■あかつき杯
 デッキは引き続きJund。昂揚させるために《発生の器》を採用して《過去との取り組み》はグッバイ。他《イシュカナ》増量や無駄なピン挿しを減らすなど、デッキをブラッシュアップ。

 20人参加の5回戦+TOP4シングルエリミ。

【Round 1】VS Grixis Control(浮岳さん)××
【Round 2】VS Abzan Revolt(SASUISHIご本人)××
【Round 3】VS Grixis Control(T.Tさん)○×○
【Round 4】VS B/G Constrictor ×○○
【Round 5】VS Bant AEtherworks ○×○

 0-2の音速目なしからしっかり3-2したよ(震え
 1、2戦目は事故にサイドボードミスが重なってめっためた。しっかりせな。
 あと、やっぱり《過去との取り組み》抜いたらあかん。

---

 基本的にはMardu、B/G、Saheeliしかアーキタイプが存在しない状態で、正直トップメタの一つを掴んでチューンした方が勝てる環境だと思う(チューン幅がそれぞれ非常に広くて、75枚全く同じデッキは絶対にできない。今後のリストの洗練が待たれる)。

■GPピッツバーグ
 自分のジャンドと同じようなデッキないかな、と探していると、GPピッツバーグ、11位のBen Rubinのリストに既視感。
 http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gppit17/9-32-decklists-2017-02-12
 自分の調整したジャンドとほぼ似たような構成。唯一にして最大の違いは、「ほぼ」緑黒2色(タッチの青は《金属の叱責》にのみ使用する)というところ。
 完成度の高さに愕然とする。俺が3色でやりたいことを2色でしっかりやっていた。殿堂プレイヤーには絶対にかなわないので素直に参考にさせていただきます(土下座)。
 どこがどう違うのか、自分の中でまとめるためにメモを書く。以下チラ裏。

【自作JundとBen RubinのB/Gとの共通点】
(1)生物選択
 ほぼ一致。ミシュラランドとのシナジーがあるため《森の代言者》を1枚差ししてサーチできるようにしている程度。違うと言えば《歩行バリスタ》ぐらい。
(2)《過去との取り組み》の採用、昂揚達成用パーツの不採用
 惜しげもなく4《ウルヴェンワルド横断》、4《残忍な剥ぎ取り》、2《イシュカナ》と採用されているのに、昂揚達成用のパーツは《過去との取り組み》2枚のみ。敢えて言うなら、何のシナジーもない《歩行バリスタ》を2枚採用している程度。
 つまり、「5ターン目の昂揚を狙っているわけではない」ということ。そのため《イシュカナ》も2枚止まり。
(3)除去選択の方向性
 《致命的な一押し》+《闇の掌握》が安定パーツという前提で組まれたデッキであり、そこに噛む3種類目の除去は《破滅の道》である、ということ。昂揚達成の観点や《ギデオン》ゲーを制するためにもこの選択肢しかない。
【相違点】
(1)メインはほぼ純正2色
 あたりまえだけどこの違いは大きい。環境随一のミシュラランド《風切る泥沼》をフル採用できるのはさすがに大きい。GPという長丁場で事故に遭遇しづらいのもかなりのアドバンテージ。
(2)アド生成手段の差
 Jundは《ゴブリンの闇住まい》でアドバンテージを稼いでいくが、B/Gでアドを稼ぐために採用されたのは《豪華の王、ゴンティ》。メイン2枚採用。これを《過去との取り組み》+《リリアナ》で使いまわしてアドを稼ぐ算段。生物がぶつかる環境であり、しかしどのデッキにも除去が積まれているため、この手段は理にかなっている。
(3)メイン2枚の《自然廃退》
 現在、アーティファクトがデッキに積まれているデッキしか勝っていない(4C Saheeliを除く)。コントロール相手に腐る除去より、《奔流の機械巨人》を排除できるこちらのほうが腐る率が少ない。《たかり屋》に打ってもアド損しないし、《歩行バリスタ》《機械巨人》の再利用を防げるのも地味に大きい。
(4)サイドボード後の対各種デッキへのプランの違い
 ここが一番の違いで、デッキの根幹を揺るがす問題。
・最大の違いはサイドボードの1《島》4《金属の叱責》。ハンデスより打ち消しのほうがコントロール相手には隙が少なく有用で、手掛かりのためにマナを残す動きとマッチしている。そのために追加の《不屈の追跡者》をしっかり用意、ロングゲームへの備えをしっかりしている。
・上と関連するが、黒ベースながらハンデスはメイン・サイドともにゼロ。これはB/G戦にはカウンターなら入れられるがハンデスは入れられない(相手はハンデスを入れてくる)ため。カード自体の受けの広さが際立っている。
・《屑鉄場のたかり屋》をしっかりサイドに3枚確保したことも、サイド後の対コントロールへの回答となっている。ハンデスは一時的な対処でしかないが、このカードなら継続的な驚異となる。
【このデッキのすごいところ】
(1)デッキ選択理由の明確さ
 前回のエントリでも解説した通り、このデッキはVehicleとB/G全般に勝つためのデッキである。メインで丸さをとらず、この2種に必ず勝つ、という強い意志を持って構築されたことがデッキリストから伝わってくる。
(2)サイドプランの見通しの的確さ
 (1)を受けて、「あとは4C Saheeliとコントロール全般に勝てればいい、ビート対策は要らない」という明確なサイドプランの構築ができていることが大きい。
 コントロール相手への弱いカード(各種除去)を抜いてデッキを強くできるのが強み。


■神挑戦者決定戦
 http://www.hareruyamtg.com/article/category/detail/3924
 B/G隆盛を受けて、またもCopy Cat系が結果を残す。面白いのは「すべてのデッキが4C Saheeliと化した」という事実。クリーチャー主体のデッキでないと勝ちぬけない、ということの証左。各々、強力なフィニッシャーを据えて生き残りをかけている構図に。比較的多めなのはAEtherworksとのハイブリッド。Cat AEtherworksとでも呼べばいいか。
 優勝は《放浪する森林》《ギデオン》《アジャニ》をタッチしたB/G Constrictor。PWマシマシなのでもはや別デッキな気がしなくもない。しかしこの構成でよくSaheeliに勝ったな……。
 《放浪する森林》は警戒・トランプルと同系相手のアタッカーとしてかなり優秀で、4C Saheeliへの採用実績はあったものの、B/G系では目立っていない印象。この採用で結果を出したのは興味深いところ。



 繰り返しになるけど、現環境のスタンダードは「トップメタが3つのデッキに定まりつつも、チューン幅が広すぎてもはやテンプレすら存在しない」という類稀に見る良環境。一時期のはいはいギデオンゲーではなくなっている。スタンを楽しむなら今かもしれない。

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索