新環境スタンその2(TCG記事より)
2017年4月30日 Magic: The Gathering 白ウィニーの貴族、Craig Wescoeニキのいつもの記事です。雑訳だから細かいところは大目に見てください。
「コピー・キャット」がいない世界の白ウィニー
(原題:White Weenie in a World Without Copy Cat)
Feature Article from Craig Wescoe
Craig Wescoe
4/28/2017 11:02:00 AM
原文:http://magic.tcgplayer.com/db/article.asp?ID=13926&writer=Craig+Wescoe&articledate=4-28-2017
ビッグニュースだ。今週、《守護フェリダー》の禁止が発表されたね。もし僕と同じような考えの人がいるとしたら、次の質問に回答を出すべきだ。「白ウィニーはコピー・キャット禁止後ではあり?なし?」この質問に対して僕が今、白系アグロデッキがコンボのない世界線でどう戦えるかを、3つのレシピを作って検討してみた。
まず最初に、白緑アグロを組んでみたんだ。
コンボのない世界線では、コンボ対策に《異端聖戦士、サリア》のような脅威を展開する必要もないし、《不屈の追跡者》のように、対ミッドレンジに強いカードを採用することもできる。《模範的な造り手》がどれだけ使われるかによって、上のリストの《歩行バリスタ》は2枚ほど《不屈の追跡者》に入れ替えてもいいだろう。
サヒーリは死んだ!もういない!ので、《刻み角》をメインに入れておく必要はなく、サイドボードに潜ませている。緑のデッキにおいて《グレムリン解放》の代わりに使うことができる、メタゲーム上のソリューションだ。このカードが流行らなければ、逆に《キランの真意号》はメタでの立ち位置を確固たるものにしたままだろう。《模範的な造り手》からの《キランの真意号》はスタンダードでの最高の立ち上がりで、3ターン目にさらに脅威を追加できる。やったぜ!
3マナ域での動きがこのデッキの一番好きなところだ。《試練に臨むギデオン》はルブロン・ジェームズに教えてもらったんだけど、攻防に役立つ3マナ域としてとても気に入っている。《不屈の神ロナス》は少し枚数を抑えた。単体では役に立たないけど、他のクリーチャーと組み合わせると支配的な動きをする。マナフラッドの受け皿として見ても、環境随一といって過言ではない。
《排斥》もとてもいいカードだ。めったにサイクリングすることはないけど、勝つための手段が欲しいときにサイクリングすることでゲームに勝てる可能性が生まれるのはいいことだ。構えたマナを無駄にしても、手掛かりを使うことで、テンポを浪費しないで済む。各種PWや《栄光をもたらすもの》に対しての最高の回答でもある。
《枕戈+待旦》は意外かもしれないが、驚く程良い働きをする。絆魂はデッキの大型クリーチャーとの噛み合わせもよく、前半のクリーチャー交換においてもアンタップ効果で番狂わせを起こせる。ブロック時に戦闘に一方的に勝つ使い方も、相手の戦闘ステップ中に自軍生物をアンタップしながらブロックに向かわせる使い方もできる。このデッキでは《待旦》を余波で使う際、クリーチャーを失うリスクが少ないのもいい。滅多なことで《ギデオン》や《ロナス》を失うことはないだろうからね。《キランの真意号》に搭乗させたクリーチャーをアンタップして、2体で戦闘に向かわせることだってできる。もちろん、ゲーム終盤に、表裏で唱えることで、莫大なライフを得ることができるんだ。いいことづくめだね。
まだテストの初期段階、といったところだけど、まだ疑問に感じるところもあって、もう少し煮詰める必要がありそうだ。《屑鉄場のたかり屋》のために黒をタッチしないといけないところだ。アーティファクトカウントを増やさないと《模範的な造り手》の真価を発揮できない。《ラムホルトの平和主義者》《歩行バリスタ》はこのデッキの大きな疑問点で、《ラムホルトの平和主義者》はあの憎き《歩行バリスタ》さえいなければ《栄光半ばの修練者》にしたい。このデッキの《歩行バリスタ》も、《キランの真意号》に乗れないのはいただけない。
というわけで、2つ目。初心に返ろう。白単だ。
《永遠の見守り》は督励を毎ターン使えるようになる優れものだ。警戒もこういうデッキでは二重の働きをする。督励と警戒の組み合わせは、まるでクリーチャーに二段攻撃を与えるような動きをする。《永遠の見守り》はもともと人間デッキでは最高の1枚だったのに、最近は存在感がなかったよね。
このデッキでは《ハンヴィアーの民兵隊長》を《金属ミミック》より優先して採用してみた。こっちのほうがいいと思うんだけど、後者も悪いわけじゃない。ちなみに、注目されてないけど《ギデオンの介入》はかなりいいカードだと思うよ。《燻蒸》のような脅威を事前に防げるし、《栄光をもたらすもの》のダメージや《奔流の機械巨人》のキャストも防げる。もう《守護フェリダー》と宣言する必要はないんだけど、《ルーンの光輪》+《金輪際》という組み合わせはあまり多くにアクセスできない白いデッキにはぴったりだね。
さて、もう一つのアプローチは赤白だ。ボロスカラーの人間デッキについては数週間前から話していたよね。《血に飢えた振起者》を入れることによってブン回りパターンを増やすことができる。僕はここから、より督励に寄せたバージョンを作ってみたので、まずはリストを見てほしい。
《サリアの副官》はもう一つのパンプアップ方法だけど、警戒を与えるわけじゃないから注意して運用しなければいけない。《試練に臨むギデオン》も人間クリーチャーになれるし、何より高いプレッシャーをかけてくれる。人間デッキにおいては《ロクソドンの強打者》のような運用で考えてくれればいい。
《排斥》と《ギデオン》は基本的にこのデッキの除去として働くが、《ギデオン》は攻撃に回したいので、除去は《排斥》が担うことになる。ただ、これが唯一の除去というわけじゃなくて、《探検隊の特使》+《グリフの加護》パッケージの代わりに《栄光をもたらすもの》、《鋭い突端》を採用している。これは白単にはできなかったアプローチで、《サリア》や《歩行バリスタ》といったプロアクティブなコンボ阻害要因を使う必要がなくなったので、自分のメインフェイズにタップアウトすることを恐れることなくドラゴンを攻撃に向かわせることができる。
《栄光をもたらすもの》は督励持ちの例に漏れず、《永遠の見守り》の恩恵を十分受けることができる、このデッキのマナカーブの頂点に君臨するアタッカーだ。《永遠の見守り》影響下では5点アタッカーに除去が付いてきて、5/5のブロッカーとして機能する化物だ。すっげぇ!
サイドボードには《石の宣告》《断片化》のような役割のはっきりしたカードと、何に使うか分かりづらいカードがある。まず《チャンドラの誓い》。小型クリーチャーの入ったデッキにサイドインするだけでなく、PW入りのデッキにもサイドインするんだ。例えば相手が《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》を使う場合を考えてくれ。相手が同盟者トークンを出したら、その返しで《チャンドラの誓い》、《試練に臨むギデオン》と連続して動くことで、トークンを除去しつつ、エンドの2点をギデオンに入れ、さらに返しのギデオンの攻撃をシャットアウトできる。また、普通にクリーチャーを除去した後に《ギデオン》をプレイして2点を相手PWに入れつつ、相手のクリーチャーに+1能力を使ってアタックを防ぐのも普通に良い使い方だ。次のターンには《ギデオン》が攻撃に向かえるようになる。一般的なコントロールがどのようになっていくかに応じて、メインに入れることも検討しているよ。
もう一つのサイドボードの鍵は《無私の霊魂》だ。ゲーム中盤で《燻蒸》や《焼けつく双陽》を使って優位に立とうとするデッキが多く出てくると思う。《永遠の見守り》とクリーチャー数体を維持するために、PWと《無私の霊魂》を使ってボードを維持する。《無私の霊魂》は相手の《神の怒り》系への対処もできるし、《栄光をもたらすもの》を狙う《畜霊稲妻》からも守ることができる。《大天使アヴァシン》の変身が簡単にできるのもいいね。最近よく見られる、サイドボードからのPWコントロールデッキへシフトする戦略において、《無私の霊魂》と《アヴァシン》の入ったこのデッキのボードを捌くのは難しいだろう。特に、多くのPWで構成されたデッキではなおさらだね。こっちのデッキを額面通りに捉えて、それに応じて反応してくれれば、こちらの脅威に対して噛み合わない回答をしてしまうだろう。
どのデッキを使うのが正解だろう?
フォーマットが変わったばっかりだから(この記事を書いているのは発表の数時間後なのだ!)難しい判断だけど、今週末のゲームで使うなら赤白督励を推すかな。総合的なデッキパワーが高く、《試練に臨むギデオン》と《栄光をもたらすもの》というアモンケットのエキサイティングな2枚が使えるからね。どのデッキの枚数も完璧じゃないけど、相手のデッキだってそのはずさ。デッキ構築であれこれ挑戦しているときが、僕にとってMtGが一番楽しい瞬間だね。誰だって革新的なアイデアと、どんなカードを使うかの最適解をつかもうと努力している。誰も僕がナッシュビルの大会に《ギデオン》抜きのデッキで出るなんて期待していないだろうけど、どの《ギデオン》がいいんだろう? 《試練に臨むギデオン》?それとも《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》? それとも両方?
Craig Wescoe
「コピー・キャット」がいない世界の白ウィニー
(原題:White Weenie in a World Without Copy Cat)
Feature Article from Craig Wescoe
Craig Wescoe
4/28/2017 11:02:00 AM
原文:http://magic.tcgplayer.com/db/article.asp?ID=13926&writer=Craig+Wescoe&articledate=4-28-2017
ビッグニュースだ。今週、《守護フェリダー》の禁止が発表されたね。もし僕と同じような考えの人がいるとしたら、次の質問に回答を出すべきだ。「白ウィニーはコピー・キャット禁止後ではあり?なし?」この質問に対して僕が今、白系アグロデッキがコンボのない世界線でどう戦えるかを、3つのレシピを作って検討してみた。
まず最初に、白緑アグロを組んでみたんだ。
Green-White Weenie相手のクリーチャーを除去しながら、《不屈の神ロナス》で毎ターンクリーチャーをパンプして殴るようなデッキは、コピー・キャットの存在するメタゲームでは、正直勝負にならない。また、コピー・キャットへの数少ない対抗策である《排斥》のためにマナを構えたとき、このデッキでは手掛かりを使ったり、《歩行バリスタ》にカウンターを載せたりする以外に、浮いたマナを有効活用する方法がない。
A deck by Craig Wescoe
Creature [23]
4 《ラムホルトの平和主義者/Lambholt Pacifist》
3 《不屈の神ロナス/Rhonas the Indomitable》
4 《屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scrounger》
4 《スレイベンの検査官/Thraben Inspector》
2 《不屈の追跡者/Tireless Tracker》
4 《模範的な造り手/Toolcraft Exemplar》
2 《歩行バリスタ/Walking Ballista》
planeswalker [3]
3 《試練に臨むギデオン/Gideon of the Trials》
spell [10]
4 《排斥/Cast Out》
4 《キランの真意号/Heart of Kiran》
2 《枕戈/Prepare》 // 《待旦/Fight》
land [24]
4 《花盛りの湿地/Blooming Marsh》
4 《秘密の中庭/Concealed Courtyard》
5 《森/Forest》
4 《要塞化した村/Fortified Village》
7 《平地/Plains》
sideboard [15]
3 《大天使アヴァシン/Archangel Avacyn》
1 《石の宣告/Declaration in Stone》
2 《ギデオンの介入/Gideon’s Intervention》
2 《刻み角/Manglehorn》
1 《自然廃退/Natural Obsolescence》
1 《枕戈/Prepare》 // 《待旦/Fight》
1 《乱脈な気孔/Shambling Vent》
1 《異端聖戦士、サリア/Thalia, Heretic Cathar》
2 《不屈の追跡者/Tireless Tracker》
1 《歩行バリスタ/Walking Ballista》
コンボのない世界線では、コンボ対策に《異端聖戦士、サリア》のような脅威を展開する必要もないし、《不屈の追跡者》のように、対ミッドレンジに強いカードを採用することもできる。《模範的な造り手》がどれだけ使われるかによって、上のリストの《歩行バリスタ》は2枚ほど《不屈の追跡者》に入れ替えてもいいだろう。
サヒーリは死んだ!もういない!ので、《刻み角》をメインに入れておく必要はなく、サイドボードに潜ませている。緑のデッキにおいて《グレムリン解放》の代わりに使うことができる、メタゲーム上のソリューションだ。このカードが流行らなければ、逆に《キランの真意号》はメタでの立ち位置を確固たるものにしたままだろう。《模範的な造り手》からの《キランの真意号》はスタンダードでの最高の立ち上がりで、3ターン目にさらに脅威を追加できる。やったぜ!
3マナ域での動きがこのデッキの一番好きなところだ。《試練に臨むギデオン》はルブロン・ジェームズに教えてもらったんだけど、攻防に役立つ3マナ域としてとても気に入っている。《不屈の神ロナス》は少し枚数を抑えた。単体では役に立たないけど、他のクリーチャーと組み合わせると支配的な動きをする。マナフラッドの受け皿として見ても、環境随一といって過言ではない。
《排斥》もとてもいいカードだ。めったにサイクリングすることはないけど、勝つための手段が欲しいときにサイクリングすることでゲームに勝てる可能性が生まれるのはいいことだ。構えたマナを無駄にしても、手掛かりを使うことで、テンポを浪費しないで済む。各種PWや《栄光をもたらすもの》に対しての最高の回答でもある。
《枕戈+待旦》は意外かもしれないが、驚く程良い働きをする。絆魂はデッキの大型クリーチャーとの噛み合わせもよく、前半のクリーチャー交換においてもアンタップ効果で番狂わせを起こせる。ブロック時に戦闘に一方的に勝つ使い方も、相手の戦闘ステップ中に自軍生物をアンタップしながらブロックに向かわせる使い方もできる。このデッキでは《待旦》を余波で使う際、クリーチャーを失うリスクが少ないのもいい。滅多なことで《ギデオン》や《ロナス》を失うことはないだろうからね。《キランの真意号》に搭乗させたクリーチャーをアンタップして、2体で戦闘に向かわせることだってできる。もちろん、ゲーム終盤に、表裏で唱えることで、莫大なライフを得ることができるんだ。いいことづくめだね。
まだテストの初期段階、といったところだけど、まだ疑問に感じるところもあって、もう少し煮詰める必要がありそうだ。《屑鉄場のたかり屋》のために黒をタッチしないといけないところだ。アーティファクトカウントを増やさないと《模範的な造り手》の真価を発揮できない。《ラムホルトの平和主義者》《歩行バリスタ》はこのデッキの大きな疑問点で、《ラムホルトの平和主義者》はあの憎き《歩行バリスタ》さえいなければ《栄光半ばの修練者》にしたい。このデッキの《歩行バリスタ》も、《キランの真意号》に乗れないのはいただけない。
というわけで、2つ目。初心に返ろう。白単だ。
Mono-White Weenie白緑と違ってマナスクリュー時の心配事は減ったね。マナフラッドの時は何も出来ないけど・・・。土地を減らせるからフラッドの心配も減ると思う。昔の《アクロスの英雄、キテオン》がいたころの白単に近いね。《グリフの加護》はPWにプレッシャーをかけられるし、最後の数点を削る手段になる。《石の宣告》はこういうハイパーアグロデッキだと以前の環境よりいっそう輝く。
A deck by Craig Wescoe
creature [27]
4 《探検隊の特使/Expedition Envoy》
4 《栄光半ばの修練者/Glory-Bound Initiate》
4 《突風歩き/Gust Walker》
3 《ハンウィアーの民兵隊長/Hanweir Militia Captain》
4 《サリアの副官/Thalia’s Lieutenant》
4 《スレイベンの検査官/Thraben Inspector》
4 《町のゴシップ屋/Town Gossipmonger》
planeswalker [3]
3 《試練に臨むギデオン/Gideon of the Trials》
spell [10]
4 《永遠の見守り/Always Watching》
3 《石の宣告/Declaration in Stone》
3 《グリフの加護/Gryff’s Boon》
land [20]
20 《平地/Plains》
sideboard [15]
1 《排斥/Cast Out》
1 《石の宣告/Declaration in Stone》
4 《断片化/Fragmentize》
3 《ギデオンの介入/Gideon’s Intervention》
1 《グリフの加護/Gryff’s Boon》
4 《無私の霊魂/Selfless Spirit》
1 《異端聖戦士、サリア/Thalia, Heretic Cathar》
《永遠の見守り》は督励を毎ターン使えるようになる優れものだ。警戒もこういうデッキでは二重の働きをする。督励と警戒の組み合わせは、まるでクリーチャーに二段攻撃を与えるような動きをする。《永遠の見守り》はもともと人間デッキでは最高の1枚だったのに、最近は存在感がなかったよね。
このデッキでは《ハンヴィアーの民兵隊長》を《金属ミミック》より優先して採用してみた。こっちのほうがいいと思うんだけど、後者も悪いわけじゃない。ちなみに、注目されてないけど《ギデオンの介入》はかなりいいカードだと思うよ。《燻蒸》のような脅威を事前に防げるし、《栄光をもたらすもの》のダメージや《奔流の機械巨人》のキャストも防げる。もう《守護フェリダー》と宣言する必要はないんだけど、《ルーンの光輪》+《金輪際》という組み合わせはあまり多くにアクセスできない白いデッキにはぴったりだね。
さて、もう一つのアプローチは赤白だ。ボロスカラーの人間デッキについては数週間前から話していたよね。《血に飢えた振起者》を入れることによってブン回りパターンを増やすことができる。僕はここから、より督励に寄せたバージョンを作ってみたので、まずはリストを見てほしい。
Red-White Exert通常、人間デッキは《スレイベンの検査官》と《町のゴシップ屋》のような攻撃的な構成でつくるけど、《過酷な指導者》や《カーリ・ゼブ》のようなカードを採用する代わりに、《突風歩き》や《栄光半ばの修練者》を使ってみることにした。3ターン目の《永遠の見守り》にうまくフィットするカードで、ゲーム序盤では2マナの督励持ちをブロックするのはまず不可能だからね。
A deck by Craig Wescoe
creature [24]
4 《栄光半ばの修練者/Glory-Bound Initiate》
4 《栄光をもたらすもの/Glorybringer》
4 《突風歩き/Gust Walker》
4 《サリアの副官/Thalia’s Lieutenant》
4 《スレイベンの検査官/Thraben Inspector》
4 《町のゴシップ屋/Town Gossipmonger》
planeswalker [4]
4 《試練に臨むギデオン/Gideon of the Trials》
spell [8]
4 《永遠の見守り/Always Watching》
4 《排斥/Cast Out》
land [24]
2 《霊気拠点/Aether Hub》
4 《感動的な眺望所/Inspiring Vantage》
4 《山/Mountain》
4 《鋭い突端/Needle Spires》
9 《平地/Plains》
1 《採石場/Stone Quarry》
sideboard [15]
2 《大天使アヴァシン/Archangel Avacyn》
2 《反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defiance》
1 《石の宣告/Declaration in Stone》
1 《断片化/Fragmentize》
1 《ギデオンの介入/Gideon’s Intervention》
2 《チャンドラの誓い/Oath of Chandra》
1 《グレムリン解放/Release the Gremlins》
3 《無私の霊魂/Selfless Spirit》
1 《停滞の罠/Stasis Snare》
1 《異端聖戦士、サリア/Thalia, Heretic Cathar》
《サリアの副官》はもう一つのパンプアップ方法だけど、警戒を与えるわけじゃないから注意して運用しなければいけない。《試練に臨むギデオン》も人間クリーチャーになれるし、何より高いプレッシャーをかけてくれる。人間デッキにおいては《ロクソドンの強打者》のような運用で考えてくれればいい。
《排斥》と《ギデオン》は基本的にこのデッキの除去として働くが、《ギデオン》は攻撃に回したいので、除去は《排斥》が担うことになる。ただ、これが唯一の除去というわけじゃなくて、《探検隊の特使》+《グリフの加護》パッケージの代わりに《栄光をもたらすもの》、《鋭い突端》を採用している。これは白単にはできなかったアプローチで、《サリア》や《歩行バリスタ》といったプロアクティブなコンボ阻害要因を使う必要がなくなったので、自分のメインフェイズにタップアウトすることを恐れることなくドラゴンを攻撃に向かわせることができる。
《栄光をもたらすもの》は督励持ちの例に漏れず、《永遠の見守り》の恩恵を十分受けることができる、このデッキのマナカーブの頂点に君臨するアタッカーだ。《永遠の見守り》影響下では5点アタッカーに除去が付いてきて、5/5のブロッカーとして機能する化物だ。すっげぇ!
サイドボードには《石の宣告》《断片化》のような役割のはっきりしたカードと、何に使うか分かりづらいカードがある。まず《チャンドラの誓い》。小型クリーチャーの入ったデッキにサイドインするだけでなく、PW入りのデッキにもサイドインするんだ。例えば相手が《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》を使う場合を考えてくれ。相手が同盟者トークンを出したら、その返しで《チャンドラの誓い》、《試練に臨むギデオン》と連続して動くことで、トークンを除去しつつ、エンドの2点をギデオンに入れ、さらに返しのギデオンの攻撃をシャットアウトできる。また、普通にクリーチャーを除去した後に《ギデオン》をプレイして2点を相手PWに入れつつ、相手のクリーチャーに+1能力を使ってアタックを防ぐのも普通に良い使い方だ。次のターンには《ギデオン》が攻撃に向かえるようになる。一般的なコントロールがどのようになっていくかに応じて、メインに入れることも検討しているよ。
もう一つのサイドボードの鍵は《無私の霊魂》だ。ゲーム中盤で《燻蒸》や《焼けつく双陽》を使って優位に立とうとするデッキが多く出てくると思う。《永遠の見守り》とクリーチャー数体を維持するために、PWと《無私の霊魂》を使ってボードを維持する。《無私の霊魂》は相手の《神の怒り》系への対処もできるし、《栄光をもたらすもの》を狙う《畜霊稲妻》からも守ることができる。《大天使アヴァシン》の変身が簡単にできるのもいいね。最近よく見られる、サイドボードからのPWコントロールデッキへシフトする戦略において、《無私の霊魂》と《アヴァシン》の入ったこのデッキのボードを捌くのは難しいだろう。特に、多くのPWで構成されたデッキではなおさらだね。こっちのデッキを額面通りに捉えて、それに応じて反応してくれれば、こちらの脅威に対して噛み合わない回答をしてしまうだろう。
どのデッキを使うのが正解だろう?
フォーマットが変わったばっかりだから(この記事を書いているのは発表の数時間後なのだ!)難しい判断だけど、今週末のゲームで使うなら赤白督励を推すかな。総合的なデッキパワーが高く、《試練に臨むギデオン》と《栄光をもたらすもの》というアモンケットのエキサイティングな2枚が使えるからね。どのデッキの枚数も完璧じゃないけど、相手のデッキだってそのはずさ。デッキ構築であれこれ挑戦しているときが、僕にとってMtGが一番楽しい瞬間だね。誰だって革新的なアイデアと、どんなカードを使うかの最適解をつかもうと努力している。誰も僕がナッシュビルの大会に《ギデオン》抜きのデッキで出るなんて期待していないだろうけど、どの《ギデオン》がいいんだろう? 《試練に臨むギデオン》?それとも《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》? それとも両方?
Craig Wescoe
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