http://magic.tcgplayer.com/db/article.asp?ID=14939&writer=Brian+Braun-Duin&articledate=11-1-2018

 いわゆる「Boros Angel」と呼ばれるデッキだと思うんですが違いますかそうですか。

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Taking Red and White Vampires and Angels to GP New Jersey
Feature Article from Brian Braun-Duin
11/1/2018 11:03:00 AM


 少し前に、「ゴルガリミッドレンジはスタンダードで長い間活躍できない」と意見したんだけど、あてが外れたね。僕はスタンダードでゴルガリがトップから陥落する日を予見して、その日をずーっと待っていたんだけど、そんなことは起こらなかった。最終的に僕が断言したことは全く珍妙なことで、僕が間違っていると認めざるを得なかった。いやー、そこから抜け出すのは大変だったよ。

 僕がニュージャージーのグランプリに向けてスタンダードの調整を始めたとき、ゴルガリミッドレンジは他から殺意を向けられるほどに清々しく環境のベスト・デッキだった。このデッキから調整を始めない、というのは有り得なかったね。

 ということで、頼りになるメンターを立てながら、ボロスの調整を始めたんだ。

 すべてのフォーマットに言えることだけど、結果的に逃れ得ないデッキというのは必ず存在する。去年の話でいえばトークンデッキだけど、このデッキに固執し過ぎてしまった。結局、《ドミナリアの英雄、テフェリー》を使うことを止められず、《鎖回し》にボッコボコにされたって話さ。

 この環境についてはどうだろう。うーん、ボロスを考えることをやめられなかった。なぜボロスなのかは分からない。理由を説明すらできない。別に以前ボロスなんて好きでいたことなんかないし、軍門に下った過去もない。でもなぜか、色々なボロスのデッキを組んでは崩し、気が付いたらまた別のボロスを組んでいた。誰かが、遅くなりすぎる前に止めてくれたんだけど、今回についてはどうだろう、遅過ぎたね。次回は気をつけようかな。

 幸運なことに、Brad Nelsonが、僕が組んだ色々なボロスデッキの中から一つを選んで、全く違う形に改造してくれたんだ。それがBoros Angelsだった。よーしよし、まだボロスか。今までのボロスともちょっと違うし、テストもしてなかったんだけどね。

 はっきり言ってしまおう。デッキは弱かった。それでも、デッキの勝率は良かったし、感触は悪くなかった。弱さと勝率は比例しないんだ。それは確かなことだと思うよ。

 当初、このデッキを「トレード用のバインダーからはみ出たボロスの神話レア軍団」という言い方以外に表現しようがなかった。デッキにはブロッカーとして役立たず、殴っている時ばっかり強い2マナ域を入れて、一方では相手の戦略を封じることを願って2マナ1/3を入れた。そうだね、古典的な攻めと守りの戦術だ。言うまでもなく《アダントの先兵》と《トカートリの儀仗兵》のことだけど、いくつもあるピースの中からこの2枚が選ばれるなんて!! なんでだろう、崩したデッキのはずなんだけど。

R/W Angels
A deck by Brad Nelson
Finished 2nd at Grand Prix New Jersey 2018

creature 22
4 《アダントの先兵/Adanto Vanguard》
3 《正義の模範、オレリア/Aurelia, Exemplar of Justice》
3 《黎明をもたらす者ライラ/Lyra Dawnbringer》
4 《再燃するフェニックス/Rekindling Phoenix》
4 《輝かしい天使/Resplendent Angel》
4 《トカートリの儀仗兵/Tocatli Honor Guard》

spell 13
4 《ベナリア史/History of Benalia》
2 《イクサランの束縛/Ixalan’s Binding》
1 《裁きの一撃/Justice Strike》
4 《溶岩コイル/Lava Coil》
2 《ショック/Shock》

land 25
3 《ボロスのギルド門/Boros Guildgate》
4 《断崖の避難所/Clifftop Retreat》
5 《山/Mountain》
9 《平地/Plains》
4 《聖なる鋳造所/Sacred Foundry》

sideboard 15
3 《轟音のクラリオン/Deafening Clarion》
4 《凶兆艦隊の向こう見ず/Dire Fleet Daredevil》
2 《火による戦い/Fight with Fire》
1 《イクサランの束縛/Ixalan’s Binding》
3 《封じ込め/Seal Away》
2 《不滅の太陽/The Immortal Sun》

 GP準優勝のブラネルと僕のリストの違いは1点だけだ。僕が生涯プレイしてきたミッドレンジは、マナベースにこだわっている。2枚の《ボロスのギルド門》、そして1枚の《採石場》にした。いいだろう? いいと思う価値観は人によって違うけどね。実際のゲームで初手を開いたら《採石場》《ギルド門》《ギルド門》《平地》という手札を見たこともある。こんなハンドをキープしたことは人生で一度もないけどね。

 アグレッシブな3/1に加えてディフェンシブな1/3という2マナ域の構成は、サイドボードの《轟音のクラリオン》などと《トカートリの儀仗兵》を入れ替えるコントロールプランもとれるということ。古典的だけど大好きな手段だね。

 テスト段階では、5枚のカードをキャストしただけでゲームに勝ったこともあった。3枚の《アダントの先兵》と2枚の《トカートリの儀仗兵》だけで勝てたんだ。僕の戦場には何枚かの《平地》あるいはボロス色の土地があっただけだった。ビックリしたよ。ダメなリミテの試合だってこんなに簡単じゃないぞ。

 当然もう一つの側面もある。神話レアオールスターズだ。なんというか、このデッキ札束なんだよね。《ベナリア史》《再燃するフェニックス》《正義の模範、オレリア》《輝かしい天使》そして《黎明をもたらす者ライラ》。エキスパンション・シンボルがこぞって赤茶色だよ(笑)。

 神話レアはその格に違わず強力だ。ゲーム展開によっては、このデッキは攻撃するかブロックに回すか、デッキ自体をビートダウンに寄せるかコントロールの動きをとるか、あるいはミッドレンジのお手本のように動くか、そのあたりは難しいところだけど、どんな戦略に寄せても神話レアはその段違いなパワーを発揮してくれる。神話レアを雑に叩きつけるだけで、対戦相手は頭をかきむしり、手札が十分にあっても《ライラ》や《フェニックス》に対処できずに死んでいくんだ。

 これがこのデッキの素晴らしいところだ。このデッキがいかに「これって、壊れてる」感満載か、そしてそれが間違っていないことを何十行にわたって僕が語るのは簡単だ。ここで言いたいのはそういうことじゃなくて、事実「Mythic; the Gathering」してるだけで、対戦相手が対処できなくて勝ててしまう、という事実がある、ということなんだ。

 僕はこのデッキを「赤白吸血鬼&天使(原文"Red and White Vampires and Angels")」と名付けた。MtG史上でも歴史に残るデッキの名前じゃないかな(自画自賛)。「アヴァシンの帰還」が出たとき、そういえばロアノークでのプロツアーの時、Brad Nelson、Gerry Thompson、他数名と一緒に、ブロック構築のデッキをテストしていて、最終的にナヤ人間デッキを使っていたんだ。デッキには《魂の洞窟》が4枚積まれていて、「人間」を指定してありとあらゆる人間クリーチャーを唱えていた。が、しかし、そのデッキには《修復の天使》と《ウルフィーの銀心》が入っていて(人間じゃないじゃん!!)、それはもうこの環境では屈指のパワーカードだった。そんなわけで、そのデッキは結局「白緑t赤狼&天使」みたいな感じの名前に変わったんだ。7年も前の話だけどね。というわけで今では、僕のすべてのデッキは「(色)(色)(クリーチャータイプ)&天使」っていうデッキ名にすることにしたんだ。デッキ名の最後はいつも天使だね。

 話がそれたけど、僕はこのボロス天使をとても気に入っている。僕はいつだって、自分で決めたデッキをプレイしたり、他の人がプレイしないデッキをプレイしたいと思っているんだ。これ以上のことはないよ! 神話レアを叩きつけるだけで、対戦相手が手札のコモンやらアンコモン、通常レアの束をシャカパチしながら、とにかく悩むんだ(笑)。普通のマジックしてちゃだめだね。トーナメントは残酷だ。マジック簡単だよ。

 僕はGPを11-4でフィニッシュした。このデッキは特にゴルガリミッドレンジ、青赤フェニックスをメタって組んだんだ。実際はゴルガリに1勝2敗、ジェスカイコントロールに1勝2敗(このマッチアップは最悪だ)、あとは6勝0敗だった。GPの上位はジェスカイが多かったから、当たりによってはTOP16、あるいはTOP8は狙えたかな。

 さて、ボロス天使はスタンダードのソリューションなのか? それは「違う」と言い張れる。理由の一つとして、ボロス天使っていうアーキタイプは既に環境初期から存在していて、僕らはそれを改良して別のリストに仕上げたにすぎない。二つ目の理由は、デッキは強そうに見えて、いくつか欠点もあることだ。特に大きな欠点は、ジェスカイコントロールに対して本当に無力なこと。ジェスカイは環境のベスト・デッキのひとつだから、看過できないね。他にも、デッキの動きがぎこちなくて、本来の動きが往々にしてできないことも欠点かな。コントロールに対して《トカートリの儀仗兵》ばっかり引いてしまったり、赤単に対して《アダントの先兵》を固め引きしたり、土地が3枚のまま止まって手札に4マナ以上の神話レアが溢れかえったり、マナフラしているのに3マナ以下のカードしか引けなかったり、などなど。

 それでも、ゴルガリと《弧光のフェニックス》デッキが幅を利かせている以上、僕はこのデッキが環境のベストデッキのひとつだと思う。

 メインに4枚積まれた《トカートリの儀仗兵》はゴルガリにお咎めを押しつける。ゴルガリは「探検」や《疫病造り師》《貪欲なチュパカブラ》といったEtBクリーチャーに極度に依存してるからね。《儀仗兵》だけで完封できるって寸法さ。

 青赤系に対しては、相手の脅威を1枚1枚排除しながら、あとからクリーチャーを大量に叩きつけるだけで、相手は対処が困難になる。サイドボード後は《封じ込め》、4枚の《溶岩コイル》、《裁きの一撃》、3枚の《イクサランの束縛》、2枚の《火による戦い》、そして4枚の《凶兆艦隊の向こう見ず》が相手の《溶岩コイル》に化けて、相手のクリーチャーを1体たりとも許さない。相手はカードを引き増すけど、デッキのクリーチャーよりこちらの除去のほうが多いから、クリーチャーを全部さばいてしまうこともある。

 環境最高の除去呪文のひとつ《溶岩コイル》が多くなければ、《再燃するフェニックス》は最高のクリーチャーだ。この環境ではベストのクリーチャーカードだね。ゴルガリの除去は《チュパカブラ》《ビビアン・リード》《秘宝探求者、ヴラスカ》《採取+最終》で、これでは対処できない。青赤フェニックスも《溶岩コイル》でしか対処できないから《ドレイク》が止まる。ジェスカイコントロールの《轟音のクラリオン》《裁きの一撃》《浄化の輝き》も不十分だ。赤系デッキに対しても2対1交換を強要し、攻撃にも防御にも大型飛行クリーチャーは活躍する。

 フェニックスと同じレベルにあるクリーチャーは《黎明をもたらす者ライラ》、ほぼほぼ《悪斬の天使》だね。3ターン目に《輝かしい天使》、4ターン目にもう1枚、5ターン目に《ライラ》で、次のターンに天使が2体。もしくは5ターン目《ライラ》からの6ターン目《輝かしい天使》2枚でも同じかな。とにかく強い。《ライラ》について唯一気に入らない点があるとすれば、いくつかのマッチアップで幸運を期待して「相手に除去がありませんように!」と祈って送り出すしかない盤面があることかな。

 リスト自体は、いくつかの面でそうせざるを得なかった部分はある。たとえば《ショック》の採用についてだけど、神話爆弾を投げつける間に軽い除去がどうしても必要なマッチアップがあって追加したんだ。特にこのリストは《イクサランの束縛》のために《議事会の裁き》を切ったので、ゲーム初期にプレイできることが何よりも重要だったんだ。《ショック》っていうカード自体好きじゃないんだけど、実際のトーナメントでは何度か助けられたよ。

 サイドボードに関しては、完璧とはほど遠かった、そう認めざるを得ないね。前の晩にいろんな意見が出たけど、とにかく《凶兆艦隊の向こう見ず》をたくさん取るべきだ、という意見ばっかり議論してて、《残骸の漂着》のことをすっかり忘れていた。ブラネルは《残骸の漂着》を取るべきだと言っていたけど、僕としてはこのデッキがタップアウトして脅威を展開し続けるデッキであり、4マナを立ててターンを返すとバレバレなんじゃないか、と思ったんだよね。最終的に4枚投入した《凶兆艦隊の向こう見ず》については、今スタンダードで一番過小評価されているカードのひとつなんじゃないかな、と思うぐらい強力だよ。

【サイドボーディング】
■ゴルガリ
+2 《火による戦い/Fight with Fire》
+2 《不滅の太陽/The Immortal Sun》
+3 《凶兆艦隊の向こう見ず/Dire Fleet Daredevil》

-2 《ショック/Shock》
-1 《裁きの一撃/Justice Strike》
-4 《アダントの先兵/Adanto Vanguard》

 基本的には、こんな感じでサイドボードを入れ替える。これを踏まえて、ボードに干渉する色々な選択肢があるんだ。例えば、《イクサランの束縛》はかなり弱いと感じていて、入れ替えられる枠としてはいいんだけど、入れ替えないプランもある。例えばだけど、ゴルガリでも《ラノワールのエルフ》や《僧帽地帯のドルイド》を多めに取っているリストなら、《轟音のクラリオン》を残して《イクサランの束縛》を切る方法もある。《クラリオン》なしでは遅すぎるからね。一方で、《イクサランの束縛》と《裁きの一撃》は《破滅を囁くもの》を入れてくるゴルガリにはぜひ欲しいカードになる。

 《凶兆艦隊の向こう見ず》と《トカートリの儀仗兵》はアンシナジーだけど、そんなに気にすることはない。《儀仗兵》が倒されたら、相手の除去をフラッシュバックしてやればいいし、倒されないなら《向こう見ず》が死に札になったところでさしたる問題はない。最終的には相手の《採取》を奪って《儀仗兵》を復活させることだってできるんだ。ズルいね!

 《アダントの先兵》はライフを払うに値しないクリーチャー(しかもアドバンテージを得ているときた)と戦う羽目になるし、そもそも《野茂み歩き》がタフネス4になると突破できない。このマッチでは全く価値がないね。

■青赤フェニックス
+4 《凶兆艦隊の向こう見ず/Dire Fleet Daredevil》
+2 《火による戦い/Fight with Fire》
+1 《イクサランの束縛/Ixalan’s Binding》
+3 《封じ込め/Seal Away》

-4 《トカートリの儀仗兵/Tocatli Honor Guard》
-2 《ショック/Shock》
-4 《ベナリア史/History of Benalia》 (後手) or 《輝かしい天使/Resplendent Angel》 (先手)

 とにかく、相手の攻め手を全部さばくことが鍵になる。盤面の驚異に対して最も効果的な除去を当てるようにしたいね。というわけで《火による戦い》や《裁きの一撃》は《奇怪なドレイク》を優先的に落とす役割になる。《イクサランの束縛》は《弾けるドレイク》が初期ターゲットで、《封じ込め》や《溶岩コイル》は《弧光のフェニックス》に当てていくことになる。とはいえ、必要に応じて相手がプレイしていくものをどんどん除去していく、というシンプルな考え方で概ね問題ない。

■ジェスカイコントロール
+4 《凶兆艦隊の向こう見ず/Dire Fleet Daredevil》
+1 《イクサランの束縛/Ixalan’s Binding》
+2 《火による戦い/Fight with Fire》
+2 《不滅の太陽/The Immortal Sun》

-4 《トカートリの儀仗兵/Tocatli Honor Guard》
-4 《溶岩コイル/Lava Coil》
-1 《ショック/Shock》 or 《裁きの一撃/Justice Strike》 (相手のサイドボードプランがクリーチャーに寄っているかどうかで決めよう)

 このマッチアップは絶望的だ。マリガンでなんとか《アダントの先兵》《ベナリア史》《再燃するフェニックス》といったこのマッチアップのキーカードを探しだすんだ。

 とはいえときどき、ジェスカイは何もせずに抵抗されず、そのまま勝てたりもするよ。

■ボロストークン
+3 《封じ込め/Seal Away》
+3 《轟音のクラリオン/Deafening Clarion》
+2 《火による戦い/Fight with Fire》

-4 《アダントの先兵/Adanto Vanguard》
-2 《イクサランの束縛/Ixalan’s Binding》
-2 《トカートリの儀仗兵/Tocatli Honor Guard》

I don’t have high confidence in this plan, but Tocatli only really shuts out Venerated Loxodon and I’m not sure that every Boros tokens deck even plays that card in high numbers anymore.
 そこまで明確な根拠はないけど、《トカートリ》は《敬慕されるロクソドン》を無効化できる。他にボロストークンが必ずプレイしてくるカードがわからないから、なんとも言えないけど……。

■セレズニアトークン
+3 《封じ込め/Seal Away》
+3 《轟音のクラリオン/Deafening Clarion》
+2 《火による戦い/Fight with Fire》

-4 《アダントの先兵/Adanto Vanguard》
-4 《ベナリア史/History of Benalia》

 《ベナリア史》が手放しで強いマッチアップではないので、ちょっとこのデッキは奇妙に映る。実際、複数枚積んでやっと効果が発揮できる類の、デッキでも最も弱いカードの1つだと思う。サイドアウトすることは問題ない。このデッキにとって悪いカードじゃないけど、他に使うべきカードはある。《トカートリの儀仗兵》は《敬慕されるロクソドン》や《不和のトロスターニ》の能力を封じられるので、それだけで使う価値はある。相手の勝ち筋は《大集団の行進》からの《華麗》でフィニッシュする形なので、《華麗》を打たれる前に航空戦力でとっとと殴り勝ってしまうのが早い。


■赤単
+3 《封じ込め/Seal Away》
+3 《轟音のクラリオン/Deafening Clarion》
+2 《火による戦い/Fight with Fire》
+3 《凶兆艦隊の向こう見ず/Dire Fleet Daredevil》

-4 《アダントの先兵/Adanto Vanguard》
-2 《イクサランの束縛/Ixalan’s Binding》
-1 《正義の模範、オレリア/Aurelia, Exemplar of Justice》
-4 《ベナリア史/History of Benalia》

 《トカートリの儀仗兵》で能力を封じられるが、《凶兆艦隊の向こう見ず》は《鎖回し》の餌食になる。とはいえ先制攻撃は相手のクリーチャーを止められるし、相手の除去を奪って戦線を構築できる。最終的には2マナで素出ししたほうが効果的かもしれない。

 《ベナリア史》は自分の《クラリオン》に巻き込まれるし、《鎖回し》や《蒸気族》を止めあれないし、《ショック》のいい的だ。同じマナ域で展開するなら《クラリオン》との相性がいい《輝かしい天使》のほうがいい。《ライラ》との相性もいいし6マナ到達時のバリューも高い。

Mono-Blue
■青単
+3 《轟音のクラリオン/Deafening Clarion》
+2 《火による戦い/Fight with Fire》
+1 《イクサランの束縛/Ixalan’s Binding》
+3 《封じ込め/Seal Away》

-4 《アダントの先兵/Adanto Vanguard》
-4 《ベナリア史/History of Benalia》
-1 《正義の模範、オレリア/Aurelia, Exemplar of Justice》

 このマッチアップでは相手のクリーチャーをすべて排除して、巨大な、特に絆魂持ちのクリーチャーを通せばフィニッシュできる。《トカートリの儀仗兵》は驚くほど効果的で、《排斥する魔道士》や《マーフォークのペテン師》を無効化できる。この2枚は飛行戦力でフィニッシュするこちらのプランを後押ししてくれる。
 
 
 
 このデッキのおかげで、GPニュージャージーでは素晴らしい時間を過ごせた。もうこんな風に思うことはないだろう。カラデシュブロックが去り、スタンダードに偉大な多色セットが実装されたことはこの上なく嬉しい。いくつかデッキのアイデアはあるけど、まだまだみんなに話せるような内容じゃない。この場で共有できないけど、2週間後のプロツアーでは何か披露できるんじゃないかな。


- Brian Braun-Duin

コメント

re-giant
2018年11月7日21:41

サイドボード案とその実戦結果がある戦略記事は好きです。
( ´ω` ) 面白かったです

あと英文が残ってた箇所ですが、個人的にはこんな感じかなあ、と思いました。3行目と4行目の英文の順序だけ、和文が分かりやすくなるかと思い、原文とは逆にしてます。

> I don’t have high confidence in this plan,
(私は あまり自信がありません このサイドボード案に)
> but Tocatli only really shuts out Venerated Loxodon
(だけど(全く自信なしというわけでもないです、なぜなら)《トカートリの儀仗兵》が
 役に立つのは実質《敬慕されるロクソドン》相手くらいしかないですし)
> even plays that card in high numbers anymore.
(そもそも、この《敬慕されるロクソドン》を枚数多くプレイするデッキが今も多いか、)
> and I’m not sure that every Boros tokens deck
(というと私はボロストークンデッキの数が今も多いとは思えないです)

とけいまわり
2018年11月8日16:29

先生、的確な翻訳ありがとうございます! 助かります!
何言ってんだこいつ、的な部分だったので英文残してしまいました!(THE他力本願

> (だけど(全く自信なしというわけでもないです、なぜなら)《トカートリの儀仗兵》が~)
そういう行間が含まれていることが、読み切れませんでした。未熟。。。

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