【身内向け】メンタル・マジック ルール細則
2018年11月16日 Magic: The Gathering コメント (2) 身内向け。
自分たちのコミュニティではこんな感じでやってます、程度にご参照ください。
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【忙しい人のための要約】
・カード名の宣言は早いもの勝ち! 1回何かで使ったら二度と使えなくなるよ(予見も1回だけ!)
・カード名がわからなくてもエキスパンションと効果を言えばOK!
・ライブラリー共有、墓地は個別管理(探査OK!)
・手札は全部5色地形になるよ(月、不毛ハメされない基本地形だけどピッチには使えないよ)
・土地は土地orマナコストのないカードになるよ
・混成マナどちらかでOK、両面カードOK、分割カード協議中(現段階では不可)
・手札以外のカードタイプを参照する場合は元のカードを参照
・リアニはOK、墓地活用は基本的に禁止(フラッシュバック、蘇生、発掘、インカーネーション、回顧など)
・ブリンクとリング系、頑強不死は同じカード名で戻ってくるよ。バウンスは実質除去!
・パワー9OK! でもアンティ系も銀枠もChaos Orb系も禁止!
・1ターン目の複数セットランドや、ライブラリーを一瞬で空にするようなカードは禁止!
【未解決問題】
・分割カードの片方をプレイしていいかどうか(案:BBやBGのカードを《採取》としてプレイ可能)
→余波を持つ分割カードは?(《腹背+面従》の《面従》は手札からプレイ可能? ※墓地から唱えるのはルールで禁止)
・分割カードが手札に来た時にどのように扱うか(案:《暴行+殴打》ならRとしても3Gとしてもプレイ可能)
→余波を持つ分割カードは?/混成マナを持つ分割カードは?(使用できる範囲が広すぎないか?)
メンタル・マジック ルール
0.メンタル・マジックの定義
0-1.(メンタルマジックとは)
メンタル・マジックとは、Magic; the Gathering(以下「MtG」という)の遊び方のひとつである。手札を土地ないしマナ・コストが共通する任意のカードとして使用できるフォーマットであり、資産能力を問わず誰でも楽しめる。カード知識やその場でのひらめき、直感や状況判断など、あらゆるMtGの知識と経験が試される。ゲームに再現性がなく、同じゲーム進行が二度とないことも魅力である。
0-2.(使用するカード)
使用するカードは、公式に印刷されたカードなら任意のもの(以下「キューブ」という)を使用することができる。枚数はライブラリーアウトを起こさないよう、100枚程度を用意することが望ましく、また特定の色に偏らず、特定のマナ・コストに偏らないキューブを用意することが望ましい。
0-3.(準拠するルール)
ルールについては、現行のエターナル・フォーマットのルールに準拠する。ただし、禁止カードは独自に指定する。
0-4.(推奨されるルール)
ライブラリーや墓地は個別に管理しても、共用しても構わないが、ライブラリーの共用を推奨する。引くカードのランダム性を増すことができるためである。一方で墓地はリソースの奪い合い(探査等)になるため、個別管理が推奨される。
1.基本ルール
1-1.(手札利用-土地以外のカード)
各プレイヤーは、手札の任意のカードを、マナコストおよびマナシンボルの一致する、禁止カード以外の任意のカードとしてプレイしたり、起動型能力、誘発型能力を持つカードとして使用してよい。この際、カードタイプは一致していなくてよい。手札の任意のカードを、その印刷されているカードとしてそのままプレイすることも、使用回数の制限(後述)に該当しない限り、適正である。
(例)あなたは1Rの赤のクリーチャー・カードを、《稲妻の一撃》としてプレイしてよいし、追加コストを支払うことで《苦しめる声》としてプレイしてもよい。
(例)あなたは3UUの青のエンチャント・カードを、《意思の力》として、その代替コスト(手札の青のカードを1枚追放して、1点のライフを支払う)を支払ってプレイしてよい。
(例)あなたは、あなたがこのターンに呪文を打ち消されているなら、4GGの緑のアーティファクト・クリーチャー・カードを《召喚の罠》として、代替コスト(0)を支払ってプレイしてよい。
(例)あなたは、マナコストが0のアーティファクト・カードを、《Black Lotus》としても、《永遠溢れの盃》としてもプレイしてよい。
1-1a.(混成マナ・シンボルの扱い)
混成マナを含むマナコストのカードは、その混成マナをどちらかのシンボルに置き換えた際一致するマナコストであればそのカードとして扱ってよい。
(例)あなたが《台所の嫌がらせ屋》を唱えるために使用できるカードは、元のマナコストが1WW、1GG、1GW、1(G/W)(G/W)のいずれかのカードである。
1-1b.(カード・タイプの扱い)
手札にあるカードをプレイする、もしくは手札にあるカードの起動型能力を起動、あるいは指定するカードが持つ誘発型能力を宣言する場合、書かれているカードタイプと異なるカードを選んでよい。一方、特定のカードタイプを指定する呪文の効果、あるいは起動型能力や誘発型能力は、書かれているカード・タイプに準じて処理をする。
(例)手札の、マナコストが4Bであるソーサリー・カードを、《遺棄地の恐怖》としてBを支払いサイクリングすることは適正である。
(例)手札にマナ・コストが1GWのカードを持っている時に、対戦相手のコントロールする効果で手札を捨てる際、そのカードを《ロクソドンの強打者》として扱い、捨てる代わりに戦場に出してもよい。
(例)《ゾンビ化》で対象に取ることができる墓地のカードは、その元のカードタイプがクリーチャーであるカードに限られる。そのクリーチャー・カードをどのクリーチャーとして戦場に出すかは、《ゾンビ化》のコントローラーが解決時にカード名を宣言し決定する。
(例)《強迫》で捨てさせることができるのは、その元のカードタイプが、クリーチャーでも土地でもないカードに限られる。プレイヤーAの手札にあるマナコストが3Uのクリーチャーカードを捨てさせることはできないが、Aは依然としてそのカードを《嘘か真か》として唱えることができる。
1-1c.(カード使用回数の制限)
一度でも誰かが「宣言」したカードは使用できない。予見、連繋などのキーワード能力で手札から公開して使用した場合もカード名の「宣言」とみなし、以後同名のカードを唱えたり、起動型能力を起動したりできない。
(例)あなたの初手にマナコストが4WWWのソーサリーカードがある場合、ゲーム開始時に《別館の大長》として公開してよい。ただし、その後誰も《別館の大長》としてプレイすることはできない。
(例)手札から《原初の死、テジマク》の起動型能力を起動した場合、その後誰も《原初の死、テジマク》をプレイすることはできない。
(例)《炎の儀式》を連繋してその効果を適用した呪文をプレイした場合、その後誰も《炎の儀式》を唱えたり、連繋したりすることはできない。
1-1d.(カード名の有効化)
各プレイヤーはカード名を宣言するにあたり、カード名が思い出せない場合は、エキスパンション名や効果を読み上げることでカード名が1種類に限定できる場合、カード名の代わりとしてよい。これはカード名が思い出せないプレイヤーへのルール上の配慮である。すべてのプレイヤーは、対戦相手がプレイしたいカードのカード名が思い当たらない場合、積極的にカード名の手助けをするなど、円滑なゲーム進行に寄与することが望ましい。
(例)あなたの唱えた《ギデオン・ジュラ》を対象として、対戦相手が1Uのカードを公開し、「クリーチャーでない呪文を打ち消す1Uの呪文、多くの基本セットに入っている」と言いながらプレイしたら、《否認》をプレイしたものとみなす。
(例)あなたの唱えた《樫の力》を対象として、対戦相手が1Uのカードを公開し、「なんだっけあれ、対戦相手がマナを支払えないと打ち消すやつ」といっても、それが《マナ漏出》なのか《誤算》なのか《革命的拒絶》なのか《目くらまし》なのか限定できないため、あなたは対戦相手に対し、そのカードのプレイの取り消し、もしくは詳細なカードを効果等を答えさせ、カード名の限定を推し量ることができる。
1-1e.(カード効果の確認に関する選択ルール)
メンタル・マジックの性質上、Gatherer等のカードデータベースを閲覧しながらのゲームは好ましくない。しかし、カードのテキストを確認したい場合は、「カード名が明確に分かっている場合のみ、データベースで事前に確認してもよく、また対戦相手にカードの効果を示すために、カード名宣言後にデータベースを使用してもよい」というルールを適用してもよい。
1-2.(手札利用-土地のプレイに関する特別ルール)
各プレイヤーは、土地がプレイできる状態なら、手札の任意のカードを土地として裏向きにして戦場に出してもよい。その土地は基本地形で基本土地タイプと名前を持たず、「T:あなたのマナプールに好きなタイプのマナ1点を加える。」を持つ。あなたはその裏向きにプレイしたカードをいつでも見てもよい(これはスタックを用いない)が、対戦相手はあなたが裏向きにプレイしたカードを見ることができない。
(例)《血染めの月》は基本でない土地を山にするが、戦場にあっても各プレイヤーは自分の裏向きに置いたカードから好きなタイプのマナを出すことができる。
(例)《野生のナカティル》は、裏向きの土地だけでは修正を得られない(裏向きの土地は基本土地タイプを持たない)。土地・カードを《聖なる鋳造所》としてプレイしたり(後述)、コントロールする土地に《ナイレアの存在》などがエンチャントされて、初めて修正を得られる。
1-2a.(支払ったマナの種類)
プレイする際に支払ったマナの種類を参照する呪文があるが、その効果を適用するために、裏向きの土地から任意の色マナを支払ってよい。
(例)2Uのカードを《宮廷の軽騎兵》として手札から唱える際、2番目の誘発型能力によって戦場に残したい場合、あなたは裏向きの任意の土地からWを支払ってよい。
(例)2Rのカードを《光輝の炎》として手札から唱える際、BURを支払ってX=3として唱えてよい。
1-3.(手札利用-土地カード)
各プレイヤーの手札の土地カードは、マナコストの存在しないカードとして使用してよい(《祖先の幻視》など)。これには土地カードも含まれる。
(例)あなたは手札の任意の土地カードを《沼》としてプレイしてよい。これにより《殺し》《暗黒の凱歌》などの代替コストを支払うことができるようになる。
1-4.(手札利用-両面カード)
両面カードを使用する際、変身条件を満たして裏側になる場合、(通常使われるカードは裏面がないが)裏面として扱う。位相については適宜判別できる方法で示すこと。
2.カードタイプに関するルール
2-1.(カードタイプ以外の情報の消去)
戦場以外の領域にあるカードは、タイプとサブタイプ以外の情報をすべて失う。これにはカード名も含まれる。
(例)《陰謀団式療法》で捨てさせることのできるカードは存在しない。また、《根絶》で墓地のカード1枚を追放することはできるが、手札やライブラリーから同名のカードを探すことはできない。
2-2.(カードタイプを参照する効果)
カードタイプを参照する効果は、元のカードに書いてあるカードタイプを参照する。
(例)《集合した中隊》は、ライブラリーの上から6枚のカードのうち、元のカードのタイプがクリーチャーである、マナコストが3マナ以下のカードのみを参照する。ソーサリーやエンチャントをクリーチャーとして戦場に出すことはできない。
(例)《墓後家蜘蛛、イシュカナ》が昂揚条件を満たしているかどうかは、元のカードに書いてあるカードタイプが4種類以上あるかどうかを見る。そのカードが墓地に置かれるに際し、どのようなカードとしてプレイされたかは関係ない。
2-3.(カードの制限)
・全てのプレイヤーはライブラリーおよびゲーム外からカードを探すことができない。能力の一部に探すことを含む場合、探す行為のみを禁止する。
(例)《流刑への道》が解決された場合、対象のクリーチャーは追放されるが、その後の「土地を探す」効果は実行されない。
2-4.(墓地のカードの能力喪失)
墓地のカードはその起動型能力を起動できず、誘発型能力は誘発せず、常在型能力をすべて失う。(個別のカードが持つ能力の他、蘇生 / 活用 / 不朽 / 永遠 / フラッシュバック / 回顧 / 余波 / 再活 / 発掘、他これらに類するカードの能力はすべて失われる)
(例)あなたが、マナ・コストが3Uの手札を《不可思議》として捨てても、あなたのコントロールするクリーチャーは飛行を得ない。
2-4a.(墓地に関わるキーワード能力の使用禁止)
特定の効果で上記のキーワード能力などを与えても、その能力により唱えたり、起動型能力を起動したりできない。
(例)《瞬唱の魔導士》で、自分の墓地にある(元のカードタイプが)インスタントかソーサリーであるカードを対象とすることができるが、墓地のカードが得たフラッシュバック(=常在型能力)は失われているため、唱えることができない。
(例)《凶暴艦隊の向こう見ず》は、相手の墓地にある(元のカードタイプが)インスタントかソーサリーであるカードを対象とすることができ、同じマナコストの任意のインスタントかソーサリーとして唱えることができる。
3.その他のルール
3-1.(手札などの領域に戻る効果)
戦場から、あるいはスタック上から手札やライブラリー等の非公開領域に戻る呪文や能力は、戻る効果の後、同じカードとして使用することはできない。
(例)プレイヤーAが唱えたスタック上の《花の壁》を対象に、プレイヤーBが《差し戻し》を唱え解決されると、《花の壁》として唱えたカードはAの手札に戻るが、Aはそのカードを《花の壁》として唱える、もしくは使用することはできない。
3-1a.(裏向きの土地の領域移動)
裏向きの土地である戦場の土地が墓地以外の領域に移動する場合、カードを公開しないまま、領域を移動する。破壊されるなどして墓地に移動する場合は、領域に移動する際に表向きにしてから、墓地に置かれる。
3-2.(直前のカード名として元の領域に戻るケース)
いくつかのケースにおいては、元のカード名として元の領域に戻るルールを設定する。これは上記ルールの例外的な処理であり、本来のカードの挙動を損なわないためである。
3-2a.(一時的な追放)
一時的に追放されるカードの効果(《忘却の輪》《払拭の光》《ちらつき鬼火》など)で戦場から追放されたカードは、その追放する効果が終了した場合、直前のカード名として元の領域に戻る。
3-2b.(頑強、不死)
キーワード能力「頑強」ないし「不死」あるいはそれに類する呪文や能力によってカードが戦場に戻る場合、戦場を離れる前と同じカードとして戦場に戻る。
(例)あなたの《クローン》が《刃の接合者》となっている状態で、不死を持ちながら死亡した場合、+1/+1カウンターが1個置かれた状態で《クローン》として戦場に戻る。この際《刃の接合者》が戦場にあれば、再びそのコピーとなることができる。
4.禁止カード
以下のカードを禁止する。
・アンティに関するカードすべて
・物理的な操作を要求するカードすべて(Chaos Orbなど)
・銀枠カードすべて
・特定の領域からカードを探す効果のみを持つカード(《Demonic Tutor》《不屈の自然》等)
・《Time Vault》
・1ターン目に追加の土地をプレイできる効果を持つカード(《Fastbond》《踏査/Exploration》《マナ結合/Manabond》)
・その過程でライブラリーを空にする効果を持つ、あるいはその可能性があるカード(《パラダイム・シフト》《欄干のスパイ》《地底街の密告人》《証拠隠滅》《道徳の変遷》《最後の審判》《穿孔の刃》《地ならし屋》《精神の葬送》《精神削り》《真実を覆すもの》《隠遁ドルイド》《Demonic Consultation》等)
【変更履歴】
20180211:調整の結果、1ターン目のマナ加速(特に土地を複数置く効果)が強力すぎるため、Fastbond、踏査を禁止。ついでにマナ結合も禁止。
20180213:混成マナ・シンボルの扱いを緩和、実質的な使用不可状態を解消。
20180214:一時的追放効果と対比する形で、バウンスに関する扱いを明記。
20180215:長くなりすぎたので要約を追加。
20180220:ライブラリーを空にする効果のあるカードを禁止。偏執狂コンボスキーが悲しみに暮れる。
20180319:《Time Vault》を禁止(テストの結果、カードパワーが高すぎると判断)。
自分たちのコミュニティではこんな感じでやってます、程度にご参照ください。
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【忙しい人のための要約】
・カード名の宣言は早いもの勝ち! 1回何かで使ったら二度と使えなくなるよ(予見も1回だけ!)
・カード名がわからなくてもエキスパンションと効果を言えばOK!
・ライブラリー共有、墓地は個別管理(探査OK!)
・手札は全部5色地形になるよ(月、不毛ハメされない基本地形だけどピッチには使えないよ)
・土地は土地orマナコストのないカードになるよ
・混成マナどちらかでOK、両面カードOK、分割カード協議中(現段階では不可)
・手札以外のカードタイプを参照する場合は元のカードを参照
・リアニはOK、墓地活用は基本的に禁止(フラッシュバック、蘇生、発掘、インカーネーション、回顧など)
・ブリンクとリング系、頑強不死は同じカード名で戻ってくるよ。バウンスは実質除去!
・パワー9OK! でもアンティ系も銀枠もChaos Orb系も禁止!
・1ターン目の複数セットランドや、ライブラリーを一瞬で空にするようなカードは禁止!
【未解決問題】
・分割カードの片方をプレイしていいかどうか(案:BBやBGのカードを《採取》としてプレイ可能)
→余波を持つ分割カードは?(《腹背+面従》の《面従》は手札からプレイ可能? ※墓地から唱えるのはルールで禁止)
・分割カードが手札に来た時にどのように扱うか(案:《暴行+殴打》ならRとしても3Gとしてもプレイ可能)
→余波を持つ分割カードは?/混成マナを持つ分割カードは?(使用できる範囲が広すぎないか?)
メンタル・マジック ルール
0.メンタル・マジックの定義
0-1.(メンタルマジックとは)
メンタル・マジックとは、Magic; the Gathering(以下「MtG」という)の遊び方のひとつである。手札を土地ないしマナ・コストが共通する任意のカードとして使用できるフォーマットであり、資産能力を問わず誰でも楽しめる。カード知識やその場でのひらめき、直感や状況判断など、あらゆるMtGの知識と経験が試される。ゲームに再現性がなく、同じゲーム進行が二度とないことも魅力である。
0-2.(使用するカード)
使用するカードは、公式に印刷されたカードなら任意のもの(以下「キューブ」という)を使用することができる。枚数はライブラリーアウトを起こさないよう、100枚程度を用意することが望ましく、また特定の色に偏らず、特定のマナ・コストに偏らないキューブを用意することが望ましい。
0-3.(準拠するルール)
ルールについては、現行のエターナル・フォーマットのルールに準拠する。ただし、禁止カードは独自に指定する。
0-4.(推奨されるルール)
ライブラリーや墓地は個別に管理しても、共用しても構わないが、ライブラリーの共用を推奨する。引くカードのランダム性を増すことができるためである。一方で墓地はリソースの奪い合い(探査等)になるため、個別管理が推奨される。
1.基本ルール
1-1.(手札利用-土地以外のカード)
各プレイヤーは、手札の任意のカードを、マナコストおよびマナシンボルの一致する、禁止カード以外の任意のカードとしてプレイしたり、起動型能力、誘発型能力を持つカードとして使用してよい。この際、カードタイプは一致していなくてよい。手札の任意のカードを、その印刷されているカードとしてそのままプレイすることも、使用回数の制限(後述)に該当しない限り、適正である。
(例)あなたは1Rの赤のクリーチャー・カードを、《稲妻の一撃》としてプレイしてよいし、追加コストを支払うことで《苦しめる声》としてプレイしてもよい。
(例)あなたは3UUの青のエンチャント・カードを、《意思の力》として、その代替コスト(手札の青のカードを1枚追放して、1点のライフを支払う)を支払ってプレイしてよい。
(例)あなたは、あなたがこのターンに呪文を打ち消されているなら、4GGの緑のアーティファクト・クリーチャー・カードを《召喚の罠》として、代替コスト(0)を支払ってプレイしてよい。
(例)あなたは、マナコストが0のアーティファクト・カードを、《Black Lotus》としても、《永遠溢れの盃》としてもプレイしてよい。
1-1a.(混成マナ・シンボルの扱い)
混成マナを含むマナコストのカードは、その混成マナをどちらかのシンボルに置き換えた際一致するマナコストであればそのカードとして扱ってよい。
(例)あなたが《台所の嫌がらせ屋》を唱えるために使用できるカードは、元のマナコストが1WW、1GG、1GW、1(G/W)(G/W)のいずれかのカードである。
1-1b.(カード・タイプの扱い)
手札にあるカードをプレイする、もしくは手札にあるカードの起動型能力を起動、あるいは指定するカードが持つ誘発型能力を宣言する場合、書かれているカードタイプと異なるカードを選んでよい。一方、特定のカードタイプを指定する呪文の効果、あるいは起動型能力や誘発型能力は、書かれているカード・タイプに準じて処理をする。
(例)手札の、マナコストが4Bであるソーサリー・カードを、《遺棄地の恐怖》としてBを支払いサイクリングすることは適正である。
(例)手札にマナ・コストが1GWのカードを持っている時に、対戦相手のコントロールする効果で手札を捨てる際、そのカードを《ロクソドンの強打者》として扱い、捨てる代わりに戦場に出してもよい。
(例)《ゾンビ化》で対象に取ることができる墓地のカードは、その元のカードタイプがクリーチャーであるカードに限られる。そのクリーチャー・カードをどのクリーチャーとして戦場に出すかは、《ゾンビ化》のコントローラーが解決時にカード名を宣言し決定する。
(例)《強迫》で捨てさせることができるのは、その元のカードタイプが、クリーチャーでも土地でもないカードに限られる。プレイヤーAの手札にあるマナコストが3Uのクリーチャーカードを捨てさせることはできないが、Aは依然としてそのカードを《嘘か真か》として唱えることができる。
1-1c.(カード使用回数の制限)
一度でも誰かが「宣言」したカードは使用できない。予見、連繋などのキーワード能力で手札から公開して使用した場合もカード名の「宣言」とみなし、以後同名のカードを唱えたり、起動型能力を起動したりできない。
(例)あなたの初手にマナコストが4WWWのソーサリーカードがある場合、ゲーム開始時に《別館の大長》として公開してよい。ただし、その後誰も《別館の大長》としてプレイすることはできない。
(例)手札から《原初の死、テジマク》の起動型能力を起動した場合、その後誰も《原初の死、テジマク》をプレイすることはできない。
(例)《炎の儀式》を連繋してその効果を適用した呪文をプレイした場合、その後誰も《炎の儀式》を唱えたり、連繋したりすることはできない。
1-1d.(カード名の有効化)
各プレイヤーはカード名を宣言するにあたり、カード名が思い出せない場合は、エキスパンション名や効果を読み上げることでカード名が1種類に限定できる場合、カード名の代わりとしてよい。これはカード名が思い出せないプレイヤーへのルール上の配慮である。すべてのプレイヤーは、対戦相手がプレイしたいカードのカード名が思い当たらない場合、積極的にカード名の手助けをするなど、円滑なゲーム進行に寄与することが望ましい。
(例)あなたの唱えた《ギデオン・ジュラ》を対象として、対戦相手が1Uのカードを公開し、「クリーチャーでない呪文を打ち消す1Uの呪文、多くの基本セットに入っている」と言いながらプレイしたら、《否認》をプレイしたものとみなす。
(例)あなたの唱えた《樫の力》を対象として、対戦相手が1Uのカードを公開し、「なんだっけあれ、対戦相手がマナを支払えないと打ち消すやつ」といっても、それが《マナ漏出》なのか《誤算》なのか《革命的拒絶》なのか《目くらまし》なのか限定できないため、あなたは対戦相手に対し、そのカードのプレイの取り消し、もしくは詳細なカードを効果等を答えさせ、カード名の限定を推し量ることができる。
1-1e.(カード効果の確認に関する選択ルール)
メンタル・マジックの性質上、Gatherer等のカードデータベースを閲覧しながらのゲームは好ましくない。しかし、カードのテキストを確認したい場合は、「カード名が明確に分かっている場合のみ、データベースで事前に確認してもよく、また対戦相手にカードの効果を示すために、カード名宣言後にデータベースを使用してもよい」というルールを適用してもよい。
1-2.(手札利用-土地のプレイに関する特別ルール)
各プレイヤーは、土地がプレイできる状態なら、手札の任意のカードを土地として裏向きにして戦場に出してもよい。その土地は基本地形で基本土地タイプと名前を持たず、「T:あなたのマナプールに好きなタイプのマナ1点を加える。」を持つ。あなたはその裏向きにプレイしたカードをいつでも見てもよい(これはスタックを用いない)が、対戦相手はあなたが裏向きにプレイしたカードを見ることができない。
(例)《血染めの月》は基本でない土地を山にするが、戦場にあっても各プレイヤーは自分の裏向きに置いたカードから好きなタイプのマナを出すことができる。
(例)《野生のナカティル》は、裏向きの土地だけでは修正を得られない(裏向きの土地は基本土地タイプを持たない)。土地・カードを《聖なる鋳造所》としてプレイしたり(後述)、コントロールする土地に《ナイレアの存在》などがエンチャントされて、初めて修正を得られる。
1-2a.(支払ったマナの種類)
プレイする際に支払ったマナの種類を参照する呪文があるが、その効果を適用するために、裏向きの土地から任意の色マナを支払ってよい。
(例)2Uのカードを《宮廷の軽騎兵》として手札から唱える際、2番目の誘発型能力によって戦場に残したい場合、あなたは裏向きの任意の土地からWを支払ってよい。
(例)2Rのカードを《光輝の炎》として手札から唱える際、BURを支払ってX=3として唱えてよい。
1-3.(手札利用-土地カード)
各プレイヤーの手札の土地カードは、マナコストの存在しないカードとして使用してよい(《祖先の幻視》など)。これには土地カードも含まれる。
(例)あなたは手札の任意の土地カードを《沼》としてプレイしてよい。これにより《殺し》《暗黒の凱歌》などの代替コストを支払うことができるようになる。
1-4.(手札利用-両面カード)
両面カードを使用する際、変身条件を満たして裏側になる場合、(通常使われるカードは裏面がないが)裏面として扱う。位相については適宜判別できる方法で示すこと。
2.カードタイプに関するルール
2-1.(カードタイプ以外の情報の消去)
戦場以外の領域にあるカードは、タイプとサブタイプ以外の情報をすべて失う。これにはカード名も含まれる。
(例)《陰謀団式療法》で捨てさせることのできるカードは存在しない。また、《根絶》で墓地のカード1枚を追放することはできるが、手札やライブラリーから同名のカードを探すことはできない。
2-2.(カードタイプを参照する効果)
カードタイプを参照する効果は、元のカードに書いてあるカードタイプを参照する。
(例)《集合した中隊》は、ライブラリーの上から6枚のカードのうち、元のカードのタイプがクリーチャーである、マナコストが3マナ以下のカードのみを参照する。ソーサリーやエンチャントをクリーチャーとして戦場に出すことはできない。
(例)《墓後家蜘蛛、イシュカナ》が昂揚条件を満たしているかどうかは、元のカードに書いてあるカードタイプが4種類以上あるかどうかを見る。そのカードが墓地に置かれるに際し、どのようなカードとしてプレイされたかは関係ない。
2-3.(カードの制限)
・全てのプレイヤーはライブラリーおよびゲーム外からカードを探すことができない。能力の一部に探すことを含む場合、探す行為のみを禁止する。
(例)《流刑への道》が解決された場合、対象のクリーチャーは追放されるが、その後の「土地を探す」効果は実行されない。
2-4.(墓地のカードの能力喪失)
墓地のカードはその起動型能力を起動できず、誘発型能力は誘発せず、常在型能力をすべて失う。(個別のカードが持つ能力の他、蘇生 / 活用 / 不朽 / 永遠 / フラッシュバック / 回顧 / 余波 / 再活 / 発掘、他これらに類するカードの能力はすべて失われる)
(例)あなたが、マナ・コストが3Uの手札を《不可思議》として捨てても、あなたのコントロールするクリーチャーは飛行を得ない。
2-4a.(墓地に関わるキーワード能力の使用禁止)
特定の効果で上記のキーワード能力などを与えても、その能力により唱えたり、起動型能力を起動したりできない。
(例)《瞬唱の魔導士》で、自分の墓地にある(元のカードタイプが)インスタントかソーサリーであるカードを対象とすることができるが、墓地のカードが得たフラッシュバック(=常在型能力)は失われているため、唱えることができない。
(例)《凶暴艦隊の向こう見ず》は、相手の墓地にある(元のカードタイプが)インスタントかソーサリーであるカードを対象とすることができ、同じマナコストの任意のインスタントかソーサリーとして唱えることができる。
3.その他のルール
3-1.(手札などの領域に戻る効果)
戦場から、あるいはスタック上から手札やライブラリー等の非公開領域に戻る呪文や能力は、戻る効果の後、同じカードとして使用することはできない。
(例)プレイヤーAが唱えたスタック上の《花の壁》を対象に、プレイヤーBが《差し戻し》を唱え解決されると、《花の壁》として唱えたカードはAの手札に戻るが、Aはそのカードを《花の壁》として唱える、もしくは使用することはできない。
3-1a.(裏向きの土地の領域移動)
裏向きの土地である戦場の土地が墓地以外の領域に移動する場合、カードを公開しないまま、領域を移動する。破壊されるなどして墓地に移動する場合は、領域に移動する際に表向きにしてから、墓地に置かれる。
3-2.(直前のカード名として元の領域に戻るケース)
いくつかのケースにおいては、元のカード名として元の領域に戻るルールを設定する。これは上記ルールの例外的な処理であり、本来のカードの挙動を損なわないためである。
3-2a.(一時的な追放)
一時的に追放されるカードの効果(《忘却の輪》《払拭の光》《ちらつき鬼火》など)で戦場から追放されたカードは、その追放する効果が終了した場合、直前のカード名として元の領域に戻る。
3-2b.(頑強、不死)
キーワード能力「頑強」ないし「不死」あるいはそれに類する呪文や能力によってカードが戦場に戻る場合、戦場を離れる前と同じカードとして戦場に戻る。
(例)あなたの《クローン》が《刃の接合者》となっている状態で、不死を持ちながら死亡した場合、+1/+1カウンターが1個置かれた状態で《クローン》として戦場に戻る。この際《刃の接合者》が戦場にあれば、再びそのコピーとなることができる。
4.禁止カード
以下のカードを禁止する。
・アンティに関するカードすべて
・物理的な操作を要求するカードすべて(Chaos Orbなど)
・銀枠カードすべて
・特定の領域からカードを探す効果のみを持つカード(《Demonic Tutor》《不屈の自然》等)
・《Time Vault》
・1ターン目に追加の土地をプレイできる効果を持つカード(《Fastbond》《踏査/Exploration》《マナ結合/Manabond》)
・その過程でライブラリーを空にする効果を持つ、あるいはその可能性があるカード(《パラダイム・シフト》《欄干のスパイ》《地底街の密告人》《証拠隠滅》《道徳の変遷》《最後の審判》《穿孔の刃》《地ならし屋》《精神の葬送》《精神削り》《真実を覆すもの》《隠遁ドルイド》《Demonic Consultation》等)
【変更履歴】
20180211:調整の結果、1ターン目のマナ加速(特に土地を複数置く効果)が強力すぎるため、Fastbond、踏査を禁止。ついでにマナ結合も禁止。
20180213:混成マナ・シンボルの扱いを緩和、実質的な使用不可状態を解消。
20180214:一時的追放効果と対比する形で、バウンスに関する扱いを明記。
20180215:長くなりすぎたので要約を追加。
20180220:ライブラリーを空にする効果のあるカードを禁止。偏執狂コンボスキーが悲しみに暮れる。
20180319:《Time Vault》を禁止(テストの結果、カードパワーが高すぎると判断)。
コメント
仲間内ではよく自分をメンターだと思い込んでる2Wのカードが暴れて終わりますw
2Wは頻出なのでメンターは良く出てきますねw
《枯渇》合戦からのメンター登場が美しい(病気