https://www.channelfireball.com/articles/the-best-decklists-from-the-swedish-premodern-national-championship/
 というわけでプレモダン拙訳シリーズ第2段です。別記事でイタリア選手権の記事もありますので、随時更新します。

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The Best Decklists from the Swedish Premodern National Championship
By Joel Larsson // 4 Sep, 2018

 一度終わってしまったり、忘れられたりしたフォーマットと違って、スタンダードのローテーションやモダンの環境変化のように、プレモダンは繁栄の時を迎えています(この間の記事を書いてからも、です)。ストックホルムの仲間内だけで競技人口が増えているだけでなく、いくつかの大きな大会でも取り上げられています。スウェーデンやイタリア選手権のサイドイベントとして開催していただきました。もしMOで実装されれば、もっと関心が高まると思うんですが・・・。RedditやDiscordチャンネル、ブログ、オンラインのプレイテストグループ、各種Webサイトでも記載されたり、改善が図られています。様々な地域で関心が高まっているだけでなく、リアルでもオンラインでも、このフォーマットには実際に進化の余地があると思います。

 最新のメタゲームをデッキリストから見ていきましょう。まずはスウェーデンの国内選手権(6月17日開催)の様子からレポートします。
エンチャントレス by Jonas Lefvert
スウェーデン国内選手権 優勝

土地 22
4 《低木林地/Brushland》
4 《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
3 《セラの聖域/Serra’s Sanctum》
8 《森/Forest》
3 《平地/Plains》

クリーチャー 4
4 《アルゴスの女魔術師/Argothian Enchantress》

その他 34
3 《水蓮の花びら/Lotus Petal》
4 《エレファント・グラス/Elephant Grass》
1 《踏査/Exploration》
2 《ミリーの悪知恵/Mirri’s Guile》
2 《森の知恵/Sylvan Library》
4 《真の木立ち/Sterling Grove》
1 《サーボの網/Tsabo’s Web》
2 《浄化の印章/Seal of Cleansing》
4 《女魔術師の存在/Enchantress’s Presence》
2 《独房監禁/Solitary Confinement》
1 《聖なるメサ/Sacred Mesa》
1 《オパール色の輝き/Opalescence》
1 《悟りの教示者/Enlightened Tutor》
2 《補充/Replenish》
4 《繁茂/Wild Growth》

サイドボード 15
2 《花の絨毯/Carpet of Flowers》
1 《隠れたるテナガザル/Hidden Gibbons》
1 《浄化の印章/Seal of Cleansing》
1 《サーボの網/Tsabo’s Web》
1 《暖気/Warmth》
1 《独房監禁/Solitary Confinement》
1 《沈黙のオーラ/Aura of Silence》
1 《孤独の都/City of Solitude》
2 《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
1 《赤の防御円/Circle of Protection: Red》
1 《黒の防御円/Circle of Protection: Black》
1 《新緑の女魔術師/Verduran Enchantress》
1 《窒息/Choke》

エンチャントレス by Ander Turrez
スウェーデン国内選手権 TOP8

土地 21
3 《低木林地/Brushland》
4 《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
3 《セラの聖域/Serra’s Sanctum》
1 《カープルーザンの森/Karplusan Forest》
7 《森/Forest》
3 《平地/Plains》

クリーチャー 5
4 《アルゴスの女魔術師/Argothian Enchantress》
1 《極楽鳥/Birds of Paradise》

その他 34
3 《水蓮の花びら/Lotus Petal》
4 《エレファント・グラス/Elephant Grass》
1 《踏査/Exploration》
2 《ミリーの悪知恵/Mirri’s Guile》
4 《真の木立ち/Sterling Grove》
1 《浄化の印章/Seal of Cleansing》
4 《女魔術師の存在/Enchantress’s Presence》
4 《独房監禁/Solitary Confinement》
2 《戦争の言葉/Words of War》
1 《聖なるメサ/Sacred Mesa》
1 《霊体の正義/Karmic Justice》
1 《オパール色の輝き/Opalescence》
2 《補充/Replenish》
4 《繁茂/Wild Growth》

サイドボード 15
1 《花の絨毯/Carpet of Flowers》
1 《浄化の印章/Seal of Cleansing》
1 《解呪/Disenchant》
1 《暖気/Warmth》
1 《孤独の都/City of Solitude》
2 《謙虚/Humility》
3 《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
1 《赤の防御円/Circle of Protection: Red》
1 《黒の防御円/Circle of Protection: Black》
2 《窒息/Choke》
1 《血染めの月/Blood Moon》

 Jonas LefvertとAnder Turrezはこの大会でエンチャントレスを使用した唯一の二人ですが、どちらもTOP8の成績を収め、Lefvertに至っては優勝の栄冠を手にしました。どちらのデッキもレガシーのエンチャントレスに近い構成で、《女魔術師の存在》《アルゴスの女魔術師》を軸に、《エレファント・グラス》《ミリーの悪知恵》《繁茂》といった軽量エンチャントを大量に採用しています。ドローエンジンがひとたび着地すれば、《独房監禁》でロックをかけることは難しくありません。そこから勝ち手段である《聖なるメサ》《オパール色の輝き》《戦争の言葉》などでフィニッシュします。

 エンチャントレスの長所は、メタに合わせてカードを選べることです。実際に国内選手権であったことですが、たとえばゴブリンはエンチャントに触れないことから《独房監禁》を突破することは非常に難しく、《Anarchy》のようなカードが必要になります。メタゲームが変わりエンチャントレスが流行るようなら、《アクローマの復讐》《恭しき沈黙》《激動》《Anarchy》のようなカードを採用しなければならないでしょう。そうした対処策に対抗するためには、打ち消しや手札破壊での妨害をしなければならないでしょう。



4色コントロール by Martin Sahlberg
スウェーデン国内選手権 準優勝

土地 25
4 《大闘技場/Grand Coliseum》
4 《反射池/Reflecting Pool》
3 《シヴの浅瀬/Shivan Reef》
1 《アダーカー荒原/Adarkar Wastes》
2 《戦場の鍛冶場/Battlefield Forge》
2 《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
1 《真鍮の都/City of Brass》
3 《沿岸の塔/Coastal Tower》
3 《島/Island》
2 《平地/Plains》

その他 35
4 《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
2 《稲妻/Lightning Bolt》
4 《蓄積した知識/Accumulated Knowledge》
2 《火/Fire》 // 《氷/Ice》
2 《ガイアの祝福/Gaea’s Blessing》
1 《排除/Clear》
3 《衝動/Impulse》
1 《誤算/Miscalculation》
4 《対抗呪文/Counterspell》
3 《吸収/Absorb》
4 《嘘か真か/Fact or Fiction》
2 《神の怒り/Wrath of God》
2 《正義の命令/Decree of Justice》
1 《謙虚/Humility》
1 《新たな信仰/Renewed Faith》

サイドボード 15
2 《紅蓮破/Pyroblast》
2 《水流破/Hydroblast》
2 《浄化の印章/Seal of Cleansing》
1 《破壊的脈動/Shattering Pulse》
4 《翻弄する魔道士/Meddling Mage》
1 《めった切り/Slice and Dice》
2 《赤霊破/Red Elemental Blast》
1 《青霊破/Blue Elemental Blast》

 Martin Sahlbergは4色コントロールで準優勝を飾りました。興味深いのは、彼はメタゲームを熟考し、コンボや青いデッキに対するガードを下げ、ゴブリンに代表されるようなTier1デッキを意識していたということです。《花の壁》を不採用とし、代わりに赤マナと《稲妻》、《火//氷》を採用しました。これによって《ゴブリンの従僕》《渋面の溶岩使い》《ボール・ライトニング》のようなカードに対抗可能になりましたが、メタゲームによっては《花の壁》の不在が響くことになるでしょう。



青白ランドスティル by Andreas Lindblad
スウェーデン国内選手権 TOP4

土地 26
4 《アダーカー荒原/Adarkar Wastes》
4 《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
4 《ミシュラの工廠/Mishra’s Factory》
1 《フェアリーの集会場/Faerie Conclave》
2 《不毛の大地/Wasteland》
3 《沿岸の塔/Coastal Tower》
5 《島/Island》
3 《平地/Plains》

その他 34
4 《行き詰まり/Standstill》
1 《軽快なリフレイン/Lilting Refrain》
1 《謙虚/Humility》
1 《不実/Treachery》
4 《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
4 《衝動/Impulse》
4 《マナ漏出/Mana Leak》
3 《対抗呪文/Counterspell》
2 《吸収/Absorb》
1 《新たな信仰/Renewed Faith》
1 《転覆/Capsize》
2 《神の怒り/Wrath of God》
3 《嘘か真か/Fact or Fiction》
3 《正義の命令/Decree of Justice》

サイドボード 15
4 《水流破/Hydroblast》
2 《解呪/Disenchant》
2 《反論/Gainsay》
1 《秘儀の研究室/Arcane Laboratory》
1 《謙虚/Humility》
1 《日中の光/Light of Day》
1 《正義の命令/Decree of Justice》
2 《赤の防御円/Circle of Protection: Red》
1 《神の怒り/Wrath of God》

 Andreas Lindbladは青白ランドスティルでTOP4に入賞しました。青白ランドスティルはこのフォーマットにおける古典的な戦法です。戦略は一貫していて、カードを引いて、戦場をクリアにし、《行き詰まり》を張り、アドバンテージを得ていきます。《ミシュラの工廠》《フェアリーの集会場》といったミシュラ土地を多めに採用し、相手のミシュラランドは《不毛の大地》で対策することで、《行き詰まり》によるドローを生かすことができます。《正義の命令》という、《行き詰まり》にひっかからずトークンを大量に生み出せるカードの存在も後押ししています。相手に《行き詰まり》のドローを誘発させ、そのアドバンテージ差で勝つことは難しくはないでしょう。

 Andreasはメインから多めに《正義の命令》を採用していて、さらにサイドボードに4枚目を潜ませています。大量のアドバンテージを得ることができるため、コントロールミラーでは最強のカードといって差支えないでしょう。



赤黒ゴブリン by Per Rönnkvist
スウェーデン国内選手権 TOP4

土地 25
4 《不毛の大地/Wasteland》
4 《硫黄泉/Sulfurous Springs》
4 《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
1 《古えの墳墓/Ancient Tomb》
2 《沼/Swamp》
8 《山/Mountain》
2 《真鍮の都/City of Brass》

クリーチャー 35
4 《スカークの探鉱者/Skirk Prospector》
4 《ゴブリンの従僕/Goblin Lackey》
2 《ゴブリンのそり乗り/Goblin Sledder》
2 《モグの狂信者/Mogg Fanatic》
4 《ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver》
4 《ゴブリンの戦長/Goblin Warchief》
4 《宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator》
2 《ゴブリンの女看守/Goblin Matron》
1 《ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter》
4 《ゴブリンの首謀者/Goblin Ringleader》
4 《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》

サイドボード 15
4 《強迫/Duress》
2 《紅蓮破/Pyroblast》
2 《ドラルヌの十字軍/Dralnu’s Crusade》
2 《ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter》
1 《繰り返す悪夢/Recurring Nightmare》
1 《総帥の召集/Patriarch’s Bidding》
2 《紅蓮操作/Pyrokinesis》
1 《血染めの月/Blood Moon》


 もう一人のTOP4には、私の友人でゴブリンが大好きなPer Rönnkvistの赤黒ゴブリンが入賞しました。私と一緒につくり上げたリストです。《総帥の召集》は5マナと重く、このマナ域のダブルシンボルはなかなか捻出できないことが分かってきました。《総帥の召集》を廃し、赤単に戻してみましたが、最終的には赤黒に戻ってきました。

 赤黒にすることを選んだ理由は《総帥の召集》ではなく、《強迫》が環境に溢れるパーミッションデッキに効果的だから、というのもありますが、《ドラルヌの十字軍》も赤黒にする大きな利点の一つです。主な理由は三つ。ひとつは、ゴブリンは意識されているデッキの為、どのデッキも《仕組まれた疫病》をプレイしてきますが、《ドラルヌの十字軍》はプロアクティブなカードでありながら、《疫病》の効果を相殺できます。二つ目の理由は、クリーチャーの色変更効果によって黒になるため、トップメタのデッキがスライ対策に多く採用している《赤の防御円》を無視することができるからです。

 三つ目の理由は、《総帥の召集》を廃したことにより、モダンの5色人間のように土地とクリーチャーだけのリストになった、ということです。この構成だとドローの有効率が非常に高いため、コントロールに対して優位に立つことができるのです。《ゴブリンの首謀者》も不条理なほどの威力になります。Frank Karstenに推定ヒット率を聞いてみましょうか?
 
 
 
カウンターレベル by Michael Lindryd
スウェーデン国別選手権 TOP8

土地 25
4 《アダーカー荒原/Adarkar Wastes》
4 《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
4 《沿岸の塔/Coastal Tower》
6 《島/Island》
7 《平地/Plains》

クリーチャー 19
4 《ルーンの母/Mother of Runes》
4 《レイモス教の兵長/Ramosian Sergeant》
2 《鞭縄使い/Whipcorder》
2 《果敢な隼/Defiant Falcon》
4 《果敢な勇士リン・シヴィー/Lin Sivvi, Defiant Hero》
1 《果敢な先兵/Defiant Vanguard》
1 《ジョーヴァルの女王/Jhovall Queen》
1 《レイモス教の空の元帥/Ramosian Sky Marshal》

その他 16
1 《吸収/Absorb》
1 《恭しきマントラ/Reverent Mantra》
4 《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
4 《対抗呪文/Counterspell》
4 《マナ漏出/Mana Leak》
2 《共同の功績/Shared Triumph》

サイドボード 11
1 《無効/Annul》
2 《浄化の印章/Seal of Cleansing》
1 《熱風の滑空者/Thermal Glider》
1 《吸収/Absorb》
2 《青霊破/Blue Elemental Blast》
2 《崇拝/Worship》
2 《ハルマゲドン/Armageddon》

 私の古くからの友であるMichael Lindrydは、私が長い間温めていたデッキであるカウンターレベルでTOP8に入賞しました! 私のデッキを借り、バブルマッチで私を倒してTOP8に入賞したのです! 私のデッキで! やられた!(笑) 私がこのデッキをプレイしなかったのは、サイドボードに4枚入れるはずだった《翻弄する魔道士》を持っていなかったからです。なので、あの、サイドボードが11枚なんです・・・。それでも勝てるんだから、すごいですよね、デッキも彼も。

 カウンターレベルは一時期のスタンダードを支配したデッキです。最終的に禁止になった《果敢な勇士リン・シヴィー》はプレモダンでは輝きを放っています。このアーキタイプは《レイモス教の兵長》《果敢な隼》といったリクルーターで盤面にクリーチャーを展開し、《果敢な勇士リン・シヴィー》まで繋ぎ、さらにクリーチャーを展開していきます。インスタントスピードでの展開が可能なため、打ち消しを構えながらクリーチャーを送り込むことができます。相手が脅威を展開してくれば打ち消し、打ち消す必要がなければ追加のレベルを呼び出し盤面にプレッシャーをかけます。言うなればプレモダンのフェアリーです!

 レベルがレベルを次々に呼ぶため、召喚酔いの間に除去をしなければ対処が困難です。《ルーンの母》を採用して、リクルーターを守る動きも強力です。ただし、全体除去には弱いので《神の怒り》系には打ち消しを合わせなければなりません。ということで……

カウンターレベル *最新版*

土地 25
4 《アダーカー荒原/Adarkar Wastes》
4 《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
4 《沿岸の塔/Coastal Tower》
6 《島/Island》
7 《平地/Plains》

クリーチャー 22
4 《果敢な勇士リン・シヴィー/Lin Sivvi, Defiant Hero》
3 《レイモス教の兵長/Ramosian Sergeant》
2 《果敢な隼/Defiant Falcon》
2 《鞭縄使い/Whipcorder》
1 《果敢な先兵/Defiant Vanguard》
2 《レイモス教の空の元帥/Ramosian Sky Marshal》
4 《翻弄する魔道士/Meddling Mage》
4 《ルーンの母/Mother of Runes》

その他 13
1 《恭しきマントラ/Reverent Mantra》
4 《対抗呪文/Counterspell》
4 《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
4 《マナ漏出/Mana Leak》

サイドボード 15
2 《熱風の滑空者/Thermal Glider》
1 《浄化の印章/Seal of Cleansing》
2 《反論/Gainsay》
2 《無効/Annul》
1 《秘儀の研究室/Arcane Laboratory》
2 《崇拝/Worship》
3 《青霊破/Blue Elemental Blast》
2 《ハルマゲドン/Armageddon》

 というわけで! 私の最新版では《翻弄する魔道士》を4投しました。サイドボードの枠を節約できるだけでなく、これ自体が《神の怒り》への最高の回答になるのです。《ルーンの母》で守ることで《神の怒り》を防ぐことができ、相手の全体除去を無効化できます。また、《翻弄する魔道士》自体がコンボに非常に効果的なこともお忘れなく。相手が対処策を探している間に、レベルでクロックを増強し倒すことができるのです。
 

ウェルダースタックス by Christofer Vikström
スウェーデン国内選手権 TOP8

土地 25
5 《山/Mountain》
4 《ミシュラの工廠/Mishra’s Factory》
4 《不毛の大地/Wasteland》
4 《リシャーダの港/Rishadan Port》
4 《古えの墳墓/Ancient Tomb》
4 《裏切り者の都/City of Traitors》

クリーチャー 20
4 《ゴブリンの溶接工/Goblin Welder》
4 《金属細工師/Metalworker》
4 《マスティコア/Masticore》
4 《なだれ乗り/Avalanche Riders》
2 《飛行機械隊/Thopter Squadron》
2 《トリスケリオン/Triskelion》

その他 15
4 《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》
4 《精神石/Mind Stone》
3 《煙突/Smokestack》
4 《石の雨/Stone Rain》

サイドボード 15
4 《抵抗の宝球/Sphere of Resistance》
3 《火薬樽/Powder Keg》
2 《赤霊破/Red Elemental Blast》
2 《紅蓮地獄/Pyroclasm》
1 《防御の光網/Defense Grid》
3 《罠の橋/Ensnaring Bridge》

 私も気付けなかった、素晴らしいリストがTOP8に入賞しました。Christofer Vikströmのウェルダー・スタックスです。マナベースがプレモダンにしては高額ですが。。。Christoferはあえて有色の呪文をプレイする選択をせず、プレモダンで使えるパワフルな土地を多く積むことで(《ミシュラの工廠》《不毛の大地》《リシャーダの港》《古えの墳墓》《裏切り者の都》)、デッキのユーティリティを高めたのです。無色地形でマナ加速をすることで、盤面リソースの優位を取る選択をしています。高性能な土地を使いながら、一方で相手に対しては《煙突》でのマナ否定戦略をとります。盤面を固めたら、投了させるか、例の「壊れてる」アーティファクトクリーチャーでフィニッシュします。
 
 
 
4色コントロール by Mikael Magnusson
スウェーデン国内選手権 TOP8

土地 24
3 《アダーカー荒原/Adarkar Wastes》
3 《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
4 《大闘技場/Grand Coliseum》
4 《反射池/Reflecting Pool》
2 《シヴの浅瀬/Shivan Reef》
2 《ヤヴィマヤの沿岸/Yavimaya Coast》
1 《沿岸の塔/Coastal Tower》
3 《島/Island》
2 《平地/Plains》

クリーチャー 4
4 《花の壁/Wall of Blossoms》

その他 32
2 《ガイアの祝福/Gaea’s Blessing》
4 《蓄積した知識/Accumulated Knowledge》
4 《吸収/Absorb》
1 《直観/Intuition》
4 《嘘か真か/Fact or Fiction》
1 《天才のひらめき/Stroke of Genius》
1 《正義の命令/Decree of Justice》
1 《アクローマの復讐/Akroma’s Vengeance》
4 《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
3 《衝動/Impulse》
4 《対抗呪文/Counterspell》
3 《神の怒り/Wrath of God》

サイドボード 15
1 《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》
2 《水流破/Hydroblast》
1 《浄化の印章/Seal of Cleansing》
2 《テフェリーの反応/Teferi’s Response》
1 《解体の一撃/Dismantling Blow》
1 《沈黙のオーラ/Aura of Silence》
1 《謙虚/Humility》
1 《めった切り/Slice and Dice》
1 《青霊破/Blue Elemental Blast》
2 《紅蓮破/Pyroblast》
1 《赤霊破/Red Elemental Blast》
1 《赤の防御円/Circle of Protection: Red》

 最後に紹介するのは、Mikael Magnussonという、プレモダンの4色コントロールのデザイナーです。スパイスとして、《テフェリーの反応》をサイドボードに採用しています。4色コントロールの主な弱点は、マナベースを《不毛の大地》でメタメタにされることです。よくあるのは、《反射池》が《大闘技場》に頼りきりの状況でそれを破壊されることで、色事故を起こすシチュエーションです。《テフェリーの反応》はそういった土地ハメから自身のデッキを守ってくれますし、最大で1対3交換をとることもできます。そのシチュエーションが訪れれば、勝ちはグッと近づきます。
 
 
 
 スウェーデン国内選手権が記事になり、このフォーマットの進化が感じられると思います。アグロもメタゲームに登場し、プレイヤーが警戒をしている状況です。またウェルダー・スタックスやエンチャントレス、カウンターレベルだけでなく、TOP8外にもバーゲンストームのような新デッキが根付こうとしています。次回の記事では、イタリア国内選手権の模様をお届けする他、メタゲームの進歩、今後のトーナメントの予定、最新のデッキを紹介したいと思います!

 プレモダンをプレイしたいプレイヤーがいれば、今が始めどきですよ! ぜひFacebookのグループやMOのプラットフォームプレイ、プレモダンのInstagramアカウント、RedditページやDiscordチャンネルにもアクセスしてみてくださいね。

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