第7回UC杯は、14人参加で行われました。
 スイスドロー4回戦+SE2回戦の結果、オオミ タツヤさんが優勝に輝きました。
 おめでとうございます!
 以下、TOP4のデッキリストを掲載させていただきます。

 なお、第8回UC杯は9/20(日)に開催いたします(確定です!)
 次回も奮ってご参加ください!

【優勝】オオミ タツヤ「アブザンアグロ」(青白「英雄的」)
土地 21
7《平地/Plains》
4《島/Island》
4《神秘の僧院/Mystic Monastery》
4《平穏な入り江/Tranquil Cove》
2《進化する未開地/Evolving Wilds》

クリーチャー 14
4《恩寵の重装歩兵/Favored Hoplite》
2《ラゴンナ団の先駆者/Lagonna-Band Trailblazer》
3《道の探求者/Seeker of the Way》
1《ブリマーズの先兵/Vanguard of Brimaz》
4《戦識の重装歩兵/Battlewise Hoplite》

その他 25
3《液態化/Aqueous Form》
4《タッサの試練/Ordeal of Thassa》
3《ヘリオッドの試練/Ordeal of Heliod》
4《果敢な一撃/Defiant Strike》
4《神々の思し召し/Gods Willing》
2《アジャニの存在/Ajani’s Presence》
3《頑固な否認/Stubborn Denial》
1《抵抗の妙技/Feat of Resistance》
1《宝船の巡航/Treasure Cruise》

サイドボード 15
1《ラゴンナ団の先駆者/Lagonna-Band Trailblazer》
1《道の探求者/Seeker of the Way》
1《ブリマーズの先兵/Vanguard of Brimaz》
1《ヘリオッドの試練/Ordeal of Heliod》
2《アジャニの存在/Ajani’s Presence》
2《勇敢な姿勢/Valorous Stance》
1《否認/Negate》
2《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke》
2《宝船の巡航/Treasure Cruise》

 優勝したオオミさんのデッキは、今まで目立った活躍のなかった青白「英雄的」でした。赤単相手に《ヘリオッドの試練》が強く、2色以上のため《スフィンクスの後見》が効きづらい、さらには打ち消しも積めるなど、上記2種のトップメタに強いデッキだったことが功を奏したようです。

——優勝おめでとうございます。
「いやー、せっかく来たし賞品持って帰らないと(笑)英雄的はスタンとほとんど変わらないし、フェッチあるし(笑)普通に組めるかなーって。SCGの結果見ながら組みました」
——でもまぁレアは入ってるわけで。具体的には《イロアスの英雄》とか。《ブリマーズの先兵》は面白いチョイスですね。
「それは個人メタっていうか(笑)実際は布告除去が怖かったので、トークン出ると強いかなー、と。《船団の出航》ないしね。白のダブシンはつらいからメイン1、サイド1が限界だけど」
——強かったカードは何ですか?
「《宝船の巡航》かなー。このデッキで3枚引いたら勝てるっしょ(笑)ただメインには1枚しか積めないね。あと《頑固な否認》はブッ刺さったねー」
——次回もよろしくお願いしますね。おめでとうございます!

【準優勝】アオイケ ユウキ「あぶざんあぐろ」(白黒緑「長久」アグロ)
土地 24
4《砂草原の城塞/Sandsteppe Citadel》
4《花咲く砂地/Blossoming Sands》
2《進化する未開地/Evolving Wilds》
7《平地/Plains》
2《沼/Swamp》
5《森/Forest》

クリーチャー 27
4《トーパの自由刃/Topan Freeblade》
4《サテュロスの木立ち踊り/Satyr Grovedancer》
3《地底街のトロール/Undercity Troll》
4《城塞の主/Citadel Castellan》
4《アブザンの鷹匠/Abzan Falconer》
2《英雄の記録者/Chronicler of Heroes》
3《アブザンの戦僧侶/Abzan Battle Priest》
3《軍備部隊/Armament Corps》

その他 9
1《絹包み/Silkwrap》
3《究極の価格/Ultimate Price》
4《アブザンの魔除け/Abzan Charm》
1《残忍な切断/Murderous Cut》

サイドボード 15
4《アラシンの僧侶/Arashin Cleric》
1《肉袋の匪賊/Fleshbag Marauder》
1《無慈悲な処刑人/Merciless Executioner》
1《再利用の賢者/Reclamation Sage》
1《絹包み/Silkwrap》
2《頭蓋書庫/Cranial Archive》
2《消去/Erase》
2《強迫/Duress》
1《自然に帰れ/Back to Nature》

 前々回、前回の二連覇を達成したアオイケさん、今回は惜しくも準優勝でした。今回はまた軸足を変えて「長久」をフィーチャーしたアブザンカラーのアグロを構築してきました。やはり《アブザンの魔除け》は強く、それを使えるビートダウンを、ということからスタートしたようです。
 リミテッドでは鬼神の如き強さを誇る《トーパの自由刃》から始まる2〜3マナ域の「高名」生物をマジック・オリジンから引っ張ってきて、そこに「長久」の鉄板パーツ《アブザンの鷹匠》を合わせた形です。《軍備部隊》は《焙り焼き》にも耐えて《究極の価格》も効かないスーパー生物。多色クリーチャーも多く、相手の除去にも強いため、粘り強く戦える布陣になっています。
【TOP4】フカザワ フミヒロ「今じゃ!パワーを先陣に!」(赤単トークン)
土地 20
20《山/Mountain》

クリーチャー 15
4《僧院の速槍/Monastery Swiftspear》
4《アクロスの十字軍/Akroan Crusader》
3《鋳造所通りの住人/Foundry Street Denizen》
4《コラガンの先陣/Kolaghan Forerunners》

その他 25
4《槌手/Hammerhand》
4《ドラゴンのマントル/Dragon Mantle》
4《タイタンの力/Titan’s Strength》
4《ドラゴンの餌/Dragon Fodder》
2《稲妻の一撃/Lightning Strike》
3《マグマの噴流/Magma Jet》
4《軍族童の突発/Hordeling Outburst》
4《かき立てる炎/Stoke the Flames》

サイドボード 15
4《稲妻の狂戦士/Lightning Berserker》
4《ゴブリンの踵裂き/Goblin Heelcutter》
3《焙り焼き/Roast》
1《粉々/Smash to Smithereens》
3《弧状の稲妻/Arc Lightning》

 今回大本命の赤単。結果を残したのはトークンタイプでした。しかし強烈に意識されており、TOP4に残ったのはこの1デッキだけでした。
 このデッキは、突破力を与えるために採用された《コラガンの先陣》が主役です。序盤はトークンや小粒のクリーチャーを並べて攻め立てますが、《コラガンの先陣》を「疾駆」で唱え、中盤以降も無理矢理突破を図ります。トランプルのおかげで相手の計算を狂わせやすく、また《タイタンの力》との相性がいいのも見逃せません。
 トークンは《悪性の疫病》や《悲哀まみれ》《胆汁病》で封殺されてしまうため、サイドボードからは「疾駆」生物での押し込みに切り替えます。サブプランがうまくハマった好例と言えるでしょう。
【TOP4】Jon「U/R Hyper Aggro」(青赤《スフィンクスの後見》ライブラリーアウト)
土地 26
1《神秘の僧院/Mystic Monastery》
4《急流の崖/Swiftwater Cliffs》
4《進化する未開地/Evolving Wilds》
2《光輝の泉/Radiant Fountain》
8《山/Mountain》
7《島/Island》

その他 34
4《スフィンクスの後見/Sphinx’s Tutelage》
4《マグマの洞察力/Magmatic Insight》
3《焦熱の衝動/Fiery Impulse》
4《苦しめる声/Tormenting Voice》
2《眠りへの誘い/Send to Sleep》
4《無効化/Nullify》
4《大地の断裂/Seismic Rupture》
3《解消/Dissolve》
2《ジェイスの創意/Jace’s Ingenuity》
4《宝船の巡航/Treasure Cruise》

サイドボード 15
4《炎の円/Circle of Flame》
3《氷固め/Encase in Ice》
4《焙り焼き/Roast》
2《否認/Negate》
2《分散/Disperse》

 「マジック・オリジン」で警戒すべきカード、それが《スフィンクスの後見》でしたが、この日は見事にトップの使用率を誇り、TOP4にも一人を送り込みました。構造上、赤単を含む単色デッキに非常に強いのが特長で、決勝へのバブルマッチでも赤単相手にライブラリーを悠々と削りきり勝利を手にしていました。
 Jonのデッキはシンプルな青赤タイプで、打ち消し呪文と《大地の断裂》でバックアップする形を取っています。《眠りへの誘い》はこのデッキが一番欲しい「序盤から中盤の時間」を稼いでくれます。《スフィンクスの後見》を探しにいくために、軽量ドローに加えて《ジェイスの創意》まで採用しています。器用さにこだわらず、シンプルにデッキをまとめる戦略が結実したと言えるでしょう。
 デッキ名詐欺も甚だしいですが、今回はこれに限った話じゃないので黙殺します。
☆デッキ賞☆イシカワ アキフミ「『不毛だねぇ……』『母さん、スタンだよ』白黒トークン」(白黒トークン)
土地 22
4《磨かれたやせ地/Scoured Barrens》
2《進化する未開地/Evolving Wilds》
1《領事の鋳造所/Foundry of the Consuls》
8《平地/Plains》
7《沼/Swamp》

クリーチャー 22
3《無私の聖戦士/Selfless Cathar》
2《天麗のペガサス/Sungrace Pegasus》
2《カルシの高僧/Qarsi High Priest》
3《ニクス毛の雄羊/Nyx-Fleece Ram》
4《スゥルタイの使者/Sultai Emissary》
3《ヘリオッドの巡礼者/Heliod’s Pilgrim》
1《砂草原ののけ者/Sandsteppe Outcast》
4《ナントゥーコの鞘虫/Nantuko Husk》

その他 16
3《殺人の捜査/Murder Investigation》
4《急報/Raise the Alarm》
3《貪る光/Devouring Light》
3《三つぞろいの霊魂/Triplicate Spirits》
3《武勇の印章/Sigil of Valor》

サイドボード 15
2《忠信な従者/Dutiful Attendant》
3《苦痛の公使/Minister of Pain》
3《無慈悲な処刑人/Merciless Executioner》
3《エレボスの代行者/Agent of Erebos》
3《勇敢な姿勢/Valorous Stance》
2《究極の価格/Ultimate Price》

 デッキ賞にはこのデッキが選ばれました。よくわからないと思いますので、念のためデッキの動きを解説します。
(1)適当にトークンや小粒クリーチャーを並べて、《武勇の印章》を置いて打点を出しながら相手を牽制し、横並びの状態に持っていきます。
(2)《殺人の捜査》を適当なクリーチャー(できれば《ナントゥーコの鞘虫》)にエンチャントします。手札になければ《ヘリオッドの巡礼者》で持ってきます。
(3)エンチャントされたクリーチャーを《鞘虫》や《武勇の印章》の能力でサイズを上げ、《鞘虫》の能力で生け贄に捧げます。たくさんトークンが出ます。
(4)お好みで《無私の聖戦士》で全体強化をして殴ります。
 というコンボではありますが、早いデッキに対する《急報》、遅いデッキに対する《三つぞろいの霊魂》は優秀な働きをします。見た目以上に相手への対応力は高くできています。ぜひ回してみてください!



 いかがでしたでしょうか?
 トップメタの赤単に対するアンチデッキ2種(英雄的、青赤ライブラリーアウト)という回答が環境に用意されており、一筋縄ではいかない環境だということがご理解いただけたのではないでしょうか。

 さて、次回UC杯は9月20日(日)11:30〜、一刻館宇都宮店で開催が決定しております。
 詳しくは後日お知らせしますが、開催概要は全く変わりません。
 今回から賞品(というか金券の額)も豪華になりましたので、ぜひ奮ってご参加ください!

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