第9回UC杯は、参加者10人で行われました。
 スイスドロー4回戦の結果、アンザイ タカユキさんが優勝に輝きました。おめでとうございます!
 下記にデッキリストを掲載させていただきます。

 なお、次回開催予定は未定ですが、12月中の開催を予定しております。(詳細が決まり次第、当日記で告知させていただきます。)
 次回の参加もお待ちしております!

【優勝】アンザイ タカユキ「白ジャンドウォォォォォ!カイト」(緑赤黒t白《快速ウォーカイト》)
土地 23
4《砂草原の城塞/Sandsteppe Citadel》
4《遊牧民の前哨地/Nomad Outpost》
2《ジャングルのうろ穴/Jungle Hollow》
2《進化する未開地/Evolving Wilds》
6《森/Forest》
3《沼/Swamp》
1《山/Mountain》
1《平地/Plains》

クリーチャー 26
3《エルフの幻想家/Elvish Visionary》
3《荒野の囁く者/Whisperer of the Wilds》
2《謙虚な離反者/Humble Defector》
1《フェリダーの仔/Felidar Cub》
4《地下墓地の選別者/Catacomb Sifter》
4《無慈悲な処刑人/Merciless Executioner》
3《ティムールの剣歯虎/Temur Sabertooth》
2《黄泉からの帰還者/Revenant》
4《快速ウォーカイト/Swift Warkite》

その他 11
4《群れの結集/Gather the Pack》
4《究極の価格/Ultimate Price》
3《残忍な切断/Murderous Cut》

サイドボード 15
2《フェリダーの仔/Felidar Cub》
3《アラシンの僧侶/Arashin Cleric》
1《謙虚な離反者/Humble Defector》
1《肉袋の匪賊/Fleshbag Marauder》
2《蔑み/Despise》
1《精神背信/Transgress the Mind》
1《正義のうねり/Surge of Righteousness》
1《悪性の疫病/Virulent Plague》
3《眼腐りの虐殺/Eyeblight Massacre》

 優勝は、前回の環境から存在する《快速ウォーカイト》デッキをアップデートしたものでした。奇しくも、準優勝のヒラノさんも同様のデッキで出場したので、デッキの動きなど詳細は次のリストとインタビューをご覧ください。

【準優勝】ヒラノ ナオユキ「ジャンドウォーカイト」(緑赤黒《快速ウォーカイト》)
土地 24
4《ジャングルのうろ穴/Jungle Hollow》
2《岩だらけの高地/Rugged Highlands》
1《亡骸のぬかるみ/Mortuary Mire》
1《領事の鋳造所/Foundry of the Consuls》
4《進化する未開地/Evolving Wilds》
8《森/Forest》
3《沼/Swamp》
1《山/Mountain》

クリーチャー 31
3《ジャディの横枝/Jaddi Offshoot》
4《荒野の後継者/Heir of the Wilds》
3《エルフの幻想家/Elvish Visionary》
4《地下墓地の選別者/Catacomb Sifter》
3《無慈悲な処刑人/Merciless Executioner》
1《肉袋の匪賊/Fleshbag Marauder》
1《巡礼者の目/Pilgrim’s Eye》
1《ナントゥーコの鞘虫/Nantuko Husk》
1《イェヴァの腕力魔道士/Yeva’s Forcemage》
1《苦痛の公使/Minister of Pain》
3《ティムールの剣歯虎/Temur Sabertooth》
1《黄泉からの帰還者/Revenant》
1《ラクシャーサの墓呼び/Rakshasa Gravecaller》
4《快速ウォーカイト/Swift Warkite》

その他 5
3《群れの結集/Gather the Pack》
2《未開地の捜索/Seek the Wilds》

サイドボード 15
1《苛性イモムシ/Caustic Caterpillar》
1《苦痛の公使/Minister of Pain》
1《タジュールの戦呼び/Tajuru Warcaller》
3《強迫/Duress》
1《蔑み/Despise》
1《暴風/Windstorm》
1《帰化/Naturalize》
2《完全無視/Complete Disregard》
2《湧き上がる瘴気/Rising Miasma》
2《残忍な切断/Murderous Cut》

 というわけで、今回は準優勝のヒラノさんにインタビューをしてみました。
——準優勝おめでとうございます。
「いやー、前回(第8回)の時に《快速ウォーカイト》強いなぁ、いいなぁ、と思って自分でも組んでみたんです。楽しいですね《快速ウォーカイト》!」
——とはいえ、ローテーションで使えるカードも変わりました。特に《サテュロスの道探し》が落ちたのは痛いと思ったのですが。
「その辺はなんとかなりますね。1〜2マナのクリーチャーは場持ちのよいものを中心に選んで、《快速ウォーカイト》までの時間を稼ぐようにデッキを作りました。こいつを出せばなんとかなるので。《地下墓地の選別者》はとても強く、中盤の穴を埋めてくれますね」
——メインは除去ゼロなんですね。本当にクリーチャーばっかり。
「環境的に、除去よりクリーチャーの方が強いので、押していったほうがいいかなと。《無慈悲な処刑人》《肉袋の匪賊》は除去以上の働きをすることも多いです」
——1枚差しのカードも多いですが、今日活躍したカードは何ですか?
「直前で足した《巡礼者の目》ですね。直前まで、3枚目の《未開地の捜索》だったんですが、いい感じに《ウォーカイト》までのアクセスを早めてくれました」
——逆に、反省点などありますか?
「サイドボードにこんなに除去とるんじゃなかったですね(笑)。正直、あんまり使わなかったので。クリーチャーを何かしら取ればよかったなーと思いました。あと、《威圧ドローン》は入れておけば良かったなーと思いました」
——次回も期待しています! ありがとうございました!

【TOP4】アオキ シュンゴ「色無き者達の輪舞曲(ロンド)」(赤黒「欠色」アグロ)
土地 24
4《血溜まりの洞窟/Bloodfell Caves》
2《亡骸のぬかるみ/Mortuary Mire》
1《荒廃した湿原/Blighted Fen》
9《山/Mountain》
8《沼/Swamp》

クリーチャー 28
3《泥這い/Sludge Crawler》
3《コジレックの歩哨/Kozilek’s Sentinel》
4《淘汰ドローン/Culling Drone》
4《殺戮の先陣/Forerunner of Slaughter》
4《威圧ドローン/Dominator Drone》
3《不快な集合体/Vile Aggregate》
2《棘撃ちドローン/Nettle Drone》
2《肉袋の匪賊/Fleshbag Marauder》
1《無慈悲な処刑人/Merciless Executioner》
2《快速ウォーカイト/Swift Warkite》

その他 8
4《伝染性渇血症/Infectious Bloodlust》
2《焙り焼き/Roast》
1《究極の価格/Ultimate Price》
1《従順な復活/Dutiful Return》

サイドボード 15
2《ヴァラクートへの撤退/Retreat to Valakut》
4《焦熱の衝動/Fiery Impulse》
1《焙り焼き/Roast》
2《究極の価格/Ultimate Price》
1《溶岩の地割れ/Magmatic Chasm》
3《完全無視/Complete Disregard》
2《昇華者の突撃/Processor Assault》

 アオキさんのデッキは、「戦乱のゼンティカー」の新能力「欠色」をフィーチャーしたスライ・デッキです。ロードのいる青ではなく、欠色持ちの中では破格の性能を誇る《殺戮の先陣》擁する赤黒でデッキをまとめています。
 基本的にクリーチャーの展開力で勝負しますが、打点の低さを《伝染性渇血症》でうまくカバーしています。残り数点のライフは《威圧ドローン》《棘撃ちドローン》が削り取ってくれますが、中盤から後半にかけての勝負で後一押しのために《快速ウォーカイト》を採用しています。
 ロードに頼らず、うまくまとまったデッキになっています。見た目以上にテクニカルな動きをしますので、ぜひ回してみていただければ!

【TOP4】サトウ ワタル「白黒うぉーりあー」(白黒「戦士」アグロ)
土地 22
4《磨かれたやせ地/Scoured Barrens》
2《砂岩の橋/Sandstone Bridge》
7《平地/Plains》
9《沼/Swamp》

クリーチャー 24
4《ドラゴンを狩る者/Dragon Hunter》
4《マルドゥの悲哀狩り/Mardu Woe-Reaper》
4《戦いの喧嘩屋/Battle Brawler》
4《血顎の憤怒鬼/Blood-Chin Rager》
4《刃の隊長/Chief of the Edge》
4《鱗の隊長/Chief of the Scale》

その他 14
4《強迫/Duress》
4《絹包み/Silkwrap》
4《停止の場/Suspension Field》
2《骨読み/Read the Bones》

サイドボード 15
1《フェリダーの仔/Felidar Cub》
4《アラシンの僧侶/Arashin Cleric》
1《消去/Erase》
2《精神背信/Transgress the Mind》
4《究極の価格/Ultimate Price》
3《悪性の疫病/Virulent Plague》

 ゼンディカーとはなんだったのか・・・と思わせる、前回から続く環境の雄・白黒戦士がTOP4に入りました。新戦力はサイドボードの《精神背信》《フェリダーの仔》ぐらいで、ほぼ前環境のカードで構成されています。
 サトウさん曰く、「土地をもう少し切り詰めてもよかった」と土地の多さを後悔しているようでしたが、《砂岩の橋》はマナベースを安定させながら打点を向上させる、渋い選択です。序盤の攻防はタフネス1の差が非常に大きいので、見た目以上の効果が生まれます。なお、墓地対策カードの少ない環境の中、《マルドゥの悲哀狩り》が墓地活用系デッキ相手に強いのも見逃せないポイントです。赤系デッキにも、自分の墓地を掃除することで粘りを与えてくれます。

【デッキ賞】ニダイラ ユウタ「UB」(青黒クロックパーミッション)
土地 25
3《荒廃した湿原/Blighted Fen》
1《荒廃した瀑布/Blighted Cataract》
2《領事の鋳造所/Foundry of the Consuls》
4《進化する未開地/Evolving Wilds》
7《沼/Swamp》
8《山/Mountain》

クリーチャー 16
4《グドゥルの闇潜み/Gudul Lurker》
2《霧の侵入者/Mist Intruder》
4《シルムガルの魔術師/Silumgar Sorcerer》
3《ウラモグの失却させるもの/Ulamog’s Nullifier》
3《風乗りの巡回兵/Windrider Patrol》

その他 19
4《意思の激突/Clash of Wills》
3《究極の価格/Ultimate Price》
3《完全無視/Complete Disregard》
3《呪文萎れ/Spell Shrivel》
4《運命編み/Weave Fate》
2《残忍な切断/Murderous Cut》

サイドボード 15
2《氷固め/Encase in Ice》
2《否認/Negate》
2《死の円舞曲/Macabre Waltz》
1《究極の価格/Ultimate Price》
3《過去の過ち/Shadows of the Past》
1《呪文萎れ/Spell Shrivel》
3《湧き上がる瘴気/Rising Miasma》
1《残忍な切断/Murderous Cut》

 UC杯はアドバンテージカードの不在でコントロールは生まれづらいのですが、個性的なカードの群れでうまく青黒のパーミッション・デッキを組み上げたニダイラさんがデッキ賞を受賞しました。
 相手の行動を阻害しつつ、インスタントタイミングでクロックを用意できる《シルムガルの魔術師》《ウラモグの失却させるもの》を軸に、除去と打ち消し、ドローといった古典的なデッキに仕上がっています。
 インスタントタイミングのアクションを増やして、打ち消し呪文が十分に強く運用できるよう工夫している他、長期戦に強くするため、《荒廃》シリーズの土地2種を含んだ3種類の特殊地形を採用しています。これにより、UC杯特有の「土地を引きすぎて負ける」という展開を極力減らしています。個人的に、現環境のUC杯は「特殊地形の強さ」が際立っていると感じていますので、このようなアプローチが増えてくる可能性は十分にある、と考えています。



 ローテーション後初のUC杯となりましたが、いかがでしたでしょうか。前環境の「親和」「英雄的」が退場しましたが、新たなアーキタイプ「欠色」なども結果を残す中、強力なアーキタイプである《快速ウォーカイト》がワンツーフィニッシュを飾りました。
 惜しくもTOP4には残りませんでしたが、《エメリアへの撤退》などの《撤退》シリーズが大半のデッキに使用されており、中にはこれらのカードを軸に組まれたデッキもあるなど、期待度は高いようです。
 次回はどのようなデッキが活躍するのでしょうか。今から楽しみです!

 GP神戸の裏での開催でしたが、お越しいただきありがとうございました。次回は何かと被らない日程で開催できればと思いますので、よろしくお願い申し上げます。

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