。ありがとうございます!
私の当日持ち込んだデッキは秘密日記にでも書いておきます。(なお、参加人数の関係で大会には参加していません)
成績上位者デッキリストは下記の通りです。
【優勝】ミヨシ ヒデアキ「赤単ストンピィ」
土地 19
19《山/Mountain》
クリーチャー 19
4《サテュロスの重装歩兵/Satyr Hoplite》
4《僧院の速槍/Monastery Swiftspear》
4《アクロスの十字軍/Akroan Crusader》
4《ニクス生まれのお調子者/Nyxborn Rollicker》
3《モーギスの軍用犬/Mogis’s Warhound》
その他 22
4《ドラゴンのマントル/Dragon Mantle》
4《槌手/Hammerhand》
4《乱撃斬/Wild Slash》
4《タイタンの力/Titan’s Strength》
4《統率の取れた突撃/Coordinated Assault》
2《巻き添え被害/Collateral Damage》
サイドボード 15
4《炉の小悪魔/Forge Devil》
4《炎語りの意志/Flamespeaker’s Will》
4《マグマのしぶき/Magma Spray》
3《灼熱の血/Searing Blood》
警戒されていた赤単スライが下馬評通りの強さを見せ、優勝しました。全体除去耐性を強めるため、英雄的+授与で弾切れを起こしにくくしつつ、《巻き添え被害》も有効に使えるようにしてあります。他の赤単とは一線を画した、工夫された構築が光ります。
このデッキを組んだ過程や印象をインタビューしてみました。
――ご参加ありがとうございます。そして、優勝おめでとうございます。
「ありがとうございます。今日は《僧院の速槍》を禁止にするためにガチデッキを持ってきました」
――やっぱり駄目ですか、《速槍》。
「カードパワーがおかしいと思うんですよね。1マナのクリーチャーの性能じゃないし、こいつのせいでこのデッキも4キルが見えるので」
――赤単もいろいろパターンがありますけど、《ニクス生まれのお調子者》まで使うんですね。《稲妻の一撃》すら重い、と。
「普通の構築だと《悲哀まみれ》《胆汁病》でシャットアウトされてしまうんですけど、英雄的+授与ならタフネス3~4の用意もできるし、全体除去後のクリーチャーも確保できます。同系にも強いです」
――サイドに《炎語りの意志》が取られていますが、アーティファクト対策ですか?
「これもタフ3以上を用意するための手段の一つですね。環境に《悲哀まみれ》がある以上、鍵はタフネス3以上を確保することだと思います」
――メタ読みの勝利ですね。ありがとうございました。
【準優勝】オオタ テツヤ「黒単」
土地 25
25《沼/Swamp》
クリーチャー 13
4《縁切られた先祖/Disowned Ancestor》
4《押し潰すヒル/Squelching Leeches》
4《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel》
1《形見持ちのゴルゴン/Keepsake Gorgon》
その他 22
4《蔑み/Despise》
1《永遠の口渇/Eternal Thirst》
4《胆汁病/Bile Blight》
4《血の署名/Sign in Blood》
4《悲哀まみれ/Drown in Sorrow》
4《残忍な切断/Murderous Cut》
1《苛性タール/Caustic Tar》
サイドボード 15
4《スゥルタイの使者/Sultai Emissary》
4《無慈悲な処刑人/Merciless Executioner》
1《永遠の口渇/Eternal Thirst》
3《潰瘍化/Ulcerate》
3《ファリカの療法/Pharika’s Cure》
準優勝は、前環境を支配した、黒単信心系のコントロールです。フィニッシャーに《押し潰すヒル》《アスフォデルの灰色商人》のほか、信心稼ぎ兼フィニッシャーの《苛性タール》まで採用しています。《縁切られた先祖》の固さを利用して、除去を無駄打ちしなくてもいい構成にしています。とはいえ土地やスペルが詰まると苦しいので、《血の署名》は4枚採用しています。
決勝は引きがかみ合わず負けてしまいましたが、トップメタの赤単を強烈にメタりつつ、凡百のビートダウンを踏み潰すことができる、見事な構築です。
【TOP4】サトウ ワタル「スケベ赤単」
土地 17
17《山/Mountain》
クリーチャー 19
4《サテュロスの重装歩兵/Satyr Hoplite》
4《アクロスの十字軍/Akroan Crusader》
4《僧院の速槍/Monastery Swiftspear》
4《鋳造所通りの住人/Foundry Street Denizen》
3《激情のゴブリン/Frenzied Goblin》
その他 24
4《ドラゴンのマントル/Dragon Mantle》
4《槌手/Hammerhand》
4《タイタンの力/Titan’s Strength》
4《統率の取れた突撃/Coordinated Assault》
4《灼熱の血/Searing Blood》
4《軍族童の突発/Hordeling Outburst》
サイドボード 15
4《モーギスの軍用犬/Mogis’s Warhound》
4《マグマのしぶき/Magma Spray》
4《洗い流す砂/Scouring Sands》
3《反逆の行動/Act of Treason》
優勝者と同じく赤単ですが、《鋳造所通りの住人》+《軍族童の突発》が採用されています。《軍族童》は消耗戦に強く、これによる中盤以降の押し込みもできます。また、同系や青白英雄的を見越して《灼熱の血》がフル投入されており、さながら《焼尽の猛火》のように機能します。
サイドボードは《モーギスの軍用犬》で粘り強く戦えるようにしてあるほか、最後の押し込みで《反逆の行動》も押さえてあります。
【TOP4】ヨシダ ケンジ「赤青ハサミバーン」
土地 18
9《山/Mountain》
1《島/Island》
4《進化する未開地/Evolving Wilds》
4《ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel》
クリーチャー 16
4《羽ばたき飛行機械/Ornithopter》
4《僧院の速槍/Monastery Swiftspear》
4《アルタクの求血者/Altac Bloodseeker》
4《マルドゥの斥候/Mardu Scout》
その他 26
4《乱撃斬/Wild Slash》
4《稲妻の一撃/Lightning Strike》
4《マグマの噴流/Magma Jet》
4《爆片破/Shrapnel Blast》
2《苦しめる声/Tormenting Voice》
4《アーティファクトの魂込め/Ensoul Artifact》
4《宝船の巡航/Treasure Cruise》
サイドボード 15
2《洗い流す砂/Scouring Sands》
2《苦しめる声/Tormenting Voice》
4《灼熱の血/Searing Blood》
4《峰の噴火/Peak Eruption》
3《かき立てる炎/Stoke the Flames》
ひそかに警戒されていた《アーティファクトの魂込め》デッキの登場です。いわゆる「ハサミバーン」タイプですが、火力と相性のよい《アルタクの求血者》を採用して、継続的なクロックを上げています。サイド後はアーティファクトと《魂込め》を全抜きして、相手の置物破壊を回避するボーディング戦略をとるようです。
ヨシダさんは「運命再編」からの復帰組ながら、早々にこの大会で入賞しました。これからの活躍が期待されます。
終わってみれば「赤系アグロ大勝利」なメタゲームでした。
次のUC杯ではメタがどう動くのでしょうか。注目です。
ご参加いただいた皆さん、会場&賞品ご提供いただいた一刻館宇都宮店様、ありがとうございました。
そして今回はWebでもいろいろな方がデッキリストを考えてくれました。ありがとうございます!
私の当日持ち込んだデッキは秘密日記にでも書いておきます。(なお、参加人数の関係で大会には参加していません)
コメント
やはり赤系アグロは強いですねぇ。
正直それをメタりまくった構成でないと、シミックでは間に合わない気さえします。
実際、サイドボードを含め、メタりまくってはいるのですが、そうするとどうにも面白くないデッキにばかりなるというジレンマ。
UC限定構築は、本当に難しいです。
赤系なら普通のスタンでも勝ち越せるのでは……?
次回はいつごろを予定してますか?もし機会があったら参加したいです!