第10回UC杯は、参加者14人で行われました。
スイスドロー4回戦の結果、ミヨシ ヒデアキさんが優勝に輝きました。おめでとうございます!
下記にデッキリストを掲載させていただきます。
なお、次回開催予定は未定ですが、12月中の開催を予定しております。(詳細が決まり次第、当日記で告知させていただきます。)
次回の参加もお待ちしております!
優勝したミヨシさんのデッキは、青赤黒のコントロール・デッキでした。恒例の優勝者インタビューを行ってきました。
——優勝おめでとうございます。今日のデッキはどうしてこんな形になったんでしょう?
「最初は黒緑で《地下墓地の選別者》を使ったハスク系(編集注:《ナントゥーコの鞘虫》を使ったデッキ)にしようと思ってて、ストレージをひっくり返してカードを探してたら、《ジェスの盗人》が目について。『これを使ったデッキにしよう!』と思って作ったらこうなりました」
——大活躍でしたね、《ジェスの盗人》。
「昔好きだった《知恵の蛇》がダメージ入るようになって、しかもパンプアップ付なんて信じられないですね(笑)。こいつ強いですね」
——《ジェスの盗人》を除去されると困るような気もしますが……?
「そのときはそのときで、基本は除去コントロールなので、1対1交換を繰り返していればそのうち挽回手が引ける、と割り切ってプレイしてます。《宝船の巡航》があるので後半戦には強いですし」
——そういえば、またも《テイガムの策謀》ですね。ミヨシさん、このカード好きですよね。
「今回は(「探査」使用時と違って)シナジーのあるカードが「探査」持ちスペル2種と《快速ウォーカイト》ぐらいしかないんですが、後半の土地をできるだけ引かなくていい、というのはこの環境では強いと思っています。土地は伸ばしたいので多めに入れているから、なおさらですね」
——特に活躍したカードは?
「《ジェスの盗人》は言わずもがな、ですね。あとは《精神背信》+《手酷い失敗》の組み合わせは非常に良いですね。基本的に大体の動きをシャットアウトできるので。あと、トークンが多かったので《チャンドラの憤慨》は意外と活躍しましたね。重いですけど」
——見事な勝利でした。ありがとうございました!
準優勝のキクチさんは、前回TOP4の白黒「戦士」をアップデートしたデッキで準優勝を飾りました。《血顎の憤怒鬼》のブロック制限は強烈で、トークンデッキ相手にも物怖じせずアタックに行けるのはこのデッキならでは。《鱗の隊長》が生きてさえいれば《涌き上がる瘴気》《大地の断裂》で戦線が崩壊しないのも強みです。
《血に呪われた騎士》《停滞の罠》《過酷な命の糧》と、少し重めなデッキ構成になっています。《血に呪われた騎士》の関係で除去をエンチャント多めにシフト、常に強く運用できるようにしています。《戦いの喧嘩屋》との相性も良いようです。
《過酷な命の糧》は、トークンで戦線を構築して盤面を押さえるデッキへの数少ない回答になります。実際に10点クラスのダメージを与える試合もあったようです。とはいえ横並びになってしまうと戦線が膠着するため、《悪性の疫病》はしっかりサイドボードに採用してあります。
TOP4のサトウさんは、これまた独創的なティムール・カラーのデッキで予選ラウンド1位抜けを果たしました。除去とカウンターで要所を凌ぎ、「瞬速」持ちや支配力の高いクリーチャーで少しずつ相手のライフを削り取っていくクロック・パーミッションの形をとっています。UC杯でクロック・パーミッションを成立させるのは難しく、非常に練り込まれたデッキになっています。
《つむじ風のならず者》は回答策が非常に少ない環境屈指のパワーカードですが、《ティムールの剣歯虎》まで控えているとなるとその恐ろしさは倍増します。各クロックに《究極の価格》が効きづらいのも黒過多のメタを読んだ結果でしょうか。相対する対戦相手からすると動きが読みづらく、仕掛けのタイミングによっては手酷い目に遭いそうです。
サイドボードの《乱撃斬》4積みには本人も反省があるようですが、特筆すべきは《心臓貫きの弓》。あまり見ないカードですが、トークン相手に非常に効果的な一枚です。他にもトークン・アグロ対策を兼ねる《弧状の稲妻》や、《快速ウォーカイト》対策の《焼き払い》と、想定敵が明確なのも好印象です。
今回最大勢力となった「黒緑ハスク」。スタンダードの《先祖の結集》コンボでよく見られるカードで構成されています。青や白を足したデッキもありましたが、タカハシさんは序盤のアンタップインを重視し2色でまとめてあります。コンボパーツを4枚フル投入したシンプルなリストになっています。2色でまとめることで、環境を定義するパワーカード《地下墓地の選別者》を無理なく3ターン目に唱えられますし、それが初動にならず相手への対処を迫ることができます。
1枚だけ採用された《吸血の儀式》はこう着状態の打破やキーカードの引き込みに最適ですし、《大群の殺到》は予想外のところからフィニッシュすることができます。
サイドボードに《悪性の疫病》対策の《帰化》《強迫》を多めに積んであり、意識していたことが伺えます。また、《板金鎧の破壊屋》は布告除去を相手が抜いてきたところにサイドインするにはもってこいのカードです。
今回は工夫されたデッキが多く、また強力なデッキが数多く見受けられました。
次回は2月頃になりそうですが、その頃には「ゲートウォッチの誓い」も発売されて、また環境が変わります。まだカードギャラリーは始まっていませんが、UC杯のことも考えながら新規公開カードを見ると、楽しみが増えるのではないでしょうか。
今年も数多くのUC杯ご参加、ありがとうございました!
ご参加いただいた皆様、そしてご協力いただいた皆様、一刻館宇都宮店のスタッフの皆様、この場を借りて厚く御礼申し上げます。
来年もUC杯をよろしくお願い申し上げます。
スイスドロー4回戦の結果、ミヨシ ヒデアキさんが優勝に輝きました。おめでとうございます!
下記にデッキリストを掲載させていただきます。
なお、次回開催予定は未定ですが、12月中の開催を予定しております。(詳細が決まり次第、当日記で告知させていただきます。)
次回の参加もお待ちしております!
【優勝】ミヨシ ヒデアキ「URB Ophidian」(青赤黒コントロール)
土地 25
4《陰鬱な僻地/Dismal Backwater》
4《急流の崖/Swiftwater Cliffs》
2《血溜まりの洞窟/Bloodfell Caves》
4《進化する未開地/Evolving Wilds》
6《島/Island》
2《山/Mountain》
3《沼/Swamp》
クリーチャー 6
4《ジェスの盗人/Jhessian Thief》
2《快速ウォーカイト/Swift Warkite》
その他 29
4《焦熱の衝動/Fiery Impulse》
4《予期/Anticipate》
4《テイガムの策謀/Taigam’s Scheming》
3《精神背信/Transgress the Mind》
2《焙り焼き/Roast》
2《霊気への抑留/Anchor to the AEther》
3《完全無視/Complete Disregard》
1《弧状の稲妻/Arc Lightning》
2《残忍な切断/Murderous Cut》
1《サルカンの怒り/Sarkhan’s Rage》
3《宝船の巡航/Treasure Cruise》
サイドボード 15
2《氷固め/Encase in Ice》
2《強迫/Duress》
2《引き裂く流弾/Rending Volley》
3《手酷い失敗/Horribly Awry》
1《押し倒し/Defeat》
2《忌呪の発動/Foul-Tongue Invocation》
2《湧き上がる瘴気/Rising Miasma》
1《チャンドラの憤怒/Chandra’s Fury》
優勝したミヨシさんのデッキは、青赤黒のコントロール・デッキでした。恒例の優勝者インタビューを行ってきました。
——優勝おめでとうございます。今日のデッキはどうしてこんな形になったんでしょう?
「最初は黒緑で《地下墓地の選別者》を使ったハスク系(編集注:《ナントゥーコの鞘虫》を使ったデッキ)にしようと思ってて、ストレージをひっくり返してカードを探してたら、《ジェスの盗人》が目について。『これを使ったデッキにしよう!』と思って作ったらこうなりました」
——大活躍でしたね、《ジェスの盗人》。
「昔好きだった《知恵の蛇》がダメージ入るようになって、しかもパンプアップ付なんて信じられないですね(笑)。こいつ強いですね」
——《ジェスの盗人》を除去されると困るような気もしますが……?
「そのときはそのときで、基本は除去コントロールなので、1対1交換を繰り返していればそのうち挽回手が引ける、と割り切ってプレイしてます。《宝船の巡航》があるので後半戦には強いですし」
——そういえば、またも《テイガムの策謀》ですね。ミヨシさん、このカード好きですよね。
「今回は(「探査」使用時と違って)シナジーのあるカードが「探査」持ちスペル2種と《快速ウォーカイト》ぐらいしかないんですが、後半の土地をできるだけ引かなくていい、というのはこの環境では強いと思っています。土地は伸ばしたいので多めに入れているから、なおさらですね」
——特に活躍したカードは?
「《ジェスの盗人》は言わずもがな、ですね。あとは《精神背信》+《手酷い失敗》の組み合わせは非常に良いですね。基本的に大体の動きをシャットアウトできるので。あと、トークンが多かったので《チャンドラの憤慨》は意外と活躍しましたね。重いですけど」
——見事な勝利でした。ありがとうございました!
【準優勝】キクチ タクミ「白黒ウォーリアッー!」(白黒「戦士」アグロ)
土地 20
4《磨かれたやせ地/Scoured Barrens》
4《砂岩の橋/Sandstone Bridge》
8《沼/Swamp》
4《平地/Plains》
クリーチャー 30
4《ドラゴンを狩る者/Dragon Hunter》
4《マルドゥの悲哀狩り/Mardu Woe-Reaper》
2《ドロモカの伝令/Herald of Dromoka》
4《戦いの喧嘩屋/Battle Brawler》
4《血顎の憤怒鬼/Blood-Chin Rager》
4《刃の隊長/Chief of the Edge》
4《鱗の隊長/Chief of the Scale》
4《血に呪われた騎士/Blood-Cursed Knight》
その他 10
4《停止の場/Suspension Field》
2《平和な心/Pacifism》
2《停滞の罠/Stasis Snare》
2《過酷な命の糧/Harsh Sustenance》
サイドボード 15
3《道の探求者/Seeker of the Way》
2《悪性の疫病/Virulent Plague》
1《略奪者の戦利品/Raiders’ Spoils》
2《蔑み/Despise》
3《消去/Erase》
1《自傷疵/Self-Inflicted Wound》
3《究極の価格/Ultimate Price》
準優勝のキクチさんは、前回TOP4の白黒「戦士」をアップデートしたデッキで準優勝を飾りました。《血顎の憤怒鬼》のブロック制限は強烈で、トークンデッキ相手にも物怖じせずアタックに行けるのはこのデッキならでは。《鱗の隊長》が生きてさえいれば《涌き上がる瘴気》《大地の断裂》で戦線が崩壊しないのも強みです。
《血に呪われた騎士》《停滞の罠》《過酷な命の糧》と、少し重めなデッキ構成になっています。《血に呪われた騎士》の関係で除去をエンチャント多めにシフト、常に強く運用できるようにしています。《戦いの喧嘩屋》との相性も良いようです。
《過酷な命の糧》は、トークンで戦線を構築して盤面を押さえるデッキへの数少ない回答になります。実際に10点クラスのダメージを与える試合もあったようです。とはいえ横並びになってしまうと戦線が膠着するため、《悪性の疫病》はしっかりサイドボードに採用してあります。
【TOP4】サトウ ワタル「ティムールクロックパーミッション」(青緑t赤クロックパーミッション)
土地 24
4《開拓地の野営地/Frontier Bivouac》
3《茨森の滝/Thornwood Falls》
1《急流の崖/Swiftwater Cliffs》
1《岩だらけの高地/Rugged Highlands》
4《進化する未開地/Evolving Wilds》
1《領事の鋳造所/Foundry of the Consuls》
5《島/Island》
4《森/Forest》
1《山/Mountain》
クリーチャー 21
4《エルフの幻想家/Elvish Visionary》
3《空乗りのエルフ/Skyrider Elf》
4《シルムガルの魔術師/Silumgar Sorcerer》
4《跳ねる混成体/Bounding Krasis》
4《つむじ風のならず者/Whirler Rogue》
2《ティムールの剣歯虎/Temur Sabertooth》
その他 15
4《焦熱の衝動/Fiery Impulse》
1《払拭/Dispel》
2《予期/Anticipate》
2《現実変容/Reality Shift》
4《手酷い失敗/Horribly Awry》
2《宝船の巡航/Treasure Cruise》
その他 15
1《ティムールの剣歯虎/Temur Sabertooth》
1《議事会の自然主義者/Conclave Naturalists》
1《心臓貫きの弓/Heart-Piercer Bow》
4《乱撃斬/Wild Slash》
1《払拭/Dispel》
2《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke》
2《弧状の稲妻/Arc Lightning》
1《呪文萎れ/Spell Shrivel》
1《焼き払い/Burn Away》
TOP4のサトウさんは、これまた独創的なティムール・カラーのデッキで予選ラウンド1位抜けを果たしました。除去とカウンターで要所を凌ぎ、「瞬速」持ちや支配力の高いクリーチャーで少しずつ相手のライフを削り取っていくクロック・パーミッションの形をとっています。UC杯でクロック・パーミッションを成立させるのは難しく、非常に練り込まれたデッキになっています。
《つむじ風のならず者》は回答策が非常に少ない環境屈指のパワーカードですが、《ティムールの剣歯虎》まで控えているとなるとその恐ろしさは倍増します。各クロックに《究極の価格》が効きづらいのも黒過多のメタを読んだ結果でしょうか。相対する対戦相手からすると動きが読みづらく、仕掛けのタイミングによっては手酷い目に遭いそうです。
サイドボードの《乱撃斬》4積みには本人も反省があるようですが、特筆すべきは《心臓貫きの弓》。あまり見ないカードですが、トークン相手に非常に効果的な一枚です。他にもトークン・アグロ対策を兼ねる《弧状の稲妻》や、《快速ウォーカイト》対策の《焼き払い》と、想定敵が明確なのも好印象です。
【TOP4】タカハシ ノリアキ「黒緑ハスク」(黒緑《ナントゥーコの鞘虫》コンボ)
土地 24
4《ジャングルのうろ穴/Jungle Hollow》
9《沼/Swamp》
11《森/Forest》
クリーチャー 29
3《膨れ鞘/Blisterpod》
4《エルフの幻想家/Elvish Visionary》
4《ズーラポートの殺し屋/Zulaport Cutthroat》
4《捕らわれの宿主/Carrier Thrall》
4《地下墓地の選別者/Catacomb Sifter》
4《ナントゥーコの鞘虫/Nantuko Husk》
2《無慈悲な処刑人/Merciless Executioner》
4《目なしの見張り/Eyeless Watcher》
その他 7
1《吸血の儀式/Vampiric Rites》
4《骨の粉砕/Bone Splinters》
2《大群の殺到/Swarm Surge》
サイドボード 15
2《板金鎧の破壊屋/Plated Crusher》
4《強迫/Duress》
2《究極の価格/Ultimate Price》
3《部族養い/Feed the Clan》
3《帰化/Naturalize》
1《骨読み/Read the Bones》
今回最大勢力となった「黒緑ハスク」。スタンダードの《先祖の結集》コンボでよく見られるカードで構成されています。青や白を足したデッキもありましたが、タカハシさんは序盤のアンタップインを重視し2色でまとめてあります。コンボパーツを4枚フル投入したシンプルなリストになっています。2色でまとめることで、環境を定義するパワーカード《地下墓地の選別者》を無理なく3ターン目に唱えられますし、それが初動にならず相手への対処を迫ることができます。
1枚だけ採用された《吸血の儀式》はこう着状態の打破やキーカードの引き込みに最適ですし、《大群の殺到》は予想外のところからフィニッシュすることができます。
サイドボードに《悪性の疫病》対策の《帰化》《強迫》を多めに積んであり、意識していたことが伺えます。また、《板金鎧の破壊屋》は布告除去を相手が抜いてきたところにサイドインするにはもってこいのカードです。
今回は工夫されたデッキが多く、また強力なデッキが数多く見受けられました。
次回は2月頃になりそうですが、その頃には「ゲートウォッチの誓い」も発売されて、また環境が変わります。まだカードギャラリーは始まっていませんが、UC杯のことも考えながら新規公開カードを見ると、楽しみが増えるのではないでしょうか。
今年も数多くのUC杯ご参加、ありがとうございました!
ご参加いただいた皆様、そしてご協力いただいた皆様、一刻館宇都宮店のスタッフの皆様、この場を借りて厚く御礼申し上げます。
来年もUC杯をよろしくお願い申し上げます。
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