第4回UC杯は、参加人数16人で行われました。
 スイスドロー4回戦+シングルエリミネーション2回戦の結果、シモジョウ ナオキさんが優勝に輝きました。おめでとうございます!
 デッキリスト等は後述の通りです。

 なお、第5回UC杯は4/25(土)12:00〜開催予定です。
 次回も奮ってご参加ください。よろしくお願いします!

【優勝】シモジョウ ナオキ「白亜の次元より導かれし生命の息吹を纏し聖なる眷属で紡がれし者共と、神々しき天使が四の翼と四の剣を携え、そして微笑む白単」(白単「長久」アグロ)

土地 20
20《平地/Plains》

クリーチャー 21
2《魂癒し人/Soulmender》
4《アイノクの盟族/Ainok Bond-Kin》
4《アジャニの群れ仲間/Ajani’s Pridemate》
2《ブリマーズの先兵/Vanguard of Brimaz》
4《密集軍の指揮者/Phalanx Leader》
4《アブザンの鷹匠/Abzan Falconer》
1《セラの天使/Serra Angel》

他 19
4《神々の思し召し/Gods Willing》
4《抑圧的な光線/Oppressive Rays》
4《ヘリオッドの試練/Ordeal of Heliod》
4《勇敢な姿勢/Valorous Stance》
1《復仇/Reprisal》
2《払拭の光/Banishing Light》

サイドボード 15
4《ニクス毛の雄羊/Nyx-Fleece Ram》
1《衆生の熾天使/Seraph of the Masses》
1《復仇/Reprisal》
2《定命の者の強情/Mortal Obstinacy》
4《アブザンの優位/Abzan Advantage》
3《侍祭の報賞/Acolyte’s Reward》

 優勝は白単色のビートダウンでした。奥様と一緒に白単でご参加いただき、見事優勝を飾りました。
 タルキール覇王譚の「長久」をフィーチャーした、突破力の高いデッキです。《アイノクの盟族》《アブザンの鷹匠》によりクリーチャー戦に非常に強くできています。頭数確保のために《ブリマーズの先兵》を採用している他、+1/+1カウンターを効率良く乗せるために、《密集軍の指揮者》を選択しています。《神々の思し召し》《勇敢な姿勢》といったスペルでバックアップし、一気に勝負を決めるオプションもある突破力の高いデッキです。除去も《勇敢な姿勢》の5枚目として《復仇》をメインから採用しています。攻防にバランスの取れたデッキです。
 《抑圧的な光線》は、序盤の相手の押さえ込みだけでなく、《密集軍の指揮者》を対象に取ることで、カウンターをばらまくことができます。また、サイドボードの《アブザンの優位》は、エンチャント対策と+1/+1カウンターの配置を一度に行えます。どちらもデッキの動きに良くマッチした、いい選択ですね。
 アドバンテージが取りづらい構成のため、引きムラが多いのは難点です。《ヘリオッドの巡礼者》など、アドバンテージと頭数を確保するカードがあれば安定して戦えるかもしれません。

【準優勝】ミヨシ ヒデアキ「青黒緑探査ビート」(スゥルタイ「探査」アグロ)

土地 24
5《島/Island》
5《沼/Swamp》
6《森/Forest》
4《華やかな宮殿/Opulent Palace》
4《進化する未開地/Evolving Wilds》

クリーチャー 18
4《サテュロスの道探し/Satyr Wayfinder》
4《幻影の天使/Illusory Angel》
2《霧炎の達人/Mistfire Adept》
4《わめき騒ぐマンドリル/Hooting Mandrills》
4《グルマグのアンコウ/Gurmag Angler》

その他 18
4《神々との融和/Commune with the Gods》
4《テイガムの策謀/Taigam’s Scheming》
3《凶暴な殴打/Savage Punch》
1《スゥルタイの魔除け/Sultai Charm》
2《残忍な切断/Murderous Cut》
4《宝船の巡航/Treasure Cruise》

 前回優勝者のミヨシ ヒデアキさんは、一転して「探査」クリーチャーによるビートダウンを選択しました。
 《神々との融和》後にほぼ確定でキャストできる《わめき騒ぐマンドリル》《グルマグのアンコウ》を中心に据えて、追加の墓地肥やしとして《サテュロスの道探し》だけでなく《テイガムの策謀》まで採用しています。また、他の軽いスペル(または「探査」)と相性のいい《幻影の天使》を追加のクロックとして採用しています。展開力には目を見張るものがあります。
 序盤からサイズの大きなクリーチャーを展開する攻めのデッキですが、相手の行動は《残忍な切断》により妨害、息切れは環境屈指のパワーカード《宝船の巡航》で防ぐ、と、隙の少ないデッキになっています。《スゥルタイの魔除け》もユーティリティとして非常に優秀です。
 クリーチャーの数は少なく見えますが、サーチカードが多いので十分のようです。追加のクロックとして、《定命の者の宿敵》なども一考の余地があります。

【TOP4】イシカワ アキフミ「赤緑ステロイド」(赤緑《ティムールの激闘》コンボ)

土地 23
9《山/Mountain》
10《森/Forest》
4《進化する未開地/Evolving Wilds》

クリーチャー 21
4《エルフの神秘家/Elvish Mystic》
4《サテュロスの道探し/Satyr Wayfinder》
4《荒野の後継者/Heir of the Wilds》
4《ゼナゴスの狂信者/Fanatic of Xenagos》
2《蔵破り/Vaultbreaker》
3《定命の者の宿敵/Nemesis of Mortals》

その他 16
2《乱撃斬/Wild Slash》
2《マグマの噴流/Magma Jet》
4《苦しめる声/Tormenting Voice》
4《ティムールの激闘/Temur Battle Rage》
4《強大化/Become Immense》

サイドボード 15
4《再利用の賢者/Reclamation Sage》
1《乱撃斬/Wild Slash》
3《稲妻の一撃/Lightning Strike》
3《石弾の弾幕/Barrage of Boulders》
2《軍族童の突発/Hordeling Outburst》
2《かき立てる炎/Stoke the Flames》

 毎回ユニークなデッキを持ち込むイシカワさん、今回は「Super Crazy Zoo」のUCバージョンでの参戦で、見事SE進出を果たしました。
 序盤から《サテュロスの道探し》《苦しめる声》で墓地を肥やし、残ったクリーチャーからの《ティムールの激闘》+《強大化》コンボで勝負を決めにいきます。《荒野の後継者》は「接死」持ちのため、高タフネスのブロッカーがいても大量のダメージを与えることができます。また、墓地が肥えることを利用して《定命の者の宿敵》を大型クロックとして採用し、《強大化》に頼らずに勝負を決めることもできます。
 サイドボードからは火力を多めに採用し、早いタイミングで押し切れるようにしてあります。コンボを警戒させて火力で削って行く戦法は理にかなっており、サイド後までのことをうまく考えられたデッキになっています。
 メインには《レインジャーの悪知恵》など、コンボ阻害の除去を弾けるスペルがあれば成功率も高まったかもしれません。採用は検討に値しますね。

【TOP4】モリキ トモヒロ「白黒せんし」(白黒戦士アグロ)

土地 20
6《平地/Plains》
8《沼/Swamp》
4《磨かれたやせ地/Scoured Barrens》
2《砂草原の城塞/Sandsteppe Citadel》

クリーチャー 34
4《マルドゥの悲哀狩り/Mardu Woe-Reaper》
4《無情な切り裂き魔/Ruthless Ripper》
4《マルドゥの影槍/Mardu Shadowspear》
4《マルドゥの頭蓋狩り/Mardu Skullhunter》
4《戦いの喧嘩屋/Battle Brawler》
4《脳蛆/Brain Maggot》
4《鱗の隊長/Chief of the Scale》
3《刃の隊長/Chief of the Edge》
3《モーギスの匪賊/Mogis’s Marauder》

その他 6
3《アジャニの存在/Ajani’s Presence》
1《過酷な命の糧/Harsh Sustenance》
2《戦場での猛進/Rush of Battle》

サイドボード 15
4《スゥルタイの使者/Sultai Emissary》
4《潰瘍化/Ulcerate》
4《蔑み/Despise》
3《胆汁病/Bile Blight》

 もう一人のトップ4には、白黒の部族である「戦士」アグロが入賞しました。「運命再編」により大幅強化されたデッキです。
 1マナ圏が12体、2マナ圏が19枚と、極端に低マナ域に寄せています。戦士ばかりかと思いきや、大型クリーチャーと相打ちのとれる《無情な切り裂き魔》、相手の展開を阻害する《脳蛆》と、要点を押さえてあります。クリーチャーを並べての《戦場での猛進》《過酷な命の糧》は、ゲームをほぼ決定づける力があり、展開力に任せた暴力的なまでの突破力は凄まじいものがあります。《隊長》をキャストしやすいよう、《砂草原の城塞》まで採用してマナベースの安定を図っています。
 サイドボードには除去に強い《スゥルタイの使者》や除去、手札破壊が用意されていますが、いずれも軽く使いやすいものがチョイスしてあります。
 やはり引きムラが気になるところではありますが、潔い構築だと感服しました。マナフラッドでの負けが多く見受けられたため、《進化する未開地》《果敢な一撃》なども採用の余地があったかもしれません。


<気になるデッキのチェック>
【TOP8】フカザワ フミヒロ「タッサの陶酔」(青緑《タッサの激憤》コンボ)

土地 22
7《島/Island》
7《森/Forest》
4《茨森の滝/Thornwood Falls》
1《開拓地の野営地/Frontier Bivouac》
3《進化する未開地/Evolving Wilds》

クリーチャー 6
2《旅するサテュロス/Voyaging Satyr》
4《キオーラの追随者/Kiora’s Follower》

その他 32
2《タッサの激憤/Thassa’s Ire》
3《航海の終わり/Voyage’s End》
4《カル・シスマの風/Winds of Qal Sisma》
4《拠点防衛/Defend the Hearth》
4《新緑の安息所/Verdant Haven》
4《市場の祝祭/Market Festival》
2《陶酔/Fascination》
3《解消/Dissolve》
4《ジェイスの創意/Jace’s Ingenuity》
1《再供給/Restock》
1《宝船の巡航/Treasure Cruise》

サイドボード 15
3《激浪のキマイラ/Riptide Chimera》
3《タッサの貪り食い/Thassa’s Devourer》
2《速羽根のコカトリス/Fleetfeather Cockatrice》
4《否認/Negate》
1《解消/Dissolve》
1《再供給/Restock》
1《蘇生の旋律/Reviving Melody》

 無限マナによるコンボデッキです。珍しいアーキタイプのため、紹介させていただきます。
 動きは単純で、各種《濃霧》系で序盤を凌ぎながら、土地に《市場の祝祭》《新緑の安息所》を貼って5マナ以上出る状態にして、《タッサの激憤》を設置。5マナのうち4マナで《キオーラの追随者》《旅するサテュロス》をアンタップして、5マナ以上出る土地をアンタップ……以下繰り返しで無限マナが出ます。そこから《陶酔》でお互いのライブラリーをすべて吹き飛ばして勝利します。
 サイドボードからは、前述のコンボでソフトロックをかけつつ《激浪のキマイラ》+《タッサの貪り食い》で少しずつライブラリーを削って勝利するオプションや、《早羽根のコカトリス》で早々に殴り勝つプランも取ることができます。また、エンチャント破壊に弱いため《否認》はフル採用されています。
 コンボ条件がクリーチャー&エンチャントのため、個人的には《神々との融和》+《宝船の巡航》パッケージの採用でコンボ達成を早めたいと感じました。

【TOP8】カワマタ ノリオ「ハサミ変化」(青t白《アーティファクトの魂込め》)

土地 20
4《平地/Plains》
8《島/Island》
4《平穏な入り江/Tranquil Cove》
4《ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel》

クリーチャー 18
4《羽ばたき飛行機械/Ornithopter》
2《ダクラの神秘家/Dakra Mystic》
2《クイックリング/Quickling》
4《道の探求者/Seeker of the Way》
2《ヘリオッドの巡礼者/Heliod’s Pilgrim》
4《幻影の天使/Illusory Angel》

その他 22
3《バネ葉の太鼓/Springleaf Drum》
3《虚空の罠/Void Snare》
2《頑固な否認/Stubborn Denial》
1《液態化/Aqueous Form》
4《アーティファクトの魂込め/Ensoul Artifact》
4《鐘音の一撃/Singing Bell Strike》
1《難局/Hour of Need》
4《雲変化/Cloudform》

サイドボード 15
1《抑圧的な光線/Oppressive Rays》
2《ヘリオッドの試練/Ordeal of Heliod》
2《頑固な否認/Stubborn Denial》
1《無効/Annul》
2《傲慢/Hubris》
2《否認/Negate》
2《勇敢な姿勢/Valorous Stance》
3《名誉の報賞/Honor’s Reward》

 TOP4の常連《アーティファクトの魂込め》は今回振るわず、惜しくもTOP4ならず、でした。非常にユニークなデッキに仕上がっているので紹介させていただきます。
 基本は《アーティファクトの魂込め》なのですが、《雲変化》で《羽ばたき飛行機械》を予示することで、5/5飛行呪禁が完成します。かなり強烈なコンボです。
 《ヘリオッドの巡礼者》+《クイックリング》で《魂込め》2枚目以降も探しに行けるため、継続的な脅威を展開することができるようになっています。《鐘音の一撃》《液態化》やサイドボードの《ヘリオッドの試練》《抑圧的な光線》も探すことができ、柔軟性があります。
 追加のクロックは、オーラと相性のいい《道の探求者》、キャスト回数の多さを生かした《幻影の天使》と、《魂込め》に依存しない構成になっています。《頑固な否認》も《魂込め》との相性は非常に良いため、いい選択ですね。全体的なシナジーがよく考えられています。
 サイドボードの《傲慢》はあまり見かけないカードですが、《魂込め》《雲変化》との親和性が高く、面白いカードです。このデッキならではの選択ですね。




 今回も様々なデッキが見られる面白い結果となりました。皆さんのデッキも日々練り込まれ、強くなっています。次の大会はまた環境が変わりますが、どのようなデッキが登場するのか、今から楽しみですね。

コメント

ざわ
2015年3月9日10:15

TDN表記で書かれてしまったFKZWです.
お気に入り日記に登録させていただきました,コンゴトモヨロシク.

融和&巡航コンボか…完全に頭から抜け落ちてました,参考にさせていただきます!

kirio
2015年3月9日10:16

先日はお世話になりました。
優勝とタッサの二又槍を頂いたシモジョウです。
色々なデッキに触れられ、構築の奥深さを思い知ったことが、何よりでした。
また参加します!

日記の指摘なのですが、私のデッキのサイドが
3《名誉の報賞/Honor’s Reward》
となっていましたが、こちらは《侍祭の報賞》ですので、訂正をお願いします。

また、フカザワさんのメイン
4《中心部の防衛/Defense of the Heart》
となっていましたが、こちらは《拠点防衛》かと思われます。
ご確認ください。

楽しかったです!

タカハシケイ
2015年3月9日22:35

また次回?参加すると思います。お疲れ様でした

Keita02
2015年3月10日0:40

大会お疲れ様でした!
魅力的なデッキがたくさんありますね!
次環境のカード達でどんなUC限定構築ができるか楽しみです。

とけいまわり
2015年3月10日10:19

>ざわくん
今後ともリンク入って、どうぞ(TDN感
今度はメインからラスゴ積んでおきますね!(礼儀
融和打つとフォグも回収系スペルも全部落ちるんだけどね……

>kirioさん
ご参加ありがとうございました&優勝おめでとうございます!
タッサの二叉槍まで持っていくとは……持ってるなぁ(小並
デッキリスト修正しました! ご指摘ありがとうございます!

>某タカハシさん
遠方からはるばるご参加ありがとうございました!
最終戦は惜しかったですね!!!
次回もご都合が合えばぜひぜひ!

>keita02さん
ありがとうございます!
コピーデッキという概念がない分、リスト見てても面白いですね。
ほかにも面白いデッキがたくさんありました。全部ご紹介できるとよいのですが。

kirio
2015年3月12日10:58

ちょwwwwww
デッキ名修整されてるwwwww
なんでやwwwww


ありがとうwwwww


壁単は強かった。

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